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como siempre 遊人庵的日常

見たもの聞いたもの、日常の道楽などなどについて、思いつくままつらつら書いていくblogです。

龍馬伝 第18話「海軍を作ろう!」

2010-05-03 00:01:23 | 過去作倉庫07~10
 初登場以来、大好評の武田鉄矢@勝麟太郎なんですが、大好評の一方で、あんなにモロ金八先生でいいんだろうか、という評判も聞こえてくるようです。まあ、たしかに…ほとんど金八っぽさを隠してなくて、先週あたりわたしも「んっ?」と思ったのですが…
 今週の展開で、勝せんせいが「若い人はいいねエ」とか言ってるのを聞きながら、ああ、と腑に落ちたのは、この勝麟太郎は、金八先生でいいんですよね。というかむしろ金八先生であることを期待されてるんじゃないか。初代金八先生が登場したとき、わたしはバッチリ3年B組の生徒と同世代の中学生でした(年がばれるわね)が、あのころ、校内暴力・学級崩壊全盛時代、うちら中学生も、親も先生も、どうしていいかオロオロいる中で、わかりやすい言葉で状況を切ってくれる金八先生の存在は、溺れる者がすがるワラだったんだと思うんですよね。子供にとっても大人にとっても。
 もしかしたら、金八先生が姿を変えて蘇った勝海舟は、いまの日本の若い人や、元若い人を導くワラになることを期待されているのかもしれない…なんて大げさなことを思いました。それというのは、「5月攘夷実行」、これがシャレになんないくらいいまの日本の状況とソックリなんでね。どうなるのかな、5月基地移設。なんか、「上様、とりあえず口だけ言っとけばいいのです」とかいう一橋慶喜の顔が、初登場のときからそうでしたが、別の人の顔に見えてしょうがない(笑)
 ってなわけで、幕末劇を金八先生フォーマットで解体するという、予想もしなかった荒業で、これが意外と効果的だったりなんかして、妙に新鮮な龍馬伝・第18話。いよいよ文久3年、幕末劇は台風の目にかかってまいります。今週もごいっしょに見てまいりましょう。

 勝先生の海軍操練所に入ることになった龍馬と長次郎は、咸臨丸にのって上方に出航します。先週のラスト、その胸にあった深い憂慮のことなんかすっかり忘れて。
 ついでに、弥太郎の存在も忘れられています。今週は、ついに出番がありませんでした。ナレーションだけで。来週も登場するかあやしいし、弥太郎…どうなっちゃうんだろう。
 で、龍馬は、摂津神戸村に操練所ができるまでのあいだ、大坂のお寺で仮営業している勝先生の塾に入るわけです。ここでは、西欧の最先端の学問や、軍事調練なんかが行われていて、その先頭にたって指揮をとっているのが…おおおっ、伝兵衛でねえの!お久しぶりでごいすーーーっ!!
…いや、これは甲州の百姓・伝兵衛ではなくて、庄内藩士の佐藤予之助とかいう人で、勝先生の代教みたいなことをしてんですね。このオッサンは、到着した龍馬と長次郎を、「町で塾生をスカウトして来ーい!!」とか言ってすぐに放り出してしまいます。
 てか…海軍操練所って、いちおう正規の藩士だってことが参加の条件で、龍馬の脱藩浪士の身分がそれで問題になってたはずなんですけど、そんな、街中で怪しいキャッチバーの客引きみたいなことして、塾生をスカウトしたりなんかしてたんだろうか。よくわかりませんが。
 当然ながらそんな客引きに引っかかる者がいるはずもなく、途方にくれた龍馬と長次郎が、どーいたらえいがじゃ!とか言って立ちすくんでいたところ、いかにも食い詰めた感じの浪人が目の前をよぎり、食い物で釣ってその浪人を拉致しようと試みます。が! よく顔をみると、そいつは、第2部の初回にチョロッと出ていらい番組内遭難していた、沢村惣之丞だったんです。
 バリバリの攘夷派で、辻説法とかしてた惣之丞ちゃん。「いくら腹が減っても幕府の開国の手先にはならない!!」と抵抗する惣之丞ちゃんは、だまされて大坂につれてこられると、意外なことに塾の雰囲気にすぐ馴染み、一生懸命勉強するようになってしまいます。
 どーいうことなんだ?と龍馬が不思議に思ってまわりをよく見ると、みんな、一生懸命は一生懸命なんだけど、なんかその目的が…「一生懸命学んで、異国との戦に勝つんだ!」という方向性なんですね。
 いやそれは勝先生の考えていることと違う!先生の考えているのは、てかワシが頭からひねり出して勝先生をカンドーさせたのは、異国とならぶ海軍力をつければ戦をする必要がなくなるというウルトラCの非戦理論だったんじゃ! って一生懸命説明しようとしても、そんなフクザツなことが全員にすぐ分かってもらえるわけもなく。
 えんえん空回りしている龍馬なんですが、まあ、今週この人の活躍の場は特になく、ひたすら悩んでいるだけで、どうでもいいって言えばいいです(←ひどい)。

