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como siempre 遊人庵的日常

見たもの聞いたもの、日常の道楽などなどについて、思いつくままつらつら書いていくblogです。

龍馬伝 第17話「怪物、容堂」

2010-04-25 23:20:39 | 過去作倉庫07~10
 今週も、前回のパーンと目の前が開けたような開放感を引き継いで、見ていて気持ちの良い回でした。あんまり時勢のこととか難しい問題が絡まないせいかもわかりませんけど。
 今週は、土佐の大殿様・山内容堂公が本格的にご登場になり、その怪物ぶりをみせつける、って話なんですが…出番も少なく、看板倒れだった気がしますね、タイトルロールとしては。怪物容堂ってなサブタイは、もうちょっと先に、血の雨を降らす頃合いでよかったんじゃないですか。いまごろそんなフレーズ出しちゃったら、このさきは「容堂阿鼻叫喚!」とか「容堂屍山血河!」てなサブタイにしないと収まりがつかなくなって、峰隆一郎の時代劇シリーズみたくなりそうです。
 まあ、そんなことはよけいなお世話様ってもんですが、とにかく、先週からなんか一皮むけたような福山龍馬。妙にフワフワ薄い感じもなくなり、気になってた緩いフェイスラインも、こころなしかシャープに感じます。
 龍馬はグッとよくなったのですが、同時に、半平太さんも、以蔵も、そしてもちろん忘れちゃいけない弥太郎も、みんなコクを増しているので、相対するとやっぱり龍馬は影薄めな。これは相当に頑張らないといけませんわね。でもまあ、周りを貶めて主人公を突出さすようなツマラン作りの大河ドラマより、ぜんぜんこのほうが良いのは勿論です。
 てなわけで、引き続きイケイケな龍馬伝、第16話です。今週もおつきあいのほど!

 先週のつづき。咸臨丸見学につれてってもらった龍馬は、大コーフンの中で、あの伝説の男・ジョン万次郎こと中浜万次郎に会います。
 アメリカで長年暮らして帰国した万次郎。アメリカナイズされた濃い顔。喋りがなんだか、イヤミとかルー大柴みたいで、「イエース!」とか「Ohそれはワンダホー!」とか言うんだけど、まあ、この種の恥ずかしさは、一昨年のジョン万次郎の、無駄に若くて無意味にイケメンというような恥ずかしさよりずっとマシです。
 ジョンはぷれじでんとっつう人にも会ったと聞いて、龍馬は、スゲエッッッ!!と大興奮。ここで龍馬モノの定番。「亜米利加では大統領を入れ札でえらび…」というやつね、亜米利加っちゅうとこは、百姓でも職人でも志があれば大統領になれるんじゃ!!というう。龍馬一生の理念となる人生エポックメイキングが挿入されます。
 そんなスンばらしー国から、なんでまたジョンさんは帰ってきたのか、と龍馬は尋ねるのですが、「いやいや、万人平等つうのはそれは人間対象で、しかもW・A・S・Pに限定の話よ。やつらアジア人は動物レベルと思ってるし」……ってなフクザツな興ざめな話は無し、話はあくまで明るくポジティブに、「それは、ワシは日本人じゃきっっ!」と。
 ジョンさんは、アメリカでスンばらしー社会をいろいろ見て、学んで、こーゆーことは日本でもできる!いやしてみせる!!と熱い決意にこぶしを固めて帰国したんだそうです。…ってそうなの? まあ、じっさいのジョンさんがどうだったかは分かりませんが、「日本の国は、日本人が守らなきゃなんねえんだっ!」と言われた龍馬は、失神しそうに感動するのでした。そんな龍馬を、勝せんせいは「おめーはこれからオイラの弟子だ。新しくつくる海軍操練所の塾頭になれ!」と。

