薫 風 ~KUNPOO~

初夏に薫る爽やかな風に思いをよせ、YukirinとKaorinが日々の出来事などを綴るページです。

龍馬伝

2010-01-03 | ド ラ マ
■ いよいよ始まった、今年のNHK大河ドラマ、福山雅治主演『龍馬伝』。司馬遼太郎の『龍馬がゆく』を読んだのは学生時代だったか。超有名なベストセラー小説で、しかももう何度も映像化されている“国民的英雄”のドラマだ。

■ 通常、大河ドラマの第1回というと、可愛い子役が出てきてほのぼのとさせられるのだが、今回は違う。子役もすぐに福山にとってかわり、上士と下士といった身分・階級による理不尽な差別・対立がリアルに描かれていく。見ている側としては、龍馬はもとより、武市半平太や岡田以蔵の末路がわかっているだけに、より悲壮感が漂ってみえる。

■ NHKのサイトには、「おきまりの時代劇ふん装とは違った、リアルな“すぐ隣にいる”ような人を作るために、美術チームはかつら、衣裳、メイク、小道具、履物、汚しなど全てに徹底的にこだわりました」とある。「龍馬は最初から坂本龍馬だったのではなく、三十三年の生涯の中で、日々悩み、迷いながら、進化していったのだろうと思うのです。今回は特に、岩崎弥太郎の視点で龍馬という人物の成長物語を描いていきます。既存のイメージにとらわれずに、素直な気持ちで、新しい龍馬の伝説づくりに取り組みたいと思います 」という意気込みが映像からあふれでている。

■ しかしNHK、いくらなんでも岩崎弥太郎を香川照之にすることはあるまい。あれでは闘病している正岡子規(坂の上の雲)と思いっきりかぶってしまうではないか。どちらかといえば好きな役者であるだけに、あんまりだ。

■ ともかく、これからは龍馬の恋の行く末にも注目することとしよう。

秋の夜長はドラマ三昧~その2!?

2009-11-06 | ド ラ マ
☆☆不毛地帯(フジテレビ系、木曜夜10時)唐沢寿明主演
 ご存じ、山崎豊子原作のドラマのリメイク。期待していただけに、なんとなく物足りないのがこれ。脇はしっかりしめているのに、原因は唐沢寿明か。半年間続くそうだから、今後に期待か。

☆☆東京DOGS(フジテレビ系、月曜夜9時)小栗旬・水嶋ヒロ主演
 クールな小栗旬とホットな水嶋ヒロの掛け合いが楽しめる刑事ドラマ。小栗旬の真面目にとぼけた感じがいい。まだ捜査の描き方など短絡的で単純だけど、記憶喪失の彼女がどうなるのか、これも今後に期待?EXILEの音楽と、雨とストップモーションを効果的に使ったエンディングの映像は秀逸。

ROMES空港防御システム(NHK、木曜夜8時)大倉忠義(って知らん)
 最新鋭のコンピュータ警備システムの物語。もう少しハラハラ、ドキドキするかと思ったが期待はずれ。NHKにしては、かなりきわどい映像シーン(?)があるのが、せめてもの救いか。舞台設定は「東京」湾国際空港だけど、ロケは「セントレア中部」国際空港なのかな。もうすぐ仕事でセントレアまで行かねばならないので、ちょっと気になるところ。?

リアルクローズ(関西テレビ系)香里奈主演
 日本版「プラダを着た悪魔」かと思ったが...。まあ、最新のファッションを楽しみたいなら、よしとしよう。

アンタッチャブル~事件記者・鳴海遼子~(テレビ朝日系、金曜夜9時)仲間由紀恵主演
 どうも仲間由紀恵の演技って中途半端で好きになれない。単に、タイプでない、というだけかもしれないが、却下。

 以上、秋の連続ドラマ評でした。必ずしも初回から毎週は見ていないので、ご勘弁。

<写真:秋の松本城>

秋の夜長はドラマ三昧!?