 そう、文久3年春の大きなイベントといえば、征夷大将軍の240年ぶりの上京ですね。ちなみに、このとき将軍家茂の警護役という建前で江戸から出てきたムサ苦しい浪人集団がいるんだけど…このドラマではスルーです、はい。そっちが主役じゃないからね。
 青年将軍・家茂は、ストレスのあまり過食に走り、お菓子なんかを食いまくっているんですが、この描写リアルでした。家茂の死因「脚気」は、甘いものの食いすぎが病因の一つらしいからね。虫歯も酷かったっていうし。
 ってそんな歴史秘話はどうでもよく、ここで出てくるのが、幕末を混乱に陥れる発端「攘夷実行」です。
 三条実美公の知恵袋に成り上がった半平太さんは、幕府を締め上げるためのカードとして、三条公にあることを入れ知恵します。で、三条公はそれを帝に入れ知恵し、かくして、御所で拝謁した家茂将軍は、「攘夷実行ゆうても、それはいつやねん。何年何月何曜日やねん。はっきり日を決めてモノ言わんかい」と、お公家さんたちにドーカツされることになるんですね。
 だけど、征夷大将軍って正一位とか二位とかで、この時点で従三位権中納言(だったか、確か)の三条実美より、官位的には上だよね? 江戸城に来たときには、天皇の名代っていう絶対的権威があったから別の話としても、天皇の前で、あんなに横柄に「攘夷いつや、いつすんねん」みたいに上からものいう立場にないと思うけど? って思いっきり憶測でいってますが、なんか、このドラマの将軍や大名たちって、ちっとも貫禄がないんだもん。まあ、貫禄なく描いてるのかもわかんないけど、ついでに出てきた松平容保とか島津久光とかも、なんか気楽に、鮨屋の2階みたいなとこで談合開いて、どうみても田舎の商工会の反省会みたいで。幕府とか朝廷とかって、やっぱりそれらしい貫禄というか、勿体ぶった感じがほしいわ。ってこれ最初から言ってますけど…。

