薫 風 ~KUNPOO~

初夏に薫る爽やかな風に思いをよせ、YukirinとKaorinが日々の出来事などを綴るページです。

SP革命編

2011-03-21 | 映  画
◇ 岡田准一主演『SP革命編』。テレビシリーズ、SP野望編につづく、ファイナルステージ。松本でも先週から劇場公開されたので、松本シネマライツへ行ってみた。

◇ 官房長官を狙ったテロ事件から2ヶ月。警視庁警護課第四係のメンバーは、テロリストとの死闘による怪我も回復し、要人警護の通常任務をこなしていた。そんななか、国会議事堂を占拠するテロが発生。誰が敵で、誰が味方なのか。騒然とする国会内の様子が一部始終、日本全国に生中継され全国民が見守るという異常事態で、警視庁警護課第四係のメンバーは...

◇ SP野望編の冒頭もそうだったが、岡田准一のアクションが見もの。議員会館地下での格闘シーンでは、思わず力が入ってしまった。堤真一も真木よう子もカッコイイ!! 春になったら、また筋トレでもしようと、ゆるく心に誓う。

◇ 主要な舞台となる国会議事堂・衆議院棟の本会議場は、東宝のスタジオで撮影したとは思えないほど、リアル。そのほか、名古屋市役所や滋賀県庁でもロケが行われたというが、最近は、実にいろんな自治体が積極的にロケに協力するようなっている。

◇ さて、肝心のストーリーはというと...これが、よくわからないのだなあ。何もかもが思わせぶりで、もやもやしていて、ちっともスッキリとしない。きっと、また続編ができるのだろうけど、ちょっと引っ張りすぎなんじゃないだろうか?

◇ 私的には、ビートルズを模した4人組の掃除やさんの正体が、気になって仕方がないところである。

岳 -ガク-

2011-02-22 | 映  画
◇ 小栗旬・長澤まさみ主演『岳 -ガク-』の試写会に行ってきた。石塚真一原作の漫画「岳」(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載) の実写版。松本市内約10箇所でロケが行われたとのこと。

◇ (わが社の)社長が「山岳救助をテーマとしているだけに、思いのほか重い内容の映画」というように、決して明るくさわやかな映画ではない。原作の漫画も、読めば読むほど山が恐ろしくなり、山になんか登りたくなくなってしまうような内容だ。

◇ 小栗旬は、島崎三歩という人物をよく演じていた。彼自身、本来は高所恐怖症だというが、自由自在に山を闊歩していた(ように見えた)。長澤まさみは、椎名久美にしては美人すぎ?撮影前、実際に冬山でトレーニングを積んだというが、あの華奢な体でよくやっていた。

◇ 映画の内容はというと、ツッコミどころ満載。久美がはじめて三歩と二人で冬山にトレーニングにいくシーン。いくらなんでも、いきなり尾根から突き落とすか??まかり間違えばピッケルを自分の体に突き刺してしまう。それに、いくら冬山だからといって、雪渓じゃあるまいし、日本の山にあんなにクレパスはないだろう。警察署から、またたくまに尾根に出ちゃうしなあ。

◇ まあ、映画だからそのへんは許すとしても、映画や漫画の内容を真に受けて遭難する人が増えないことを祈りたい。三歩が奥穂高岳山頂に立っているシーンの空撮映像は圧巻だが、全体的に槍穂の映像は少なかった。ほとんどは八方尾根だろうか。そのあたりが、少し残念だ。

太平洋の奇跡

2011-02-12 | 映  画
◇ 今日も雪が降っていたが、竹野内豊主演『太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-』(東宝系)を見に行ってきた。

◇ 映画は、太平洋戦争末期、サイパン島での日米の戦いを描いたもの。「太平洋戦争末期―1944年6月。陸軍歩兵第18連隊 大場栄大尉(竹野内豊)は、日本から2000キロ余り離れた北マリアナ諸島サイパン島へ送られる。しかし、この時点ですでに日本の劣勢は明らかになりつつあり、サイパン島でも圧倒的な兵器・兵力差のもと、日本軍はアメリカ軍の上陸を簡単に許してしまう。その最中、玉砕命令を受けた大場隊も突撃、次々と戦死を遂げていく。しかし、アメリカ軍に取り囲まれた大場は、玉砕を覚悟していたにも拘わらず生き残り、サイパン島中部にそびえる最高峰タッポーチョ山に潜み、アメリカ軍への抵抗を続けていく。 この時、1944年11月。終戦まであと9カ月余り。大場は絶望的な状況の中、多くの民間人を守りながら仲間の兵士たちと生き抜こうとしていた」

◇ 途中、「???」と思う箇所も何カ所かあったが、トータルとしては、まあ合格点か。たとえば「なぜ日本人は投降せずに自決するんだ?」と尋ねる米軍大佐に、日本に留学経験もあるという大尉が将棋の駒を比喩にその精神を説明するのだが、日本人の私が聞いていても、いったい彼が何を言わんとしているのかまったく理解ができなかった。でも日米の撮影スタッフにより、ほとんどがタイでロケが行われたということもあって、(日本映画にしては)戦闘シーンは迫力満点。そして、歌を歌いながらついに山を下り、整然と投降するシーンでは、思わず涙が流れてしまった。

