薫 風 ~KUNPOO~

初夏に薫る爽やかな風に思いをよせ、YukirinとKaorinが日々の出来事などを綴るページです。

立山三山・剱岳~その3

2005-08-31 | 山 登 り
■ 今日の目標は剱岳。まだ薄暗い中、朝食もそこそこにサブザックを担いで出発!多少、昨日の疲れが残っているものの、荷物はほとんどないに等しいので足取りも軽やかです。一服剱~前剱へと歩みを進めるが、なかなかたどり着きません。けっこう険しい道が続いているのになぁ。なんて考えていたら、どうやら途中で取り付きのペンキを見落とし、ルートをはずれてしまったようでした。

■ このあたりからガスが出始め、不安に思いつつも、なおも登ってみると何とか正規ルートへ合流することができました(危ない、アブナイ)。そこからさらに、噂に聞くところの「カニのタテバイ」(50mの垂直に近い岩場)を登ると標高2998メートルの山頂に到着。でも、残念なことに、山頂はガスの中。視界は全く利かなかったのでした。

■ 下りのルートには、これまた噂に聞いた「カニのヨイコバイ」があります。こちらは鎖につかまって横方向にカニ歩きしなければなりません。無事に下ると、ハイマツの間から雷鳥が現れました。私にとっては、これが“初”雷鳥。意外と大きいんだなぁ、まるで鳩のようだ。

■ 剱沢まで降り、しばし休憩してテントを撤収し、今日の宿泊地である雷鳥平まで移動。振り返って剱をみるとガスが晴れている。普段の行いはいいはずなのに・・・なぁ。別山乗越を越えたら後は下るばかり。雷鳥平に到着し、テントを設営。あ~、今日はうまく張ることができた(なんといっても地面が平だからね)。近くのテーブルをキープして、地獄谷を抜け、みくりが池温泉に汗を流しに行く。こんな高地で温泉に入れるなんて幸せいっぱい。風呂上りの生ビールも最高で~す。

■ 雷鳥平に戻り、再び宴会モード突入。えてして標高の高い山の上へ行くと水が貴重となり手に入りにくいのだけれど、ここはいくらでも湧いてくるようです。それもそのはず、周りを見渡すと山肌のいたるところに雪渓が見えます。8月のこの時季でも残っているということは、一年中融けることがないってことだよね。この冷たい水でそうめんをさらして食べたら美味しいだろうな~。今度来るときは絶対に持ってくるぞ!

■ 翌朝早く、師匠は五色ヶ原方面へ向け出発。私は結局お昼近くまで周囲の山々を眺め、ゴロゴロしていました。ミクリガ池などを撮影して、再びロープウェーなどを乗り継ぎ、下界へと降りてきました。

<photo:一服剱~前剱>

視聴者の意見とは!?

2005-08-30 | 生活雑記
■ 毎週日曜日、信越放送のテレビ番組『ニュースウィークリー』をよく見ています。話題となっているの時事問題を取り上げたり、県内の1週間分のニュースをまとめたりして、そこに(大抵)二人のゲストがコメントを加えるといった内容です。今週は衆議院選挙が近いため、『徹底討論!小泉改革を問う』という報道特別番組でした。

■ 出演者は、自民、民主、共産、社民の各党代表者(みな県会議員?)。そしてゲストの都築勉信州大学教授(政治学)と司会の男性アナウンサーという顔ぶれ。いつもはソフトな武田徹さんがパーソナリティなんだけど、この日はやっぱり特別!? それから忘れてならない久保田祥江アナもアシスタントとして登場していました。

■ 内容としては、郵政改革、年金改革、少子高齢化、憲法改正などについて、各党がその政策に基づいてそれぞれの主張を繰り広げるというありがちなもの。あれ~どうして公明党がいないんだろう?と思っていたら、今回、長野県の小選挙区で誰も立候補しないのですね。全国的に見ても、たしか9人だし…。まっ、そんなことはどうでもいいとして、番組では視聴者の意見も募集していたので、私も開始早々にメールを送ってみました。

■ そしたらなんと、番組の途中で(1時間ほど経過したあたりで)久保田祥江アナが読み上げてくれるではありませんか。「参議院の否決を受け衆議院の解散を有言実行に移した今回の郵政民営化にかける小泉首相の熱意と姿勢は共感できるものがあります。やはり今回は“郵政民営化”を政策の大きな争点として一票を投じたいと思います。」寝っ転がってボーッと見ていたので、最初は気づかなかったけれど、あれっ、これはさっき送ったメールにちがいない!