 そんなことで、絶好調の半平太さん、ついに大殿・容堂様からじきじきに呼び出しがかかり、大カンゲキして、「わしに大殿様からお声が掛かったあ~~!ををををを~~裃はどこじゃあ~~!!」とか言って、恥ずかしいくら取り乱すわけです。一緒になって、武市先生っ、スゲエッッ!!とか言ってる勤皇党員もたいがい愚かにみえてくるけど…まあいいや。
 で、いよいよ大殿様の御前に進んだ半平太さん。容堂様は、武市半平太とはこんな面をしちょるんか~」と、侮蔑もあらわに「勝麟太郎が作っている海軍塾に土佐からも人を出すと約束してしまったから、お前んとこから2,3人回しとけ」と、いかにもどうでもよさそうに言うわけです。
 いや、ちょっと待ってください、海軍塾ってのは幕府の開国事業の一環だから、そこへ人を出すというのは土佐の攘夷イデオロギーにもとるんじゃないですか…と反論しかける半平太さんを、黙れ下郎!と一喝で黙らせた容堂様は、「そー言えば勝のとこに土佐脱藩浪人が居るとか。名前はたしか坂本龍馬。ついでだからそいつの脱藩も許してやるか~」とかいって、半平太さんのココロの弱みをチクチクとつついてくるんですね。
 半平太さん、なにがそんなにショックだったのか、容堂様のところから帰ると足腰立たないくらいフラフラ。勤皇党から、開国事業の海軍塾に人を出せといわれたことか、それとも龍馬の名前を容堂様が記憶してたことなのか、わかりませんが、グラグラになって、白目むいちゃって。こんなに情緒不安定な人で大丈夫なのかなあ…。

 と、ゆーわけで、土佐勤皇党から、あらたに3人がえらばれて海軍塾にやってきます。望月亀弥太と高松太郎と千田寅之助。この人たちが、両刀を差した長次郎に再会すると、おまん饅頭屋の分際で刀さしてどーゆーつもりじゃ!みたいなとこを言うわけですね。この人たちも、国許では下士として差別される立場にいるんだけど、もっと下の町人身分に対して高圧的に振舞う。陰湿ですよね。今週の眼目は、こういう陰湿な差別社会に生きる人たちが、海軍塾の空気にふれてどうなって行くか…ということです。
 心ならずも海軍塾に人を出した半平太さんは、秘密兵器の人斬りイゾ子に指令を出します。勝麟太郎の暗殺。勝さえいなくなれば、殿様の一声で開国事業に人をだした自分が、信念ブレてるみたいに見えることもなくなる…という、きわめて自己中心的で安直な発想なんですが、イゾ子は武市先生命ですから、なんも考えず勝暗殺にむかいます。
 京都滞在中の勝せんせいのところには、龍馬が、例の「海軍塾の連中は戦する気まんまんになってますけど、それは先生の提唱する非戦構想とは違うんじゃないでしょーか!」という疑問をぶつけにきてるんですが、そこで、偽名をつかって面会を申し込んできたイゾ子とバッタリ行き会うんですね。
 以蔵おまんまだ人斬りをーー!と取り乱す龍馬を押さえ、勝せんせいは、「おうっ、おめー、オレを斬ってもいいけどその前にオレの話聞け。これは地球儀っつって…」と、自慢の地球儀を取り出すわけです。先生それはエエですき…と龍馬でさえいうのに、イゾ子は目をキラキラさせて、日本はこんなに小っちゃいんか!なななんちゅーことじゃあ!!と素朴な叫びをあげ、勝先生を感動させます。「なんつう素直な男なんだ…」って。
 はい、今週いちばんのツボはここでした。以蔵…。そう、イゾ子はひとなみ外れて素直な、子供のよーなココロの持ち主だったんですよ。それを、半平太なんかの勝手な都合で利用されたからあんな…。いや、半平太なんか、なんつって悪いけど。とにかく、以蔵の素直さに先生ゴコロを活性化された勝先生は、以蔵にごちそうし、自分の用心棒にスカウトすることになります。

 ところで龍馬の疑問ですけど、勝先生のいうには、海軍塾の連中が意図に反して戦意まんまんになってても、あれはあれでいいんだと。なぜなら、海軍塾には藩の隔てというものがない。上下の区別もない。そういう中で英語や、舶来の学問をやってると、だんだん気持ちがかわってくるはずだと。人間、言われたってわからないことは肌で感じるしかないんだ…
 と、いうわけで、惣之丞ちゃんや、勤皇党から出てきた若い3人の目の色もかわってくるんですが、悲惨なのは半平太。海軍塾に出した党員たちは新しい時代に目覚め、以蔵は勝に引き抜かれ、平井のにいちゃんは…そう、にいちゃんは、容堂様の陰謀で、勤皇党の分断工作に引っかかり、ヘッドハンティングされて半平太さんの下を去ります。
 かくして、「土佐勤皇党」のお習字の前には誰もいなくなった…というオチなんですが、自業自得といってもかわいそうですね。時代の光と影が反転したような、なかなかうまいドラマの運びだったと思います。