 こうして、弟子になった龍馬をつれて、勝せんせいは海軍操練所のスポンサー探しのため、各藩邸まわりを始めます。各藩から人材をあつめて、いっしょに援助金なんかも出してもらおうってわけですね。田原藩、鳥取藩、佐賀藩などで地球儀を見せて、芸人みたいにパフォーマンスをしてまわり、ついにやってきたのが土佐藩邸。隠居の山内容堂公にご対面の運びです。
 龍馬が実際に容堂に会ったってことは……まあ、無いと思うんですけど。このひとたちは一生会ったこと無くて、幕末も最終局面になって後藤象二郎が船中八策を献策する頃合いになっても容堂は龍馬の存在も知らない、ってくらいの隔絶があったほうが、オハナシとしても私は好みなんだけど…まあいいや。
 それ以前に、山内容堂くらいの人が、海軍奉行の勝はともかく一介の浪人に会ったり、座敷に上げて目を合わせたりするのかしらって思うけど。…まあそれもいいや。
 龍馬は脱藩してますから、容堂公の前に出ても土佐出身だとは名乗れないです。そこへ龍馬をつれてくってのは、勝のバクチでして、勝は容堂を煽てあげて海軍操練所への助力を約束させ、ついでに、「近頃わたしの弟子になった浪人が、なかなか面白い男で、そいつに塾頭をさせようと思っているのですが、ついては容堂様のお力で脱藩の罪を免じてやってくれませんでしょうか」と持ちかけるんですね。
 ですが、容堂様はグビグビと酒を飲みながら、「脱藩っつーのは藩に対する罪、わしに対する不敬じゃき、許すわけにはいかんぜよ」と、異様な目力で言い放つわけです。土佐にもこのごろ身の程を忘れた者がたくさんいるけど、下士が藩を動かそうなんぞ虫酸が走るわ!
 うーんド迫力! 凄いわ。ちなみにこの容堂様は37歳でいらっしゃるのですが……怪物ってそーゆー、純粋にビジュアル的な意味だったの??

 で、その容堂様に虫酸が走るほど嫌われてる半平太さんなんですが、京都に拠点をおき、三条公の大のお気に入りになって絶好調。ついてはますます働けるよう、一橋慶喜くらいには面会できる身分になりたい。わしを上士の身分にあげるよう土佐に働きかけてくれませんでしょうか!と、あからさまな猟官運動を展開します。
 これが面白くない者が、仲間内からも当然出てくるわけですね。武市さんが京都でブイブイ言わせてるおかげで、京都で芸者を揚げてドンペリ空けてどんちゃん騒ぎとか、男の夢のよーなことができるんだけど、おんしら酒が飲めりゃ満足ながか!と、ひじょーに当然の正論をいう男がいる。望月亀弥太です。この人の二年後くらいの運命を思うと、ううっ(泣)、そのへんの伏線としては、うまいですね。ただ、ちょっと突然出てきすぎで、君だれ?て感じはしますけど。勤皇党の人たちって、基本「半平太・平井のにいちゃん・以蔵・その他」だったから。
 で、その亀弥太に「おまん何て呼ばれてるか知っちゅうか。人斬り以蔵だぞ!」と面罵されたイゾ子。いよいよ有名なニックネームが出たけど、当然ですが嬉しそうじゃない。今日も今日とて、中村主水みたいな襟巻きをして人斬り稼業に出かけます。
 そんなイゾ子に、半平太さんたら酷いんです。銀四枚を(これが一両小判じゃないのが現実的でスゲーいいよ)、「褒美じゃ」とか言って投げ与えるんですよ。イゾ子はお金なんか欲しいんじゃなく、愛するご主人様から「よくやった、お前のおかげだ」くらいのことを言ってナデナデしてもらえればいいのに…。
 で、イゾ子は搾り出すように、「武市先生、ワシはいつまで人斬りを……」と呟くのですが、それに対して半平太は「………?」みたいなリアクション。無言。今なんつった?みたいな。あるいは聞こえないふり、みたいな。
 この微妙なリアクション最高。半平太の斜め後ろのアングルの、耳の後ろのうぶ毛までニュアンスがあって!! こんなふうに、愛する武市先生と意思の疎通ができなくなったイゾ子は、どんどん追い詰められます。京都の飯屋の女の子と仲良くなり、半同棲みたいになるんだけど、夜な夜な悪夢をみて、「ワシは斬りとうて斬ってるわけではないぜよー!」とか夜中に絶叫して号泣するような精神状態に……。これはまあ、かなーりベタではあるんだけど。
 今週は、人斬り以蔵の仕事ぶりとか、先斗町の夜の景色とか、上からのアングルで見せるのが多く、幕末の京都の町の、ほの暗くて怪しげで色っぽい雰囲気がほんとに出てて、なんか見ているだけでうっとりでした。 