2009-11-05 | ド ラ マ
 この秋スタートのドラマは、なかなか秀作揃い?なかなか見ている時間がないのだけれど、面白そうなものをピックアップ。

☆☆☆ギネ~産婦人科の女たち(日テレ系、水曜夜10時)藤原紀香主演
 まずはこれ、昨今の産科医不足にも焦点を当てた医療系ドラマ。無表情な藤原紀香の演技が浮いている、というかうまくキャラクターを描ききれていない感がなきにしもあらず(それに全力疾走しすぎだ~)だが医療系ドラマだけにスピード感があって見ていて飽きない。DTYとかMRSAとか、もう少し専門用語の解説が欲しいところ。状況が切迫しているのは見ていてわかるが、何がどう問題なのか、素人にはさっぱりわからない。どこかのドラマでもそうだったけれど、、あんな美女だらけの病院だったら、私も一度は入院してみたい(産婦人科じゃムリか...)。

☆☆☆JIN-仁(TBS系、日曜夜9時)大沢たかお主演 
 お次はこれ。脳外科医が江戸時代にタイムスリップしてしまったという奇想天外なお話し(原作はマンガ?)。坂本龍馬まで登場してしまうが、なかなかどうして、これがまた面白い。現代の医者なんて、最新の医療機器がなければ何も出来ないんじゃないかと思うが、あり合わせの道具で病気に立ち向かう主人公の奮闘ぶりが見ていて泣かせる。たかだか百年ちょっと前、我々のご先祖様はああやってちょんまげ結って和服来て、(今に比べたら)不自由な生活を送っていたんだろうな~と思わず考えてしまう。つくづく、今の時代に生まれてきて良かった、と思う。

☆☆☆ママさんバレーでつかまえて(NHK、日曜夜11時頃)黒木瞳主演
 番外編。ドラマというよりもコントですか、これは。バレーボールシーンは全く出てこないが、理屈なしに笑えます。黒木瞳って、いろんな役をこなすんだね~、と思わず感心してしまう。

<写真:秋の松本城>

官僚たちの夏

2009-08-28 | ド ラ マ
■ 最近のお気に入りドラマ。作家・城山三郎原作の「敗戦後の昭和30年代の通産官僚と産業界の奮闘を描いた感動作。敗戦国の日本を、世界と肩を並べる豊かな国にしたいという使命感に燃える、熱き通産官僚たちの活躍を描いた物語。“ミスター通産省”と呼ばれた男・風越信吾を中心とした、国内産業の保護を訴える“産業派”と、国際化を目指して自由貿易を理想とする“国際派”の攻防を軸に展開」していくドラマだ(公式HPより)

■ ちょうど第1部が終わったところで、9月から第2部に入る。まだ私が生まれるちょうど10年くらい前の時代のお話だが、最近のドラマはレトロな感じも良く再現されていて、不自然な感じがない(ただし、堺雅人の髪型を除く)。豪華キャストに加え、国内産業を保護しようとする熱血漢を堺雅人が、国際派のクールな役を高橋克典が演じているところも、ちょっとこれまでのイメージとは異なっていて面白い。第1回と第2回を見逃してしまったのが、すごく残念だ。

■ 今でこそ、トヨタ、ホンダと世界を席巻する自動車産業だが、あの時代、そもそも自動車を国内で製造すべきかどうか真剣に議論されていたなんて、まことにもって信じがたい話だ。とかく悪者呼ばわりされる「官僚」だが、“国のため”という信念があってこそ、現在の経済大国日本が存在するのだろう。周囲の反対もさぞ強かったろうに、結果が伴って、本当によかった…。

■ 原作も読んでみたけれど、ドラマのほうが当時の諸問題をより多角的に捉えていて面白いと思う。後半も楽しみだ。

黒部の太陽

2009-04-12 | ド ラ マ
■ 録画しておいた香取慎吾主演『黒部の太陽』を見る。すばらしい!!フジテレビ開局50周年記念と銘打っているだけあって、俳優人をはじめ、スケールの大きさに感動した。

■ 昭和31年、深刻なエネルギー不足に悩まされていた日本を救うため、関西電力は日本最大規模の黒部川第四発電所の建設を決断。その工事は7年の歳月を要し、昭和38年に完成に至った。ダムサイト工事現場へ資材を運ぶために、北アルプス山中を貫く大町トンネル掘削工事をすることになり、関西電力は「トンネルの熊谷」とトンネル掘削では輝かしい実績を上げている熊谷組に大町トンネル工事を依頼するのだが、破砕帯と呼ばれる脆弱な土壌にぶつかってしまう。冷たい地下水の大量噴出、艱難辛苦に立ち向かう倉松(香取慎吾)たち。このトンネル貫通は不可能なのか、突破する方法はあるのか。徹夜の作業が続く。あらためて調査も開始するが画期的な方法は見つからない。誰もが不可能と思い始める中、倉松だけは決して希望を失わず、さらには周りの人間も動かしていった。果たしてトンネルは掘り抜かれるのか。黒部の太陽を見られる日はやってくるのか...。(公式ホームページより抜粋)