今週の半平太さん
うー…なんだか、ショックやダメージや感激の表出がいちいちオーバーで、白目向いたり腰抜かしたりの連続で、大丈夫かな、と思ってしまった。こんな不安定なリーダーでは、下の者が不安になって去るのも無理はないですが、こうならこうで哀れかも。

今週のイゾ子
「なんちゅーことじゃあ!!」にやられましたね…。なんか、わかったよ、イゾ子の可哀想さのポイントが。あまりにも素直すぎたんだわね。最初に出会う相手を間違ったんだね。もう修正不可能かと思うと、かわいそすぎて涙でてくる。もう、これから先をみるのが辛いわ…。

次週…。いよいよ5月10日攘夷実行。武市さんも壊れが進むようですが、長州方面がどう描かれるかも気になるところ。で、あの方は?いつまで焦らすの? てか、ほんとーに出てくるんでしょうね。裏切ったら受信料支払い拒否するからねっ!
また来週っ!  


28 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (いろはにゃん)
2010-05-03 00:37:44
庵主さまこんばんわ♪
レビューお疲れ様です。

今回自分は楽しく見ました(^^)
最近京都へ行き 龍馬さんなどのお墓に
行って参りました。
だからなのか幕末関係にどっぷりハマっている身としてはちょこっとウルっと
きたりしちゃいました~。


そういえば 家茂の上洛といえばあの方たちが京へ来たんでしたね 
うぅ~ちらっとでもいいから見たかったー!
そのうち出てくるでしょうからそれまで
待ちですねそちらは。
でも自分はすっかり忘れて
家茂さんが甘そうなお菓子いっぱい
食べているのが気になりました(笑)
そりゃ病気になるってーー!

以蔵よかったです。

佐藤健氏 起用は大成功だったのでは
ないのでしょうか。あのかわいい目
をされると・・・笑 

このまま勝先生のとこにずっといて
くれれば・・・と思いました。先を
知ってるからなおさらですね。

高杉さん一体誰なんでしょうね
配役発表まだですよね~・・・一体。
そういえば高杉さんのお墓には気づかなかった~・・・。失敗。


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教育者勝海舟 (SFurrow)
2010-05-03 00:49:06
そういえばNHKの「ステラ」では、武田さんが「中学生に金八先生と呼ばれ、医療関係者には洪庵先生と呼ばれ(ってNHK出版の記事にバッチリ書いてある:笑)、竜馬に勝先生と呼ばれて、私の先生人生に悔いはありません」と述べておられました。まさに迷える若者を導く「教育者海舟」というスタンスだったんですね。赤坂の屋敷に妻妾同居させて妻に同じ墓には入りたくないとか言われたりっていうイメージは完全スルーなのだ。
そして、ついに私的に抜かせない「日本史名場面」が、竜馬の代わりに勝vs以蔵でようやく演じられたので満足でございます。ただ「これが日本だ」と言われてすぐに以蔵が「え~っ」と言うのは早すぎる。「土佐、土佐はどこですろう」土佐も長州も江戸も地球儀上では特定できねえのよっていう所をやんないと不足ですね。
なんか、こういう細かい所がちょっとアッサリというか雑ですね。海軍塾の若者たちのABCの歌も上手すぎるしね。だいたい明治になって文部省が学校教育に唱歌を取り入れるまで、日本人は声をそろえて歌うなんて出来なかったはずでは…でも全体に勢いがあって面白くあっという間の45分だったからまあいいや。
いつもいつも哀れな子犬のようだった「イゾ子」も今回は明るさがありましたしね(あぁでも、すぐにまた悲運が…)
今週は半平太さんのほうがイゾ子化してしまいましたね。しかし恰好よい役よりも、ああいう姿を演じるほうを、大森さんは嬉しがってやっているような感じを受けました。香川さんと「汚なぶり」「壊れっぷり」を張り合っているような。
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地球儀ウケて良かったね、先生。 (嘘苦斎)
2010-05-03 05:58:05
勝先生がまたもや地球儀を持ち出し、
龍馬に「それは役に立ちませんき」と言われて
「やらせてくれよう」と返すのに笑いましたが、
以蔵が予想外に地球儀に興奮して飛びつくのを見て、
「やった~!」と言わんばかりに大喜びする勝先生に
今度は手を打って笑ってしまいました。
半平太、龍馬に秘密兵器をシカトされてどんなに無念だったんだろうと思って……(笑)。