 で、弥太郎ですよ。弥太郎を忘れちゃいけないわ。
 弥太郎は、土佐で商売を始めてました。中延さん(笑)の教えに従い、売りたい者から安く買い、買いたいものに高く売る。これぞ商売じゃき!!と、折りしも土佐で発生した地震につけこんで、住宅再建用の材木を買い込んで売ろうとしたんだけど、家を無くした被災民はそんなにお金を持ってないってことを思いつかなくて、仕入れた材木は全然売れなかった、と。
 不撓不屈の弥太郎は、その材木を売りつけようとします。龍馬の実家の権平にいちゃんのところに。
 人のよい…というか、基本的に商人感覚を持ち合わせた権平にいちゃんは、いろいろ考えてその材木を買い取るんですが、このときの、弥太郎と兄ちゃんの掛け合いとか、それを「………」ってものすごく胡散臭そうに見ている坂本家の女衆とか、その空気を感じながら臆せず「龍馬はワシの竹馬の友で親友じゃー」とか言いまくる弥太郎のテキヤ口調とか、バックに響く弥太郎のボレロとか……もう最高で、ゲラゲラ笑っちゃった。
 なんか、ますます「ピンポイントお笑い芸人」化が著しい弥太郎だけど、もっと露出増やしてくれないかなあ。こんなに面白いんだもん。

 海軍操練所の立ち上げのため、龍馬は勝について神戸にうつることになります。江戸の千葉道場とも、佐那ちゃんともおわかれ。どうしても龍馬への未練が断ち切れず、「坂本君たのむ!帰ってきてくれっ!」とかいう重さん。なんか佐那ちゃんじゃなくてこの人が龍馬を愛してるんじゃないの?(爆)
 当の佐那ちゃんは、目になみだを溜めながらサバサバと、「坂本さんの決めた道は日本を守ることなのですから」と。そんな佐那ちゃんとのお別れに、龍馬は、「お佐那さまと、さいごに立ち合わせていただけないでしょうか!」
 この二人の別れの趣向としては、これは本当に良かったと思います。美しい剣術試合シーンでした。防具をつけた剣士ふたりは、当然吹き替えでしょうけど、わかれの挨拶がわりに竹刀をあわせる男女という特殊な状況と、特殊な高貴さっつうか、えもいわれない雰囲気が出ていて……。
 ここで、このドラマにしてはめずらしく回想シーンが入ります。龍馬がはじめて千葉道場に来た日、佐那ちゃんにボコボコにされたシーンの回想なんですが、比べると龍馬は佐那ちゃんと互角というくらい強くなった。えっいつのまに?…って思わんでもないけど、まあ、龍馬という剣士を育てたことで納得して、さわやかにあきらめる佐那ちゃんの佇まいが、ほんとにきれいで凛としてて、よかったですね。
…って、龍馬と佐那ちゃんの関係はこれじゃ終わらないんですけど!…たぶんね、たぶん。

 で、龍馬は咸臨丸の船首に仁王立ちして神戸に向かう…わけなんですが、その胸には若干の気がかりが。それは、容堂様が「土佐では下士なんか犬猫以下!そんな連中に藩を牛耳らせるなどムカつくわ!!どーじゃおんし!」と龍馬にふったときのこと。
 龍馬は、「武市半平太の土佐勤皇党は、大殿様を蟄居から救出するために結成されたもので、彼の志は忠義一途で一点の曇りもないと思います!」と、標準語で答えてみたのですが、容堂様は、「よおーーーーーーく知っちょるのお!!まるで土佐もんのようじゃわ、ガハハハハハハハ…」
…と、気がかりっていうのは平太のことなのか、「土佐もんのようじゃわ」と指摘されたことなのか、そのへんの問題は先送りして、次週につづく。

 今週の半平太さん
 やっぱり、この人の一番いいアングルは、斜め後ろの顔ですわね。直球のイゾ子に対して、なんともグレーなリアクションの数々がなんともいえません。平井のにいちゃんと一杯やる(お茶で)シーンもよかったな。麻生久美子の女将がふつうに出てきそうで。えっ違う?

