鎌倉文学館は、鎌倉ゆかりの文学者の直筆原稿・手紙・愛用品などの文学資料を収集保存し
て、展示することを目的に、昭和60年(1985)に開館したといいます。本館と敷地は、加賀百
万石藩主前田利家の系譜である旧前田侯爵家の鎌倉別邸だそうです。前田家の子孫が明治
23年(1890)頃、土地を手に入れ、和風建築の館を建てたのが始まりです。明治43年に館は
類焼により焼失しましたが、後に、洋風に再建され、さらに昭和11年(1936)に今に残る洋館
が完成したということです。
正門を入れば、招鶴洞とうトンネルがあります。これはその昔、源頼朝が鶴を放ったという故
事にちなんだものだそうです。そう聞くと趣のあるトンネルで、スイスイと潜るのはもったいない
ように感じますが。また、展示室からの眺めもなかなかですね。ここは5月~6月にかけて美し
い薔薇が咲いて「バラまつり」が開かれるとかで、ちょっと遅かったようで残念でした。(写真・Mr
麹町)