TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

桂離宮 重森千私選7景

2013-09-16 | 散策

重森千の近刊『日本の十大庭園』より。

彼が指摘するように手続きがやや面倒だが、

桂離宮は何度でも行きたくなる見応えのある庭だ。

行く毎に新しい発見がある。

四季折々の風情を目に焼き付けたい。

≪重森千の私選7景≫

 

◇「桂垣」の景

生きた竹を折り曲げ、その小枝や葉で作った独創的な垣根

◇「御幸道」の景

小石を緻密に敷き詰めた“霰こぼし”の苑道、

中央部に少し起りを持たせているのが特徴。アーチ上の土橋も見もの。

◇州浜から「天橋立」を通し「松琴亭」を望む景

美しく「州浜」の向こうに愛らしい「岬燈篭」、

2つの島を配して「天橋立」を描写している。

その先には鄙びた草案風の数奇屋建築「松琴亭」がある。

◇対岸から「笑意軒」を望む景

「園林堂」の前の橋を渡ると、切石の護岸の上に「笑意軒」が見える。

池の曲線と、護岸・庵の直線の対比が斬新な印象を生み出している。 

◇雁行する書院の景

書院群は時代の異なる3棟で構成されている。

雁の一群が飛ぶ雁行になぞらえた配置で、敷地に起伏を持たせるなど、

自然に溶け込む工夫が見られる。 

◇「住吉の松」から「松琴亭」を望む景

岬の先端に植えられた小ぶりの「住吉の松」、

そこに至る道は両側を垣根で覆われており、

その先に広がる美景は僅かな隙間からしか見えない。

“全景は隠す”という桂離宮の美意識を象徴している。

◇「真の飛び石」の景

直線に切られたさまざまな石が延段ふうにすきまなく巧みに組み合わされている。

遠近感をもたらす四個の切石にも感心させられる。

 

 



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