◇ この映画に限らず、私は竹野内豊の淡々とした演技には、どうもなじめない。大尉という割には、あまり威厳も感じられないし...。反面、唐沢寿明は出ていることすらすっかり忘れていたのだが(最後のクレジットを見て、ハッと気がついた)、実にいい味を出していた。だって、筋肉モリモリで彫りものを入れているし、おまけにスキンヘッドだしで、とうていダイワマンからは想像できなかったんだもん。さすがだ。実を言うと、井上真央を見に行ったのだが、この映画に関するかぎり、最後まで真央ちゃんの笑顔を見ることはできなかった。あそこまで、かたくなにならなくてもよいと思うのだが。。。

◇ 私にとって初のシネマライツ。館内はきれいで、席もゆったりしていて足下も広く、音響も抜群。突然の銃声にビックリして、私なんか3回ぐらい自分の席から飛び上がったくらいだ。戦争映画と言うこともあってか、館内はわりと年配の方が多かった。わが社の補助券を使えば千円で見られるから、DVDレンタルが主流とはいえ、たまには映画鑑賞もよいなあ、と思った。




インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

2008-12-28 | 映  画
■ 借りてきたDVDの2枚目。“考古学者インディ・ジョーンズが秘宝を求めて世界を駆け巡る冒険活劇の19年ぶりとなるシリーズ第4弾。前作から18年後の設定の今作では、1950年代を舞台に神秘的なパワーがあるという秘宝“クリスタル・スカル”を求めて冒険の旅に出るインディの活躍を活写する。主演のハリソン・フォードのほか、相棒役に『トランスフォーマー』のシャイア・ラブーフ、悪役にケイト・ブランシェットなど演技派が名を連ねる。”(YAHOO映画より)

■ 今年6月に公開されたとき、ぜひとも見に行きたいと思っていたが実現できず。ようやく年末になって念願かない...となったわけだが、期待を裏切らない、痛快な大娯楽アドベンチャーだった。ところどころ、つい声を出して笑ってしまった。

■ 第1作目からはや20年。ハリソン・フォードもさすがに年をとった。でも50年代ファッションの着こなしなんかは、さすがに格好いい。ラストのシーンでも、インディの帽子を“息子”がかぶるのか、と思わせておいてサラリと期待を裏切る当たりなど、小技もなかなか憎い。

■ 作品ユーザーレビューなどでは、辛口の評価が多いようだ。シリーズの中では、第2作目の「魔宮の伝説」がハラハラ・ドキドキの連続で、もっとも完成度が高かったように思う。でも、文句なく楽しい時間を過ごせるので、“こういう映画にならお金を払っても映画館に行って見たい”と思った1本でした。

『チーム・バチスタの栄光』映画版

2008-12-27 | 映  画
■ やった~!!今年のお仕事もすべて終わり。今年の年末年始休業は、暦に恵まれて9連休。ゆっくり映画でも見ようかと、竹内結子主演『チーム・バチスタの栄光』映画版をT屋さんで借りてきた。

■ 結論から言うと、TV版のほうが面白かった。2時間という枠の中では、容疑者である7人の人間をあらゆる角度から描くというのが所詮無理な注文か。ストーリーも若干テレビとは異なっていたが、こちらのほうが原作に近いのでしょうね、きっと。

■ 個人的には、仲村トオルよりも阿部寛のほうが好きだが、ソフトボールのシーンなど、物語とは全然関係ないシーンが無意味。限られた時間のなかで、とてももったいなく感じてしまった。

■ 同じDVDに収録されている日本映画の予告編を見ても、とくに興味をそそられる作品は皆無。どうしてこんなに地味な作品ばかりなのだろう?もう少し、お金をかけられないものか。

<写真:奮闘中!>

武士の一分

2008-01-05 | 映  画
■ 山田洋次監督、木村拓哉主演『武士の一分』。昨年末にテレビ放映された番組を録画しておいたもの。家でゆっくりと映画を見るなんて、実に久しぶりだなぁ。2006年12月に公開となり、話題となった映画だ。

■ 結論から言うと、期待はずれ。どーも、キムタクの演技は好きになれない。『たそがれ清兵衛』の様な“味”が感じられない。壇れいの台詞も説明的に過ぎて、ハッキリと言いすぎる。いわゆる日本人的に、もう少しコトバを曖昧にして、その分表情や情景で表現して欲しかった。

■ でも殺陣のシーンはさすがに見応えがあった。とくに緒形拳。木刀をキムタクののど元寸前で止めるあたりは、真剣勝負よりもかえって迫力があった。

■ それにしても、劇中で再三使われていた「ご新造」というコトバを初めて耳にしたのは私だけ?ミドモというのも「身共」と書くとは知らなかった...(昨年買った電子辞書が役に立ちました)。そのほかにも、ウン十年日本人として生きてきた身にも知らないような風習が随所に描かれていて、時代考証としてはとても勉強になる映画でした。

ローマの休日

2006-08-25 | 映  画
■ わが家の姫様が早くお休みになったため、久しぶりの映画鑑賞。例によって本屋さんで買った500円のDVD。この価格で日本語字幕と英語字幕の両方がついているというのは、やっぱりお買い得!!