■ オリジナル作品は、確か石原裕次郎が主演。何度か大町トンネルは通っているから、一度は見てみたいと思いながらも、レンタル店にも見あたらず...。ビデオとかDVD化自体がされていないのかな。

■ 前編・後編とも2時間半にわたる大作。キャスティングの豪華さはもちろん、昭和30年代のレトロな感覚の再現も細部にわたり繊細で、作り手の熱意がしっかりと伝わってくる。あんな「松本駅」まで、よく再現したものだとつくづく感心してしまう。(もちろん、まだ生まれていなかったから、当時の様子は知るよしもないけど...)なにしろ50年前の物語なのだから、トンネル掘削作業も、さぞ過酷なものだったんだろうなということは想像に難くない。

■ ドラマ的には、もう少し香取慎吾と綾瀬はるか(って、あの人か~と初めて知った私でした)、深田恭子の絡みがあればというところだけれど、「史実に基づいたフィクション」ということだから、あまり飛躍も出来ないか。他局で放映した「落日燃ゆ」が期待はずれだっただけに、「黒部の太陽」は大ヒットだった。またトンネルをくぐり抜けるときは、よく注意してみてみることにしよう。


流星の絆

2008-10-18 | ド ラ マ
■ 二宮和也主演『流星の絆』TBS。小学生のときに両親を何者かに殺された3人の兄妹…… 功一、泰輔、静奈。3人はそれ以来ずっと、お互いの絆だけを頼りに生きてきた。(また公式HPより抜粋)

■ 宮藤官九郎の脚本はどれも面白いので、この秋イチオシ(と私が押しても仕方がないんだけれど)のドラマ。まあ、これも犯人捜しがストーリーの中心になるんだろうけど、どうみてもあれは柄本明だよなぁ。娘がいるとなかなかテレビを見ていられないので、HDに録画しておいて、夜中にこっそり見ています。

■ でも突然お話の本筋とはどー考えても関係なさそうな場面が挿入されていて、「今の、何?」って、ある意味唖然としてしまう。なぜゆえにホストと兎??? ま、笑えるからいいんだけれど、これがクドカンワールドなのかしらん!?

■ 戸田恵梨香、錦戸亮もいい感じ。ところで、尾美としのりって役者は、もうクドカンのドラマでははずせない存在なのだろうか。必ず(といっていいほど)顔を見るけど。



チーム・バチスタの栄光

2008-10-17 | ド ラ マ
■ 伊藤敦史主演『チーム・バチスタの栄光』関西テレビ。心臓病の難手術で成功率100%を誇っていた“チーム・バチスタ”と呼ばれるバチスタ手術専門チーム。しかし、3例立て続けに術中死が発生してしまう。その原因を探るため、同じ病院の心療内科医・田口公平が、厚生労働省官僚・白鳥圭輔とともに、連続不審死の謎を追っていく。(公式HPより抜粋)

■ 最近映画にもなったミステリー小説のドラマ化。映画では竹内結子主演だったが、初回を見た限り面白そう。秋の夜長になかなか楽しめそうなドラマだ。いかにも“まじめ”そうな伊藤敦史のキャラクターがいい。どうも、医療ものにはハマリやすい。

■ ストーリの予備知識は全くないけれど、初回でも匂わせていたとおり、手術失敗は恣意的であって、殺人犯探しを中心にドラマは展開していくのでしょうね。原作者は現役医師ということだけれど、医者でもなけりゃ、そんなこと考えつかないかも。そもそも動機って何?そのへんも楽しみだ。

■ しかし、最後まで器械出し看護師が釈由美子だとわからなかったのは不覚であった。あれだけ「英語で喋らナイト!」とか見ていたのに...。SPに出てきた女優さんに似ているけど、ちょっと雰囲気が違うな~、程度に思っていた。これだから、○をとるといやだよなぁ(ボヤき)。ちなみに、名取裕子もなんだかだいぶ(私の中にあるイメージと)雰囲気が変わっていて、最初はすぐにピンとこなかったけど。

