薫 風 ~KUNPOO~

初夏に薫る爽やかな風に思いをよせ、YukirinとKaorinが日々の出来事などを綴るページです。

蝶ヶ岳・常念岳2003~その3

2005-09-30 | 山 登 り
■ 今日は常念を回って三又へ下山する予定。ゆっくりと朝食を済ませ、7時半に蝶ヶ岳ヒュッテを出発しました。

■ 蝶槍で小休止し、8時40分に再び出発。常念山頂にたどり着くまで、ちいさなピークを3つほど越えます。なるほど、これがいつも部屋から見ていた頂上の左側にあるゴツゴツした部分ね。

■ 山頂が近くに見えている(ような気がする)のに、ちっとも着きません。11時ころ、やっと常念岳の山頂にたどり着きました。

<photo:左手に槍を見ながらの稜線>

憲法論争

2005-09-29 | 本  棚
■ NHK編『憲法論争』日本放送出版協会。もう、20年ほど前に出版された本ですが、最近復刻されているようなので、実家の本棚から引っ張り出し、もう一度読んでみました。

■ 本書は、昭和58年5月3日、NHKが憲法記念日の特集番組として、2時間20分にわたる論争番組を企画し、その内容をまとめたもの。出席者は、林修三(元内閣法制局長官)、小林直樹(憲法学者)、色川大吉(歴史学者)、江藤淳(作家)の4人。

■ 討論は、①憲法制定過程、②憲法第九条、③国民の権利と義務の3つに分かれています。これらを非常に荒っぽく要約すると、①憲法制定は占領下による押し付けであったのか、それとも日本国民に好意的に受け取られたのか、②憲法第九条は戦後有意義であったのか、そして今後自衛のための軍隊を持つべきかどうか、③国民の権利ばかり強調されて、義務(自国を防衛する義務、公共の福祉等)の規定が足りないのではないか、といったところでしょうか。

■ さて、20年ぶりくらいに読み返してみて・・・。いちばん説得力を感じるのは林修三氏でしょうか。若いころは非武装中立論などに傾倒し、護憲の立場に立っていたのですが・・・。核の時代に軍備は無意味とはいえ、実際世界各地では非核兵器による武力紛争が起こっているわけですし、吉田茂の『回想十年』などを読んでみると、とても占領下で憲法制定について自由な討論が行われていたとは思えない。

■ 自民党が絶対安定多数をとり、民主党の党首も刷新し、憲法改正が議題に上るのももう時間の問題だと思われます。あんな翻訳調のおかしな日本語に拘束されずに、日本人自らの手で世界に冠たる憲法を創ればいいと思うのですがね。

<photo:朝日に映える(?)穂高連峰>

スーパーピアノレッスン

2005-09-28 | 音  楽
■ とはいっても、べつにピアノを習っているわけではありません。NHK教育テレビで毎週火曜日に放送している番組です。何気なくチャンネルを回したら、たまたま放送していたのでちょっと見てみただけなのですが、これが意外と面白い。

■ ジャン・マルク・ルイサダという(きっとその世界では超有名な)ピアニストが、音大の学生(?)相手にショパンの曲をレッスンするというものです。ジャズやクラシックの曲を聴くのは好きだけれど、演奏(法)に関してはまったくの素人(奥さんは子どものときピアノを習っていたらしいけど・・・)。

■ 学生(・・・と勝手に決めつけている)が弾きだすと、すぐさまフランス語で指導が入ります。「ノン、ノン、ノン、肘が動きすぎです」「シンコペーションはもっと強調して」「ここにダブル・スフォルツァンドがありますね」「このレザートは・・・」「ショパンがここでディミヌエンドにしていますから・・・」「力を逃がさないで椅子から跳びあがるように」云々かんぬん・・・。う~む、字幕だけど暗号が飛び交っている。

■ 単に“ピアノを弾く”といっても、これほどまでこだわって、プロは音楽を美しく表現しようとしているのですね~。鍵盤のたたき方やテンポのとり方まで、すごく細かく指導されていて、その情熱には単なる観客である私たちも、つい惹きこまれてしまいます。

