TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

青春の意味??

2010-09-11 | ことば



これはかなりの
難問である。JRのお得な“青春18切符”は年齢制限をしていない。利用者は、もちろん若い世代もいるが、実感としては年金給付を受けている高齢者が多いように思う。


発売の時のイメージは、「18」に意味を持たせ、“青春=18(歳)”と若々しさを強調したのだろう。私も当初この商品は“若者限定”であると思っていた。

 


辞書類は「青春」に意外とそっけない。岩波の国語辞典は、1.若い時代。人生の春にたとえられる時期。希望を持ち、理想にあこがれ、異性を求め始める時期。としている。まさに18がぴったりくる。


吉田拓郎は『青春の詩』で「SEXを知りはじめて 大人になったと大よろこびすること ああそれが青春」などと歌っている。



類語に「青年」がある。青春期の男女とある。「盛年」はわかざかりの元気あふれる年ごろ。「成年」は人の心身が十分に発達し、一人前と認められる年齢。今の法律では満20歳以上。JC日本青年会議所は、入会資格を「20歳から40歳までの“品格ある青年”」と規定している。少し年代が上がってきた。


 

まだ異論がある。ホームページの検索で出てきたサミュエル・ウルマンの『青春の詩』。「青春とは人生のある時期を言うのではなく心の様相を言うのだ。優れた想像力、逞しき意志、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振り捨てる冒  険心、こういう様相を青春と言うのだ。年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いが来る」と言っている。心の持ちようをいうことのようだ。



老いてなお青春を謳歌したいものだ。青春切符を利用して各地を訪ね、知識欲を満たしたいと考えている。