今週のイゾ子
夢オチと悪夢シーンは、ちょっとベタだと思っちゃったけど…。お金貰って、なんともいえない反応をするとこで、やっぱりキューンと来てしまった。か、可哀想だ~~。彼女もできたのにちっとも幸せそうじゃないんだもん~。ところでこの彼女、なんかトロそうな感じがいい味ですね。幸薄そうだけどね、なんか。

 次回……次回は、どういう話なの?よくわかんないけど、あっちもこっちもハイテンションなのだけは感じました。幕末劇、錯綜してくるのかな。
 また来週っ!


20 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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適度な回想 (うまのすけ)
2010-04-26 00:48:39
お邪魔します。
もともとテンポのいい今作なのですが、
今回はさらに場面転換も多くて、
ついていけない方もいたかもしれませんが、
私はかなり引き込まれました。

万次郎役のトータス氏はなかなかいい感じですね。あの適度な胡散臭さも逆にリアルで。
恐らく出番はあまりないと思いますが、次の登場が楽しみです。

そして容堂なんですが、容堂をああいったキャラにしたかったから、
年齢を無視して近藤氏をキャスティングしたんでしょうね。
あの老けメイクも正体不明の化け物というイメージですね。
もっとも大河では実際とはかけ離れた年齢のキャスティングはよくありますから。代表的なのは淀殿かな。
最近でも深田恭子から若尾文子まで幅広い年齢層の役者が演じていますね。

容堂と龍馬のものすごい緊迫感はよく表現されていました。
容堂は龍馬の正体を見通しているし、龍馬もそれを分かっているものだから、あの龍馬ですらたじろいでいました。

久しぶりに今回は白半平太が出てきましたね。
妻に手紙を書くところや、収二郎とのリラックスした会話がありました。
だからこそ黒半平太が映えるというわけですね。

この間から回想のことばかり書いていますが、確かに珍しく今回回想シーンがありました。
でも適度な長さでしたね。こういう演出方針は支持します。

次回は大型連休中ということもあり、一風変わった回かもしれませんねえ。
それでは失礼します。
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半平太さんと富さん (淳子)
2010-04-26 01:05:53
こんばんは。いつも楽しみに読ませて頂いています。

時代劇ドラマは風景も楽しみの一つですが、今週は幕末の夜の京都の、狭い路地を上から映したシーンが私も良かったと思いました♪
なかなか、こんな風景は観られないですよね。

毎回笑わせてくれる弥太郎、いつの間にかコメディ担当になったのでしょうか?
最近は弥太郎が出て来るだけでニヤニヤしてしまいます。

龍馬と佐那のお別れの立ち会いも良かったですね。
私は半平太さんが富さんに送った手紙と扇子も切ない気持ちで観ていました。
その後、乙女さんとの会話で、富さんが「旦那様が偉い立場になると不安で…」なんて言ってるので、あぁ…と思ってしまいました…。

それぞれの人物の今後の展開を考えると辛いのですが、庵主様の楽しいレビューで癒されてます☆
「容堂阿鼻叫喚!」、観たいような、怖いような…ですね(笑)。
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「おさな様との別れ」 (SFurrow)
2010-04-26 08:45:42
というようなタイトルにしなかったのは、製作者側が、いろんなブログを研究した結果「女性向けクソ大河」とか罵倒されるのを恐れてだったりして(笑)女性向けだろうが何だろうが(というか、これだけ視聴者の多様性が分化している中、男女別にレッテルはるのもちょっと頭悪る~って感じ)、ちゃんとしたポリシーのもとに作られていて面白く見られれば何だってOK!ですけどね♪
でも先年の「川中島三部作」じゃないけど「容堂阿鼻叫喚!」「容堂屍山血河!」も是非見たいわ~~近藤さんの顔をドアップにしたエグい演出も度重なると飽きますけどね…

