川端康成の名作『古都』、久しぶりに目を通した。
古都の風趣をくっきりと描きあげた川端の美文、
彼を虜にした“なにか”に触れてみたいと思い、北山杉の里に向かった。
周山街道を走り、中川の里に近づくにつれ
手入れの行き届いた「美しく真直ぐな幹」の杉林が目に入る。
中川の集落は、北山杉を扱う材木店が軒を連ねていた。
長年かけて築き上げた技が秘められているのだろう。
軒先に並べられた北山杉の丸太の美しさに惚れ惚れした。
美しさ・気高さ・温もりを併せ持つ北山杉、
『古都』の魅力を凝縮しているようにも思った。
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