■ 気づかなかったのも無理はありません。だって、前半部分はカットされていたのですから。私が送ったメールの全文は、「『私は嘘をつきません』という言葉が新鮮に感じるほど、政治家に“嘘”はつきものでした。その意味でも、参議院の否決を受け衆議院の解散を(有言)実行に移した今回の郵政民営化にかける小泉首相の熱意と姿勢は共感できるものがあります。いつもは「非」自民票を入れる私ですが、やはり今回は“郵政民営化”を政策の大きな争点として一票を投じたいと思います。」というものだったからです。

■ えてして、視聴者からの意見の紹介や街頭インタビューなども、このように報道する側に都合のよいように(?)編集されてしまうに違いありません。政治家の“不適切な”発言もよく問題となりますが、テレビや新聞の報道だけを見て、鵜呑みにしてはいかんな~と思いました。結局、私たちは、マスコミによって切り取られた“部分”だけを見せられているのですから。(もっとも“校正”という手続きは必要でしょうけど・・・)

■ う~む、内容はともかく、メールの前半部分は都築先生の「嘘の政治学」というの論文をもじったものだったのになぁ。肝心な部分を端折られては“先生、見てますよ~”というメッセージが伝わらないじゃないか!! それにしても信越放送さん、都築先生にもっと喋らせてやってくださいな~。

<photo:剱沢のテント場から>

立山三山・剱岳2003~その2

2005-08-29 | 山 登 り
■ 浄土山からいったん一ノ越へくだり、立山へと登る道は、まさに観光客ルート。普段着の観光客に混ざって標高3003メートルの雄山へ。しかし、山頂の雄山神社峰本社にお参りするためには、入場料(拝観料?)が必要なようなので、これはパス。すれ違う周りの人たちをよく見てみると、みんな手に手に何やらお札を持っています。何の御利益があるかは不明だけれど、なるほど昔から信仰の山だったのですね。

■ 次第にガスが出てきて、視界も悪くなってきました。室堂からは見えていた剱岳も、今はガスの中。でも別山を越えると、下のほうに剱沢のテンバが見えました。

■ 何を隠そう、私にとって“初”テント。買ってから、実家の庭にて一度は組み立ててみたことがあるものの・・・。そのときはフンフンとわかったようなつもりだったけど、いざ設営してみるとなかなかうまくいきません。中に荷物を置いておいても、少し風が吹いただけでも飛ばされそうになってしまう。フライシートの張り方なんかを師匠に教えてもらい、どうにか寝床を確保することができました(なんて不恰好なテントだったことか・・・)。

■ とりあえず、明日に備え、二人で乾~杯!!

<photo:左上に見えるのが雄山神社>

天神にて残暑払い

2005-08-28 | 食べ歩き
■ 出産予定日まで2日。静かに外食できるのもあと数回かもということで、「天神」へ。一度は職場の忘年会で利用。その時は幹事のため余興等の準備あり、お酒を畳にこぼす方ありなど食事をあまり味わうことができなかったのでした・・・

■ コース料理は3~5千円位。今回は洋風コースをチョイス。メニューは全7品。しめ鯖とクスクスのサラダ(私たちはしめ鯖好き)、トマトと黒オリーブのゼリー寄せ(さっぱりと夏向きな味わい)、自家製ベーコン・ゴーヤチップ温卵添え(かき混ぜていただく)。メインは鶏ももべっ甲焼き(鶏肉のジューシーさがたまらない)と豚ヒレ肉生ハム巻きをいただく。ご飯は古代米雑炊か天むす茶漬を選べます。雑炊はあっさり系、お茶漬けは少し油っぽい(しょうがないけれど)。デザートは西瓜のシャーベット(甘め控えめで美味しい)、コーヒー(妊婦なので私はジュース)

■ 食べ終わる頃には満腹に。各テーブルにはキャンドルが灯され、落ち着いた雰囲気でゆっくり楽しく食事ができました。ありがたいことに妊娠期間中つわりもなく、今まで美味しく食事が出来幸せでしたが、「これでいつ出産になっても頑張れるぞ!」と感じた夜でした。

マルクス入門

2005-08-27 | 本  棚
■ 今村仁司『マルクス入門』ちくま新書。新聞の書評欄に載っていたのを見て、面白そうだったからつい買ってはみたものの・・・いや~、やっちゃった。難しくて、かるく流しちゃいました。新書にしては手強い。(ドイツ観念論は)難解すぎて、理解しようという気力さえ起きません・・・。

■ 最近の政治状況から、どうも権威の失墜した感のあるマルクスですが、著者は「マルクスのすべての著作が、経済と政治と文化の諸相を組織してひとつの構造体となった資本制社会を、第一に経済構造から、第二に文明史の角度から、トータルに把握する壮大な企てであったこと」を強調しています。どちらかというと、「哲学者」としてのマルクスにスポットを当てているのでしょうか。