それはともかく、剣をとって立ち会っての別れ、良かったですよね~サナちゃんの剣が竜馬の着物を突き破って片袖が取れ…という展開なんだなとか、こちらの浅い読みはアッサリかわされてしまったけど(このぶんだと、半平太捕縛の朝の「飯おかわり」もスルーかなぁ…お富さんの見せどころなのにな~)
そういえば、朝日新聞にデカデカと報道された「千葉さな子錦絵」は結局間違いだったんですって?(残念)
半平太お絵描きシーンは、今後の定番になっていくんでしょうか、冷血に人斬りをやらせておきながら「お富さん一筋」だったり、半平太の二面性が今週もよく出ていましたよね。

全体に定石シーンと新趣向シーンが良いバランスで楽しめたと思いましたが、地球儀を抱えての各藩藩邸めぐりの営業シーンが、武田さんのキャラをうまく生かしてて私的にはお気に入りでした。これに比べると弥太郎の借金申し込みシーンは、弥太郎を出さなくちゃって感じで作られたみたいで、ややスベってたかな~江戸や京と対比する土佐のシーンは入れてほしいんですけどね。
ジョン万次郎もいささか「濃すぎ?」ながら皆さま書いてらっしゃるように好かったですね。竜馬が七転八倒してようやくたどりついた「土佐人⇒日本人」という観念が、少年時代に海外の異文化に放り込まれた万次郎には、全く自然な感覚として身体にしみこんでいる、その二人の「日本人」がここでシンクロするというのが秀逸だったと思います。
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おいしい半平太役 (嘘苦斎)
2010-04-26 13:31:58
トータス松本演じるジョン万次郎、
顔のつくりや話し方が弥太郎と似ていると感じたのは僕だけでしょうか?
あと龍馬の英語が、初めてにしてはうま過ぎると思った(笑)。
勝海舟はもうちょっと武士らしさを保った方がそれらしく見えたかなあと。
今回は金八先生、武田鉄矢のキャラが強く出過ぎてしまっていたような……。
佐那と龍馬の別れ、立ち合いで締めくくったのは良いアイディアでした。
兄とは違いメソメソしない佐那ちゃん、かっこよかったですが、
本当に誰とも結婚せずに亡くなった史実を知っているだけに、せつない気持ちも。
「龍馬は私の婚約者でした」と言っていたそうですが、
龍馬と関係のあった女はたくさんいても、立ち合いをした女は私だけ、という誇りがあったのかもしれないと思わされました。
半平太が扇子に描いた女の顔は、もちろんお富さんですよね?
きれいに描けてましたが、他の女の顔だったら大変だ(笑)。
以蔵に金をあげて「いつまで人斬りを?」と聞かれた時の意外そうな顔と、妻への愛情の対比が鮮やか過ぎて、
以蔵がかわいそうになってしまいました。
ただ、半平太が疲れた様子を見せるシーンが、
以蔵に人斬りをさせることに負い目を感じていると暗示していたのが救いでした。
それにしても、ここまで細かくて複雑な人格描写のある半平太はおいしい役だなあ(笑)。
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あまり関係のない話し。 (ai)
2010-04-26 17:45:41
あ、ちゃんと見てなくって。(爆)


まあ、ちらちら見ながら、別のことやってた。。大河ファン失格・・

ダレてしまいましたー▽ー;

特に去年は最初の1ヶ月と最後の1ヶ月くらいしか見てなかった・・(その2カ月もしっかり見たわけではないですが・・)大河は良作でも毎年必ず私はダレてしまう時が来てしまって。そんな時ありませんか?

