◇ 北尾トロ『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』文春文庫。月刊『裏モノJAPAN』に「人生劇場」というタイトルで連載された裁判傍聴記をまとめたもの。裁判の傍聴マニアを取りあげ、コミックやドラマ化もされている。300ページ以上ある割には、文体・内容とも大したことはない。
◇ 印象的だったのは、交通事故の裁判。ちょっとした不注意で、天国から地獄へ突き落とされてしまう。どんなに謝罪したところで、被害者側の「誠意を見せろ」という言葉に、満足のいく答えはなかなか見つからない。殺人や強盗といった凶悪犯罪と異なり、誰にでも起こりうるような事例だ。
◇ 一応法学部の学生だった私も、実際に刑事事件の裁判を2回傍聴したことがある。ひとつは東京地裁での傷害事件。ふとしたことから喧嘩となり、たまたま当たり所が悪く(?)被害者が失明してしまったため告訴されたケース。たしかに、被告人が手錠をはめられ、逃亡防止用の縄につながれて法廷にはいってくるところは衝撃的だった。
◇ 2件目は、長野地裁松本支部での詐欺罪のケース。市内某大型スーパーで、盗んだクレジットカードを使用しようとしたところ、販売員にばれてしまったというもの。このときの被告は女性だった。厳格な検察官に比べて、裁判官が妙にフレンドリーな態度だったことが記憶に残っている。
◇ 弁護士は決して正義の味方などではなく、はたまた証拠ねつ造などの事件で検察官のイメージは地に落ちている。法廷にも市民感覚を反映させる趣旨で、裁判員制度も導入された。あの頃に比べれば、法廷内の様子もだいぶ変わったのかなぁ?
◇ 印象的だったのは、交通事故の裁判。ちょっとした不注意で、天国から地獄へ突き落とされてしまう。どんなに謝罪したところで、被害者側の「誠意を見せろ」という言葉に、満足のいく答えはなかなか見つからない。殺人や強盗といった凶悪犯罪と異なり、誰にでも起こりうるような事例だ。
◇ 一応法学部の学生だった私も、実際に刑事事件の裁判を2回傍聴したことがある。ひとつは東京地裁での傷害事件。ふとしたことから喧嘩となり、たまたま当たり所が悪く(?)被害者が失明してしまったため告訴されたケース。たしかに、被告人が手錠をはめられ、逃亡防止用の縄につながれて法廷にはいってくるところは衝撃的だった。
◇ 2件目は、長野地裁松本支部での詐欺罪のケース。市内某大型スーパーで、盗んだクレジットカードを使用しようとしたところ、販売員にばれてしまったというもの。このときの被告は女性だった。厳格な検察官に比べて、裁判官が妙にフレンドリーな態度だったことが記憶に残っている。
◇ 弁護士は決して正義の味方などではなく、はたまた証拠ねつ造などの事件で検察官のイメージは地に落ちている。法廷にも市民感覚を反映させる趣旨で、裁判員制度も導入された。あの頃に比べれば、法廷内の様子もだいぶ変わったのかなぁ?