■ 確かに、「マルクスの『資本論』ほど、科学と哲学の両サイドから熱狂的ともいえる強烈な関心をひきつけた書物はかつてなかった」のでしょう。でも、あれは果たして「科学」だったのでしょうか。学生自分には、サヨクのユートピア思想に憧れもしましたが…。

■ 今の私には、安保闘争を繰り広げる学生たちを見て言った田中角栄の言葉のほうがはるかに説得力があります。すなわち、「(あの学生たちは)いま、ハシカにかかっているが、まもなく直る。学窓を出て、社会人になり、世帯を持って、子供ができ、父親になれば、世の中が理想や理屈どおりにいかない、それがわかってくる。」(早坂茂三『駕籠に乗る人担ぐ人』祥伝社より)

■ あぁ、いつか読もうと思って書棚に積んだままの『資本論』。いつか手に取るときがくるのかなぁ。

<photo:室堂から見える剱>

帰ってきたもてない男

2005-08-26 | 本  棚
■ 小野谷敦『帰ってきたもてない男』ちくま新書。「もてない男」とは、好きな女性から相手にしてもらえない、というような男である。全体的には、「若いころもてなかった」「30まで童貞だった」という著者自身の私怨をこめたエッセイとなっています。

■ 著者は1999年に前作『もてない男』を世に出し、その秋に結婚!? 「裏切り者」などと言われつつ、3年ほどの結婚生活を終えて「帰ってきた」のだとか・・・。ただし、「帰ってきた」のは、どうやら「帰ってきたウルトラマン」に捧げるため(?)のようです。

■ 文学や映画、漫画など幅広いものを素材として取り上げつつ、恋愛や(もてない)男性について論じてゆきます。しかも、今回は出会い系サイトや結婚相談所の話まで飛び出してきます。前作よりは「基本的に冗談抜きで書い」たというものの、ところどころに「私としては・・・」というユニークな視点が現れ、読んでいて何度も吹きだしてしまいました。

■ 前作では、最後のほうで「障害を持った子供が産まれたら、協力して育てていこうと誓い合えるような男女でなければ、結婚してはいけない」といった極めて印象的なメッセージも含まれていましたが、今回は・・・あまりないでしょうか。でも文学概論やフェミニスム批判として読むならば、とても示唆的な本だと思います。

<photo:室堂から見る立山>

立山三山・剱岳2003

2005-08-25 | 山 登 り
■ 白馬大雪渓に引き続きtaddy師匠からのお誘いを受け、剱岳を目指すことになりました。槍・穂高連峰と並んで立山・剱は、アルピニスト(そんな大げさなものじゃないけど)なら一度は登ってみたい憧れの山。今回こそ、テントを背負っての山行です。

■ 時季はお盆明けの週末。途中から別行動となる師匠を車に乗せ、朝6時30分扇沢駐車場に到着。すでに駐車場は満車寸前でした。トロリーバスの切符を購入するのにも人の列、列、列。観光客まっただ中、二人して大きなザックを背負って立っていました。何を隠そう、私は“初”立山連峰。黒部ダムまでは来たことがありましたが、そこから先は処女地。ロープウェー、ケーブルカーを乗り継ぎ、ルンルン気分で9時30分ころ室堂に到着しました。

■ 黒部の美味しい水を補給して、いよいよ登山開始。天気はまずまず。今日の日程は剱沢のキャンプ場まで。師匠作成プランによるとぐるっと立山三山(雄山、大汝山、富士ノ折立)を踏破してゆく行程(な~んだ師匠、わざと遠回りしてくれたのね・・・)。まずは浄土山へと向かいました。テントやシュラフ、三日分の食糧を詰め込んだザックが両肩に食い込みます。

■ 浄土山に行く途中、五色ヶ原方面を見わすことができました。遥かに続く緑色の大地。こんな標高の高い場所にこんな平坦な場所が広がっているなんて・・・なんとも不思議な光景です。その彼方には、遠く槍ヶ岳や笠ヶ岳も頭を出していました。剱岳を攻めたあと、師匠はこの五色ヶ原や薬師岳方面を目指すとのことです。

<photo:五色ヶ原>

五竜・鹿島槍縦走2004~その5

2005-08-24 | 山 登 り
■ 冷池山荘は今シーズンになって改修したばかりということで、部屋のつくりも洒落ていて、トイレもきれいでした。食事のあと、ラウンジで生ビールを飲みながら他の登山者たちと歓談。

■ 東京からツアーのガイドをしてきたという人は、今朝爺ヶ岳から入り、明日は赤岩尾根を通って鹿島川のほうへ降りるとのことでした。「山小屋の食事も豪華になったねぇ。昔は米を持参して登ったものだったけど・・・」などと話してくれました。以前松本に住んでいた方と一緒になって“地元民にとって、爺ケ岳なんて日帰りで登る山だ”なんて話をしたら、「わざわざ東京から来ているのに、そんな話はしないでくれよぉ」と嘆いておりました。

