■ 朝4時、あまりの満月の明るさに目が覚めたので、思い切って山登りに出かけることにする。今年初めての山行なので、目指す先は手軽に日帰りできる爺ヶ岳に決定。例年なら蝶ヶ岳に行くところだけれど、先月の大雨の影響でアクセス道路が寸断されたまま(?)だし・・・。
■ 6時半頃、扇沢の駐車場を出発。どうにか駐車スペースを確保することができたけど、まわりを見ると県外車ばかり。天気予報は晴れ。最低限の荷物を詰めたザックを背負い、ほどよく整備された柏原新道を登っていく。
■ 最初のうちこそ快調に飛ばすも、やがて汗が噴出し、息遣いも荒くなってくる。時計・・・も持ってこなかったので携帯電話を見ると、登り始めてからまだ30分しか経過していない。「もう、さんざん登った気がしたのに・・・」などと思っていると、うら若き(?)女性集団にも道を譲る羽目になる。
■ 1時間も経過する頃には、もう足元しか見ていない。ガスが巻いて陽射しをカットしてくれている上、時折涼しい風も吹き上げてくるけれど、それでもやっぱり暑い。「あ~、世の中にはほかにもっと楽しいことも一杯あるのに、一体何を好き好んでこんなことをしているのか・・・」と考え始める時間帯。
■ 傾斜も幾分なだらかになり、惰性で歩くことに慣れはじめる2時間経過付近。少しは周りの景色を眺める余裕も出てきたか。ザックに入っていたデジタル・オーディオを聞きながら登る。思わず「マイアヒー」と小躍りしそうになる。
■ 登り始めてからおよそ3時間。種池山荘に到着!!。ここで生ビールを飲みたいところをグッとおさえ、缶ビールをゲットして爺ヶ岳山頂に向かう。「冷えてるうちにビールを飲みたい」という一心で、自然と足早になる。時折、ガスの切れ間から剱や鹿島槍が顔を出す。
■ 10時半、爺ヶ岳山頂(中峰)に到着。記念撮影も忘れ、とりあえず缶ビールを開けて祝杯!! 先客は一人…と、なぜか猿が数匹と虻がぶんぶん。お湯を沸かしてカップスープをいれ、作ってもらったお握りを頬張る。食後にドリップコーヒーを入れようと思ったが、カップすら忘れてきてしまったことに今さらながら気づく。
■ 酸素が薄いせいか結構酔いがまわったので、正午過ぎまで昼寝をしてから降りようと思ったものの、マットも持ってこなかったので岩の上にそのまま寝転がるとさすがに背中が痛い。ほかに宴会グッズも用意してこなかったため、特段やることもないので早めに下山することとする。やはり、何はなくともアルコールとおつまみは携帯せねば・・・と反省(!?)。
■ 2時半ころ駐車場着。お決まりの葛温泉に浸かってから帰宅。適度な“足馴らし”にはなったかな。今年中に“本番”があるのかどうかは、疑問だけれど・・・。