龍馬を見る目がもうかわいくてかわいくてしょうがないと言いたげに細くなってて、
武田鉄矢丸出しの勝先生だし、
若者に教え諭す様子は金八先生そのものですが、
見ているとこちらまでうれしくて温かい気持ちになってくるので、
もう気にしないことにしました(笑)。

ああ以蔵、
このまま勝先生にくっついていてくれればいいのに……。
「飲みに行くぞ」と勝先生が地球儀を持ち上げても、
まだそれを目で追う様子がまたかわいいゾ(笑)。

ABCの歌まで出てきたのにはあれれれれ~?でしたが(笑)、
メロディーは同じでも、詞(?)の乗せ方が今の歌い方と違うような……。
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こんにちはです (ikasama4)
2010-05-03 09:37:02
今回は実に面白かったです。

長次郎とお徳をいい仲にする事で
とことん志士達の悲劇を見せたいという思いが感じられます。

ここからは近いとこで土佐勤王党の面々がドンドンいなくなりますからねぇ。

でもって、半平太が勝暗殺を計画したのも
大殿様が坂本龍馬の名を出したからでしょうかね。

その坂本龍馬が勝の下にいるってことで
龍馬への嫉妬が勝暗殺をかきたてたって展開が
今の半平太の心の揺れを感じさせます。


また、ここであの勝と龍馬とのエピソードを入れてくるとは
思いませんでしたが、あれを入れて以蔵が勝についていかせる事が
実に面白かったです。

龍馬も以蔵も剣術の腕前はあるものの
たいして頭はよくないけど、素直な性格と

似てるような雰囲気が感じられます。

それがために、もしかしたら

以蔵が坂本龍馬になっていたかもしれないし
龍馬が岡田以蔵になっていたのかもしれない

てな感じで描いているようなとこがあります。

それだけに以蔵に迫り来る悲劇、見物です ̄▽ ̄
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地球儀の扱い(笑) (世棲)
2010-05-03 10:06:22
庵主様、そんにちは~。

弥太郎不在も何のその、中身の濃ゆ~い45分でした。とはいえ、いないと淋しいです(苦笑)
勝とイゾ子のやり取りは、かの子母澤寛氏の『勝海舟』を思い起こさせる描写で胸が熱くなりました。高かった地球儀(笑)も良かったですが、イゾ子の素直さが本当に痛々しいです。そうすると今回の武市の描写が酷かったのもセットで付いてくる訳ですが…子母澤氏は作中で武市をまさに自己中と批判していますので。

伝兄ついでに思いましたが、要沢村の立ち位置が、『風林』でいう馬場ちゃんor鬼美濃に近く感じたのは私だけでしょうか?ケンカっ早く、当初主人公に突っかかるものの根は良い人で味方になれば頼もしい仲間キャラといいますか。長次郎と沢村、今は仲良しですがこの辺もイゾ子同様終盤観るのが楽しみなような、辛いような………。。。