すいません。。それなのにコメントを残そうとするとは。。

いや、書の部分なんですが・・少し気になりまして・・・


勝さんの掛け軸は、勝さんの字だなって分かりました。

けれど竜馬の字・・竜馬の文は・・もっと違いますよね。癖のある字なんで、はっきり違うと思うのですが。

そして武市さん。武市さんの書・・字をそんなにはっきり覚えてないですがこれも違ってるように思いました。。

どうでも良いし・・別に違ったからどうこうなんてないんですが・・なんだか気になりまして。。特に筆まめの竜馬の字は・・コピーとか使って・・とかにはいかなかったんでしょうか?まあ、本当にどうでも良いですね。

物語がまだ大きく動き出してない時に余計なことをつっついておいた方が心行くまで、急展開の後の話に浸れるかと思って、ちょっと戯言を。すいません。
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いまいち・・・ (みず)
2010-04-26 21:07:36
個人的に疲れていたせいもあるのでしょうか、ちゃんと見てたのにあまり印象に残ってません…
庵主様や皆様の感想を読んで「あ、そんなシーンあったな」と思い出すような次第で。


容堂公はちょっと肩透かしくらった気分です。
庵主様の言われるように、タイトルに使った割には…でしたよね。
龍馬に起こった出来事の中で、先週に引き続きの興奮と、佐那との別れの間でインパクト弱くなってしまった気がします。

営業回りの勝さん、一度「~でございます」って口調が金八…というか、誰かがやる金八の物真似っぽかった(笑)

佐那との別れも、千葉家に多少飽きていたのでイマイチ気持ちが入らずでした。


武市パートはまぁ良かったんですが、今までの描き方がもう少し違えば(彼の攘夷思想がもう少ししっかり描かれていれば)
伊蔵への態度や身分引き上げを願い出る行動、勤皇党内部の不満にもっと深みが出たんじゃないかな~と、ちょっと物足りない気分になりました。


弥太郎は、前回の長次郎の回想のオチ、でしたね。面白かったですが、(まとめて)坂本家を出す為にという感じがちょっと無理矢理にも感じました。


…と、ちょっと不満の多い今回でありました。
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容堂のエイジング問題 (庵主)
2010-04-26 21:29:12
うまのすけさん

>万次郎役のトータス氏はなかなかいい感じですね。あの適度な胡散臭さも逆にリアルで。

やっぱり、ミュージシャンなどの枠は(主役の福山は別として)、あのように極端なキャラが最適ですね。意外と…って言ったら失礼だけど、演技もお上手。テンポがよくてハマってましたし、土佐人の豪快な感じも出てて、よかったと思います。

>そして容堂なんですが、容堂をああいったキャラにしたかったから、
年齢を無視して近藤氏をキャスティングしたんでしょうね。

まあ、他の方もおっしゃってますけど、福山さんや香川さんたちの実年齢の相対として…というのもありますわね。
実際、過去大河でも嵐圭史さんとか(「翔ぶが如く」)、重鎮系ですし。
実年齢に近い若い人が演じたら、相対的に若い連中のケンカみたいになっちゃって、得体のしれない力に圧殺される感じは確かにでないでしょうね。
でも、近藤さんの実年齢に加えて、老け作りまでしなくても…と思うんですが。

>だからこそ黒半平太が映えるというわけですね。

白と黒が引き立てあっているんですね…。
逆に、白になったときのせつなさは格別で、今週もキューンとなってしまいました。最期の時には、やっぱり白が勝つのかなあ。

>確かに珍しく今回回想シーンがありました。
でも適度な長さでしたね。こういう演出方針は支持します。

おっ、珍しい回想シーン!と身を乗り出したほどでした。
ただ、「どじょっこホイ」のトラウマは深く、千葉道場の太鼓のシーンの回想が出たとき、反射的に悪寒を催しそうになりましたけど…(ほんとにあの大河の罪は深いです)ほどほどの長さだったので、よかったです。
このくらいの回想シーンだったら…。
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ああ、富さん! (庵主)
2010-04-26 21:35:12
淳子さん

>今週は幕末の夜の京都の、狭い路地を上から映したシーンが私も良かったと思いました♪

ほんとに映画のようで、きれいでした。雪もふっていて、雰囲気があって…。
ああいう、映画的に美しい町の風景って、幕末ドラマではありそうでなかったですね。
まさに京都そのもの! 江戸の空の開放感や、土佐の誇りっぽい土臭さとはっきり違って、湿った空気まで感じられるくらいでした。

>いつの間にかコメディ担当になったのでしょうか?

