槍ヶ岳・穂高連峰2002～その４

■　翌朝起きて外へ出てみると、風は強いものの雨は降っていない。気温もそれほど低くはない。天気予報は晴れ。これは大キレットを超えて穂高を縦走するしかない、と思い、朝食はお弁当にしてもらって５時過ぎまあ薄暗い中、小屋を出発。やっぱりガスがかかっていて御来光は拝めそうもない。急峻な岩場の連続にちょっと足がすくむけれど、一昨年、一度キレットは越えているし、そのときより荷物は軽いし・・・と自分に言い聞かせ、いざキレットへ。

■　昨日はほとんど歩かず（実質２時間）、休養十分なこともあり順調に長谷川ピークを通過。すでに先行していたテントを担いだ高校生グループにもＡ沢コルで追いつきました。幾分風は強いものの、苦になるほどではありません。段々ガスも晴れてきて、時折北穂も顔を覗かせます。

■　飛騨泣きを越えるころには、すっかり快晴。早朝のため北穂からの登山者も少なく、絶壁に立ち止まってのすれ違いもほとんどない。ザックも軽いし、前回にくらべ快調、快調。　落石にもあわず、無事北穂山頂に到着。慎重に来たせいか、思ったより時間がかかってしまいました（ほぼ3時間）。とりあえず、ひとつの難所を通過したということで、ビールで乾杯！北穂山頂にて、少し遅めの朝食をとりました。
<photo:南岳から見た大キレット>