■ そして最後はショパンが過ごしたパリの風景とジャン・マルク・ルイサダの演奏。ふ~む、やっぱり先生の模範演奏は、一味も二味も違いますねぇ。

蝶ヶ岳・常念岳2003~その2

2005-09-27 | 山 登 り
■ 翌朝、ふと目を覚ますと、まわりに誰もいない。
あ~、寝過ごした~。いつもはこんなこと絶対にないのに・・・。防寒具を身にまとい、カメラと三脚を持って表へ駆け出しました。

■ うっすらとあたりは明るくなっているものの、幸いご来光はまだでした。やがて、浅間山(と思われる)方角からお天道様がゆっくりと顔を出しました。

■ 槍・穂がうまく朝焼けに染まるかな、と思い振り返ってみたものの、期待ほどには染まりませんでした。あっちを向き、こっちを振り返り、しばし写真撮影です。

蝶ヶ岳~常念岳2003

2005-09-26 | 山 登 り
蝶ヶ岳~常念岳2003
■ 今年は山頂ピストンの日帰り山行だったけれど、2年前の同じ時期、蝶ヶ岳から常念岳へと歩いたので、今回はその記録を綴ります。

■ 北穂にでも登ろうか、などと考えていた秋分の日の三連休。だが、しかーし、連休中日に台風が日本列島を直撃!休息のためもう一日余分に休みをとっていたものの、あきらめ気分の最終日。一旦は朝3時ころに起きてみましたが、外を見るとまだ小雨模様で、もやがかっている。やっぱりダメか~と思ってまた蒲団にもぐりこんでしまったのでした。

■ ところが9時ころ目を覚ましてみると、空は突き抜けんばかりの快晴!これはどこか登るしかないと思い、急遽、蝶ヶ岳を目指しました。

■ 11時ころ三又駐車場を出発。途中ですれ違う人に聞いてみると、今朝はご来光が素晴らしかったとのこと。でもまてよ、ということはこの人たちみんな台風の中を登っていたということね。高齢者も多いけど、ま~遭難しなくてよかったね~。

■ 記録を見ると午後2時45分には蝶ヶ岳に到着していました。う~む、どうして今年は4時間半もかかってんだろ?(ひとえに運動不足です、ハイ)

■ 山頂も天気は快晴。槍・穂はもちろん、乗鞍・御岳まで見渡せます。常念への稜線を見ると、少しずつ紅葉も始まっている様子。前穂に沈み行く夕日を眺めながら、しばし黄昏時を満喫。

技術と感性

2005-09-25 | 写  真
■ アカデミア館で、信州写真展を見てきました。長野フジカラー主催のフォト・コンテスト入所作品の展示会です。

■ 信州の自然ほかテーマごとに力作が並びます。グランプリは朝日が差し込む美ヶ原高原を写したもの。朝もやの中、高原に咲く花を手前に配置し、その奥で雲の切れ間から差し込む朝日のコントラストが見事です。

■ 100点をこす入賞作品のなかには「う~む、さすが」「こんな写真はとても撮れないなぁ」と唸らせるものばかり・・・。でもたまに、テーマにもよるけれど、な~んかピントもぼけていたりして「なんでこれが?」と思うものもちらほら・・・あったりして。まぁ、きっと審査員に訴える“何か”があったのでしょうね。

■ 土曜日に放映されていた「一流芸能人格付けランキング」でも、プロと素人の撮った写真を見極めるといった問題がありました。写真を撮られ慣れている芸能人でさえも、5人のうち4人までもが素人の方を「プロの写真だ」と間違えるのですから、写真における芸術性って一体何?と思ってしまいますね。

■ 何はともあれ、今後の参考となった写真展でした。ちなみに、格付けランキングの問題では、私はかろうじて正解を得ましたけどね~。

<photo:奥穂から前穂へ>

<子育て法>革命

2005-09-24 | 本  棚
■ 品田知美『<子育て法>革命』中公新書。奥さまが買ってきた本を拾い読み・・・。

■ 母子健康手帳の副読本とやらによると、85年になって子育ての方法(手引き?)が「親主導」から「子ども中心」へと転換されたといいます。すなわち現在では、母乳は子どもが欲しがる時間に欲しがる期間だけあげてよく、そして出来る限り抱き上げたり寄り添ったりしてスキンシップを図ったほうがよい。この「超日本式育児」とでもよべるたったひとつの技法が子育ての新基準となっているとのことです。ふむふむ。