■ 本日は英語字幕で挑戦。でもやっぱり台詞が早くて追いつけない。しかも我が家のテレビは14型と小さいために、字幕もよく見えない。おまけに白黒ときている・・・。

■ トレビの泉、スペイン広場、コロッセオ、真実の口・・・モノクロ映画とはいえ、3年前に訪れたローマの町並みは何回見てもすばらしい。もう何度も見てストーリも知り尽くしているのに、ちっとも退屈しないし、同じ場面ではやっぱり笑ってしまう。なかでも可笑しいのは船上パーティーのシーン。王女捜索のためにやってきた黒服の男の一人が、何気にリズムに合わせ小躍りしてしまう場面がたまらなく可笑しい。挙句の果て、王女に2回もギターで殴られる羽目になるのは、やっぱり彼だろうか。

■ クライマックスはコリント宮殿での王女の記者会見場面。それまでのドタバタ劇とは打って変わり、王女としての気品と風格を兼ね備えたヘプバーンがひときわ美しい。シーンと静まり返った会場の中で、グレゴリー・ペックと目だけで演技する場面など、不覚にも感極まって涙がこぼれてしまう。ヘプバーンなくしてこの映画は成立しえず、彼女を発掘してきた人は天才だと思う。

■ コリント宮殿も実際に(カラーで)見ると、大理石の柱と床が美しい宮殿だった(階段の一部の石が少し欠けてはいたが・・・)。ちょうど広間にソファーが置いてあったので二人で座ってゆっくりと見物しながら休憩していたら、いかにも品のよさそうな係りの人に「そこに座ってはいけません」と優しく注意されてしまった。

■ まぁ、ソファーも休憩場所じゃなくて、展示品だったのね。ずいぶんと座り心地がよかったはずだ・・・。

ミュージック・オブ・ハート

2006-04-14 | 映  画
■ ハーレムの子供たちにヴァイオリンを教えた教師の実話を映画化したものです。10年前、50挺のヴァイオリンと“キラキラ星”からはじまり、大切な音楽教室の存続のために、カーネギーホールをめざすというストーリー。「あなたたちもできる」と子供の可能性を信じ、ヴァイオリンを通して自分に誇りを持つことを伝えています。

■ 主役のメリル・ストリープはヴァイオリンを弾きながら演技するという難題にも挑戦。クランクインの2カ月以上も前からヴァイオリンの猛特訓を受けて役に臨み、本作で12回目のアカデミー賞候補となった他、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞、俳優組合最優秀主演女優賞にもノミネートされました。

■ 旦那様は以前に見たとのことで、日中娘が遊んでいる間に見ました(^・^)。(時々オムツ換えなどで中断しながら)。もしかして「キラキラ星」って世界共通なのかしら?メリル・ストリープ演じる先生はなかなか厳しく(ユーモアも交えながらですが)教えていました。私も幼い頃ピアノを習わせて貰いましたが、今思うともっともっと練習すれば良かったな~。

ローレライ

2006-04-07 | 映  画
■ 役所広司主演『ローレライ』。太平洋戦争末、“魔女”と異名を持つドイツ製潜水艦のお話し。予告編が面白そうだったので借りてみました。

■ 東京に第3の原爆を投下しようとするB29を阻止するため、米国海軍が包囲するサイパン諸島のテニアン島へ向かうのですが…内容としては、いまひとつか。役者さんはみんないい味出しているんだけれど、日本帝国海軍の潜水艦艦長(役所広司)が長髪というのは、いかがなものか。ストーリー中の喜怒哀楽の小事件も、よくあるパターンだし。

■ DVDレンタルのT屋さんで100円セールをしていたのでつい借りてしまいましたが、『今あいにいきます』も展開がゆっくり過ぎて、期待のクドカン作品『野次さん、喜多さん』も話についてゆけず、結局十数分で撃沈してしまいました…

ヒトラー~最後の12日間~

2006-03-06 | 映  画
■ 『ヒトラー~最後の12日間~』。第二次世界大戦、ドイツ降伏までの最後の2週間を追った映画です。本編155分というのは、さすがに長いな~。

■ 主演の男優さんは、教科書なんかで目にするヒトラーにそっくり。精神錯乱状態に陥り、徐々に信頼していた部下にも見放されていく孤独な指導者の悲哀と動揺がよく描かれています。

■ 総統のそばに仕えていた実在の秘書が語り手となるのですが、最後に本人が登場してビックリ。“これがナチス終焉の真実か!?”と思わせ、ドキュメンタリー性がより強まりました。

■ 戦闘シーンはそれほどないので、ひたすら字幕を追うのに疲れました(当然、登場人物はみんなドイツ語で喋っているし…)。見終わってからDVDのメニューを見たら、日本語の吹き替えも入っていて、二度ビックリ。