■ 翌朝もほぼ一番最後の出発。今日は爺ヶ岳を越えて下山するだけ。登山道も整備されているから、11時ころには下山できているだろうと踏みました。でも朝からあまり天気が冴えない。三峰ある爺ケ岳のピークを踏んでも、まったく展望がききませんでした。種池山荘の前で小休止して、足早に柏原新道を下ってくると、ついに雷がなり始めました。あとで知ったところによると、爺ケ岳山頂でも落雷があり、登山者も何人か巻き込まれた模様。

■ 扇沢の駐車場も登山者の車でいっぱい。奥さんに車で迎えに来てもらい、葛温泉「かじか荘」のお湯に浸かって、一緒に食事をして帰りました。ここの露天風呂は檜の浴槽で完全なかけ流し。源泉も2箇所あり、内湯と露天で違うのだそうです(お湯はちょっと熱め)。一度ゆっくりと宿泊してみたい素敵な宿ですが、なかなか結構なお値段です。安曇野を抜けるころには稲光が轟く激しい雷雨。車に心地よく揺られたら、――お昼のビールも手伝って――すっかり熟睡してしました。

<photo:鹿島槍>

新党日本!?

2005-08-23 | 生活雑記
■ あ~、また康夫ちゃんがやってくれました。今度は政党の党首ということですが――あれ~民主党ではなかったのね――、も~、いい加減まじめに仕事しろよ~、ってな感じです。

■ 『ナガノ革命』なる言葉を引っさげて、颯爽と登場したヤッシー。最初こそ、その手法が珍しがられて何かと注目を浴びていましたが、そろそろ県民にも飽きられてきている感があります。でも、相変わらず全国区では人気があるようです。

■ 田中康夫長野県知事となって、私が評価できることと言えば、信州・長野の知名度が上がったことと、今まで○○だった県職員の応対が多少なりとも丁寧になったということくらい。それと、先日のテレビ出演では「長野県の借金を○○億円減らした」と言ってましたから、これも評価に入れてあげてもいいですかね・・・。

■ けれども、どちらかというとマイナス面のほうが圧倒的に大きいような気がします。『脱ダム宣言』と言ってみたのはいいけれど、治水対策はちっとも進まない。知事に意見する職員は冷や飯を食わされる(聞く耳を持たず、部下を使いこなせない)。勝手に住民票を異動してみたものの(気持ちはわからなくもないけど)、すったもんだの挙句に敗訴して(訴訟費用もかかって)いるにもかかわらず「県民益だ」などと言ってみたり。しょっちゅう都会へ遊びに行っている(マスコミに登場する)ため、大雪のときも対処できず、知事としての日常の執務も滞ってしまう。地方の判断を尊重するなどと口にしながら、山口村の越県合併には駄々をこねてみる・・・などなど。

■ とゆ~わけで、いっそのこと今回の衆議院選に出馬してくれれば、県知事も変わってよかったのに・・・と思っている長野県民は少なくないはず。確固たる支持基盤を持たないために、常にマスコミに登場して注目を集めていないと政権を維持できない、というのが私の見方です。さてさて、どうなることやら。

<photo:立山・剱の霊峰>

LATTE参上!

2005-08-22 | 生活雑記
■ 待ちに待ったムーブ・ラテが納車となりました。ボディカラーはバナナシェイク・メタリック。旦那様の黄セリと色を合わせてしまいました。ついでにナンバーもお揃いにしたりなんかして・・・。

■ 外観もさることながら、内装も可愛くて収納とかも充実しています。夜になると内部の照明(フロントパネルのスイッチ類)もお洒落に作ってあって、夜の運転も楽しくなります。両側のバイザにミラーと照明がついていて、暗い場所でもお化粧直しがバッチリ!

■ ドアが大きく開き、乗り降りも楽チン。後部座席もけっこう広くて、ソファーの座り心地もOK。何よりフロント席のベンチシートがお気に入りです。エンジンも思ったより静かで、小回りがききます。

■ オプションとして頼んだのは、カーペットマットとアルミペダル、そしてキー照明。フロントとリヤのナンバープレートとアロマヒーリングは自分たちで後付しました。その代わり、ロングバイザーはパス!ほとんどの車が装着しているけれど、雨のとき窓を開ける必要性は少ないし・・・(実際にセリカには付けていませんが、「あ~、やっぱり付けておけばヨカッタ」と思ったことは一度もありません)

■ あとディーラーオプションでTZ-5なる塗装表面の特殊加工を依頼。これは5年間、ワックスがけ不要という優れもので、ピッカピカ。問題は、あと何年、無傷のままでいられるか・・・です。