ほんとに、いつのまに…ですよ。本来は、暗い影を背負ったハングリー精神のカタマリのような男!のはずだったのに。
いや、それはワタシが勝手に思ってただけかもしれませんけど。
でも、コメディ担当もそれはそれで好きです。

>私は半平太さんが富さんに送った手紙と扇子も切ない気持ちで観ていました。

はい…
富さんが、手紙を読んで嬉しそうにニコニコしながら、とちゅうからフッと遠い目になるというか、なんともいえない寂しーい顔になるんだけど、そういう機微も素晴らしかったです。
そういうところを捉えるのが上手くて、今後が辛く感じてしまいますが。
また、富さんを出すタイミングも絶妙なんですよね~。
返信する
弥太郎カムバック (庵主)
2010-04-26 21:49:43
SFurrowさん

>女性向けだろうが何だろうが(というか、これだけ視聴者の多様性が分化している中、男女別にレッテルはるのもちょっと頭悪る~って感じ)

まったく同感ですよ。ていうか、女性むけ大河とか言われると、悪かったわねッて思ってしまうんですが。女が大河をみてはイカンのか、みたいな。
べつに、男湯と女湯じゃないんですから。ようは話に骨があって、面白いかどうかですよね。

>先年の「川中島三部作」じゃないけど「容堂阿鼻叫喚!」「容堂屍山血河!」も是非見たいわ~~

容堂三部作ですか(爆)。毎回近藤さんの、アングル変えたどアップで始まり、だんだんエスカレートして…ってキャー!
ぜんぜん関係ないけど、次回あたり伝兵衛さんがご登場になるようですよ♪

>サナちゃんの剣が竜馬の着物を突き破って片袖が取れ…という展開なんだなとか、

あっ、わたしもそれ思ってしまった(笑)
でも、あの着物は佐那ちゃんが縫ってくれたわけだし、その着物の片袖をちぎって渡すっていうのもかなり変だよね…とか思ってるうちに、スルーされておわりました。
なんかの形で出てくるのでしょうかね、今後。

>弥太郎の借金申し込みシーンは、弥太郎を出さなくちゃって感じで作られたみたいで、ややスベってたかな~

やっぱり弥太郎が薄いですよね。お笑い担当は、面白いしいいんですけど、問題は、お笑いシーンは大河のメインパートに置くわけにはいかないことで、おかげで弥太郎はどんどんピンポイントの脇役に…。いまじゃすっかりナレーター(笑)
ほんとに、もっと出番増やしてほしいです。龍馬が追求していく「日本人」という概念に、弥太郎のほうからはどうアプローチするかも見たいですし。
あっ、それから草々にいさんにもそろそろ復活していただかないと!!
返信する
美味しいのは… (庵主)
2010-04-26 21:56:59
嘘苦斎さん

>あと龍馬の英語が、初めてにしてはうま過ぎると思った(笑)。

あ~、そうなんですよね!うまい、というか、スラッと抵抗なくいいすぎ。
あと、万次郎が口にする「大統領」という言葉も、彼の訳語であるにしても、もうちょっとたどたどしい、板についてない初々しい感じが欲しかったと思います。ま、細かいことですけど(笑)

>本当に誰とも結婚せずに亡くなった史実を知っているだけに、せつない気持ちも。

ほんとうに切ない人生ですけど、彼女としては幸せだったのではないか…とか、いろいろ考えさせられるシーンでしたよね。
佐那ちゃんは、「道場の精」のようなものだったりして…と思わせる美しさでした。

>以蔵に金をあげて「いつまで人斬りを?」と聞かれた時の意外そうな顔と、妻への愛情の対比が鮮やか過ぎて、以蔵がかわいそうになってしまいました。

ほんとですよね。奥さんにはあんなに細やかな心遣いができるのに、なんで以蔵には…。
そういうあたりの穴というか、偏りも人間臭く、危く感じられてしまうのですが、それにしても以蔵も可哀想だ…。
以蔵の感情表出は直球なんだけど、半平太のは、どうでもとれる余白というか、曖昧な態度になんともいえない味がありますよね。ほんとに美味しい役だと思います。
いや、演じる大森さんが上手で、半平太のキャラをこんなに美味しくしてるのかもしれませんよ。
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