神田明神の西側に隣接する宮本公園内に建っています。公園内の東端に建っており、すな
わち「神田の家」そのものが神田明神に隣接した形になっており、神田明神の境内からも入っ
て行くことができ、案内も設けられています。この「神田の家」は江戸時代から神田鎌倉町で材
木商を営んでいた遠藤家の店舗兼住宅だった建物だか、その遠藤家が神田明神の氏子総代
であったということで、そのために神田明神に隣接して建ち、その付属施設のような位置付け
になっているのでしょう。
2008年(平成20年)に千代田区の有形文化財に指定されています。江戸時代から「井政」
の屋号で材木商を営んできた遠藤家の店舗兼住宅として、関東大震災後の1927年(昭和2
年)、鎌倉河岸(現在の内神田一丁目)に建てられたものといいます。1973年(昭和48年)、
都心の開発に伴い遠藤家が転居、旧家屋は府中市に移築されたということだが、千代田区の
文化財指定に伴って現在地の宮本公園内に移築されたものとされます。(写真Mr麹町)
一見するとごく普通の古い木造民家という風情ですが、良木、銘木をふんだんに使用し
たという建物は細部までこだわり抜かれた職人の技が光り、、じっと見ていると吸い込まれ
るような魅力があるといいます。