“あの方”>
2部には登場しないようです。ただ巷の情報では大森武市と入れ替わりに、もう1つの大友D作品主役だったアノ方で出る!という話が聞こえてきます。本当にその方なら、4ヶ国艦隊講和交渉辺りをGHQとの対決に重ねた演出にならないかなァー、と無駄に期待してしまいます。
山口出身&ヒーロー描写はおハコの福田氏が高杉描かない訳ない…とは分かっていても、正式発表まではヤキモキしてしまいますね。聞多さん(『浪花の華』の血まみれ怪演ありましたんで、加藤“四草兄さん”虎ノ介氏に演じて欲しいです♪)も含め長州勢に注目です!!
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人生の明暗 (うまのすけ)
2010-05-03 11:23:55
お邪魔します。

今回は操練所以前の海軍塾が登場し、
幕末の若者たちの爽快な明るさが描かれ、
龍馬や長次郎、亀弥太らもそれに加わり謳歌する反面、
半平太や収二郎らの転落を示唆するという
主要登場人物の明暗を示した大河ドラマらしい展開で楽しみました。

容堂に対面がかなうだけで大興奮し、しかし容堂の予想外の態度に
落胆し腰が抜けんばかりになってしまう半平太の姿は、
大森氏の熱演もあり半平太の限界をうまく表現できていたのではないでしょうか。
また、もらったお菓子を粗末に扱うな、と言ってしまうあたりもうまいですね。

お菓子といえば、庵主さんも指摘されている通り、家茂の甘いものの過食も描かれていました。
確かに家茂は、発掘された頭蓋骨を調べたら虫歯だらけだったそうですね。

大坂で龍馬たちが下宿していた石灰問屋の大和屋の粉っぽさが実にリアルで。
ここのスタッフは粉っぽさほこりっぽさを表現させればピカイチですね。

その他注目点は溝渕広之丞直伝と思われる、龍馬の「いかーん」五連発と
伝兵衛こと有薗氏のさすがの名演でしょうか。
「いかーん」のシーンはこれまでKY行動を散々した龍馬が珍しく
他人のKYシーンを叱った姿でした。
有薗氏は「風林火山」最終回での絶叫が印象的でしたね。

次回からは半平太ら勤王党の転落がいよいよ始まります。楽しみというかなんというか。
これも大河の王道ですね。
それでは失礼します。
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半平太痛すぎる (mozawa)
2010-05-03 12:32:42
 見てるのが辛くなってくる回でした・・。容堂との対面前に舞い上がる武市見てると・・・。目前に悲劇が迫っている感が漂ってきましたねえ。。
 歴史を知ってる人間からすると、序盤から勤皇党の崩壊への序曲は感じられ、歴史を知らない人はここら辺りに来て武市の末路を感じさせられる。
 で、武市の悲劇は誰が見ても今や明らかなんだけど、同時に饅頭屋、亀弥太なども末路との対比が実は描かれているんですよね。
その辺の重なり方は上手いと思います。

海軍塾の面々が妙に英語にこなれてたのはやはり違和感がありました。が、一番気になったのは英語より数学で、沢村が弾道計算中に「13.○○!」と小数を叫んだこと。当時の日本に、小数の概念ってあったのか?それともすぐに覚えたのでしょうか?

勝金八については、もう確信犯なんだろうなあと。以蔵に「何でああいう奴と付き合わないんだ?」というシーンがとても金八ぽく感じました。不良生徒に実は良い友達がいて・・・というシチュエーションみたいな感じ。
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お墓めぐり (庵主)
2010-05-03 20:50:51
いろはにゃんさん

京都旅行、楽しかったようで何よりでした。
やっぱり、幕末ものは京都に舞台が移ると盛り上がりが違いますよね。

>家茂の上洛といえばあの方たちが京へ来たんでしたね

はいはい。まあ、そっちが主役じゃないとはいえ、篤姫でも完全スルーだったし…。
龍馬ものでは、敵役としてちょっとは絡んでくるのだから、チラッと出しといてくれればよかったのにね。
あと、将軍の行列に強烈な野次を飛ばすあの方…あの方も出なかったし…。
ほんとに一体誰になるんでしょう??