七瀬ふたたび

2008-10-15 | ド ラ マ
■ 蓮佛美沙子主演『七瀬ふたたび』NHK。HDに録画しておいたドラマを見てみる。他人の心を読むことができる超能力を持つ少女「田中七瀬」に巻き起こるSFドラマだ。1979年に全13回放映された前回のドラマでは、七瀬を多岐川裕美が演じたらしい。秋になってたくさんの新ドラマがスタートする中で、なかなか次も期待できそう。

■ 筒井康隆の原作を読んだのは、大学生のときだったか、はたまた高校生の頃だったか...。「面白いよ~」と友達に進められて、手にした記憶がある。たしか『家族八景』の続編だったと思うけど、こちらのタイトル(七瀬、という少女の名前!?)のほうがインパクトがある。

■ もう、ストーリーも登場人物もほとんど忘れてしまったけど、40年ほど前の作品を現代に置き換えたドラマもけっこう見ごたえがありました。やっぱりNHKのドラマが一番落ち着く気がするのは、歳をとってきたせい???

<photo:御岳山頂から>

コードブルー

2008-09-17 | ド ラ マ
■ もう終わっちゃったけど、新垣結衣ほかフジテレビ「コードブルー ドクターヘリ緊急救命」。フジ得意の医療もの。緊迫感があって、毎週楽しみにしていたドラマでした。

■ “ドクターヘリ”に乗り込むことが、それほどハードルの高いことなのかどうか、私にはよくわからないが、若い4人のキャスティングなどがドラマのストーリーとマッチしていて、なかなか面白かった。小難しい医療用語も随所に出てくるが、とりたてて解説がなくても、「あ~、大変な状況なんだ~}とナントナクわかったような気がして楽しめた。

■ このドラマにすこし触発されて(?)、長野県の消防防災ヘリをお仕事で取材することに...。信州まつもと空港にある航空センターを訪問すると、お忙しい中、こころよくお話を聞かせてくれました。

■ なんでも長野県が関わるヘリコプターは4機あって、そのうちの3機(消防の他県警で2機)がここ松本にあるそう。残念ながら、ドクターヘリは佐久総合病院にしかありませんでした。消防のヘリも、ちょうど点検整備中ということで、実物を拝むことは出来なかった。残念。

■ 長野県で“ヘリ”というと、どうしても山岳救助のイメージがつきまといます。実際、ホームページを見ているとそのような写真が多いのだけれど、なるべくなら、あまりお世話にはなりたくないな、と思う今日この頃です。ちなみに、(山岳)救助の要請があって県警と消防のヘリ、どちらが救助に向かうのかというと、第1報が「110番」だったのか「119番」だったのかの違いによるとのことでした。

ラスト・フレンズ

2008-06-05 | ド ラ マ
■ 長沢まさみ・上野樹里主演『ラスト・フレンズ』フジテレビ。忙しくて、なかなかテレビを見る暇もなかなかないけれど、最近のお気に入りのドラマ。ついでに瑛太と水川あさみまで出ていて、なんだか『のだめ」とかぶっている。

■ 一見、人気タレントを集めたチャラチャラしたドラマに見えるけれど、DVや性同一傷害など、けっこう重くて暗いテーマを扱っている。5人(?)の人間関係やら友情やら、育った環境などが複雑に絡み合っていておもしろい。

■ それにしても、上野樹里はすごい。「のだめ」とは全く異なったキャラクターを見事に演じている。どんな役を演じても同じ人物にしか見えない木村拓哉とはエライ違いだ。

■ もう一人の主演女優も、“あ~、どこかで見たことある顔だなぁ~”と思っていたら、長沢まさみだった。なるほど、タッチやさんまとのドラマに出ていた人ね(ついでに共済の広告とか)。どーりで、よく見る顔の訳だ。日々、芸能界にはうとくなっていく。瑛太も、ドコモのCMにでていたり、結構売れっ子なのね...

■ いよいよ次回来週が最終回。タケルもあれほど暴行を受けたなら、救急車なり警察を呼べよ~とか、急に病院からいなくなったりしても役所勤めの人間なら連絡くらいつかないわけなかろーにetcと思うこともあるけれど、どんな結末がやってくるのか、楽しみに待つとしようっと。