■ これを“革命”とまで言えるのか~と私などは思ってしまうのですが、著者は、乳児期に親が子どもにつくす「超日本式育児」は溺愛の子育てを助長するのではないか、との疑問を投げかけます。

■ つまり、子どもの欲求にいつノーといえばよいのか。親が子どものペースにあわせる必要があるということは、とにかく疲れることだ。そんな母親の疲労は育児不安や虐待などにも結びつきやすい。ついては少子化の原因としても無視できない。

■ そして何より、子どもたちの人格が変わってしまったのだと言います。学級崩壊現象に象徴されるように、子どもたちは自己の欲求のままに行動するようになった。それは、このような「超日本式育児」による影響が無視できない。

■ しかし、話はそれほど単純なものでしょうか。感覚的には理解できるけれども、短絡的に過ぎるのでは?学者が書いた本にしては、理論的な裏づけが不足しているように思うけどなぁ。

■ まぁ、先日の報道などでも見られるように、小学生が先生に向かって暴力を振るうような時代(児童暴力?)ですから、親として子どもにはしっかりとした背中を見せなくてはなりませんな。きっとまだ先のことだろうけど・・・。


<photo:涸沢岳からみた槍と北穂>

グルメ券GET!!

2005-09-23 | 生活雑記
■ 幸せは忘れたころにやってくる!なにやら封書が届いたので開けてみると、なんとグルメ・ギフト券3000円分が当選したとのお知らせ!!

■ やった~!! そういえば夏のボーナスを某R金庫へ貯金するときに、そんなキャンペーンに応募していたのでした。先月の宝くじ1万円当選に次ぐ快挙(?)です。

■ 立派な熨斗がついた箱に引き換えてきてみると、中身はカタログギフト。ページをめくりながら、何にしようか~、いつになく真剣に思案中の二人です。今のところ米沢牛が最有力候補ですが・・・。

<photo:北穂への登りでキレットを振り返る>

里帰りをして

2005-09-22 | 子 育 て
■ 2週間ほど里帰りをする予定の私。しかし体力の回復が思ったより早く、1週間で帰宅しました。それでも里帰りをし、家事はしなくてもいい、食事は出てくると本当に有難かったです。

■ 実家では初孫になるため、余計に可愛いらしく、嬉しそうに接するのを見ると「少しは親孝行できたかな」なんて思えて。(すぐ帰宅してごめんなさい・・・)

■ 自分もこうして赤ちゃんの頃から(手をかけ)育ててもらい、あらためて両親に感謝する機会となりました。「この子が成人する時には(父)85歳、(母)80歳だからそれまで生きてなくちゃいけないね」と笑って話した両親。これからの成長を楽しみにしていてね!

<photo:おっぱい飲んでお眠むですzzz>

一難去って・・・

2005-09-21 | 子 育 て
■ ジャズの故郷、ニューオーリンズを襲ったハリケーンの猛威はすごかったですね。あらためて自然の脅威の前には、人間の力なんていかに無力であるかということを思い知らされます。被害に遭われた方は本当にお気の毒です。

■ 水が引いて、やっと我が家へ帰れるかと思ったのも束の間、また新たなハリケーンが接近しているとか・・・。“カトリーナ”の次は“リタ”ですか~!? いったい誰が、どのような理由によって名付けているのかは知りませんが、米国ではどうも女性の名前をつける慣習があるようですね。

■ これまで知人から子どもの名前を聞かれると、冗談半分で“カトリーナ”と答えていました。強そうな名前でしょ(不謹慎でスミマセン)。なかには「いったいどんな字を当てるの?」とまじめに質問される方もいましたが、・・・今回はちょっと危なかったな。