>佐藤健氏 起用は大成功だったのではないのでしょうか。あのかわいい目をされると・・・

ほんとに、こんなハマリ方をするとは思わなかったので、驚きでしたね。初期のころ、こんな女の子みたいな以蔵…とか言って馬鹿にして申し訳なかったです。
あと残りわずかかと思うと、ホント切ない。

>そういえば高杉さんのお墓には気づかなかった~・・・。失敗。

京都の霊山にあるのは、お墓というより記念碑?? 幕末オールスターのお墓(記念碑)があるから、名前を探して歩くのも楽しいですよね。
ご本人が入ってるお墓、下関にありますが。
そういえば、龍馬とかコゴローちゃんは、ちゃんとあそこに入っているのですよね…たしか。
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惨めを極める (庵主)
2010-05-03 20:51:37
SFurrowさん

>私の先生人生に悔いはありません」

そうですか(笑) あの方は、福岡教育大を出ておられるんですっけ? じっさいに教師にならなくても、ドラマとはいえあれだけの教育効果をあげ、偉大なる歴史上の先生たちの中身にはいることができたんであれば、そりゃ悔いはありませんって~。

>赤坂の屋敷に妻妾同居させて妻に同じ墓には入りたくないとか言われたりっていうイメージは完全スルーなのだ。

そうそう、そーいうイメージはない(笑)。一昨年のホワイト父さんにもなかったけど。
個人的には、勝海舟にはちょっといい加減というか、下半身なんかもちょっとだらしない感じが欲しいなあと思うんですけどね。

>明治になって文部省が学校教育に唱歌を取り入れるまで、日本人は声をそろえて歌うなんて出来なかったはずでは…

あ、わたしもそれは思いました。リズムの概念がなかったので、音楽にあわせて、行進するようなこともできなかったはずです。かの大村益次郎直筆になる、官軍行進用の足運び楽譜(?)のようなものも現存する由です。
英語や地理に対する反応の速さはやはりちょっと「?」と思います。よく意味がわからなくて一瞬ポカンとする、みたいなギャップがあったほうが、それらしい味が出たでしょうにね。

>恰好よい役よりも、ああいう姿を演じるほうを、大森さんは嬉しがってやっているような感じを受けました。

最初からあんまりカッコイイ見せ場ってなかったですよね…。
まあ、鷲津さんのイメージを覆す痛さと情けなさは、ちょっと衝撃的でした。個人的にはもうちょっとビシッと決まった見せ場もあったほうが、哀れな姿が生きた気もしますけど…。
でも確かに嬉々としてやってる(笑)。惨めを極めるのも役者冥利につきるのでしょうか。ハゲタカでいえば、宇崎竜童演じる西野旅館の父ちゃんみたいなスタンス?
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ABCのうた (庵主)
2010-05-03 20:52:21
嘘苦斎さん

>地球儀

地球儀をもちだして「これが世界だ、日本はこれだ」とか言うシーンは幕末もののお約束ですけど、今回は、それをちょっと捻ってて、「それは役にたちませんき」とか言って長年のワンパターンをちょっと皮肉るみたいなのが面白かったですね。
で、素直に食いついた以蔵に感激する勝先生、という呼吸が絶妙で、わたしも大笑いしましたよ~。

ABCの歌は誰が教えたんでしょうか。やっぱりジョンさんかなあ。
あの元歌、twincle twincle little starは、そんな昔からあった歌なのか。
いろいろ謎ですが、確かに、いまのABCと配分がちょっと違っていますよね。
ちなみに、いまでも英和辞典をひくときにココロのなかで無意識に「ABCD…」とうたってしまうのは、ワタシだけではない…ないよね??
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