湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ 週の始まりは日曜?それとも月曜?

2016年02月22日 14時28分45秒 | 日常・その他
今日は月曜日です。

以前勤めていた会社を定年退職し、自治体の非常勤職員となっている私です。
休みは多いのですが必ずしも土・日が休みではなく、
月曜日がその週の仕事始めの日と決まっているわけではありません。

週休二日の会社員や公務員の場合は
月曜日がその週の仕事始めとなるのが普通ですが、
暦の上での週の始まりは何曜をいうのでしょうか?

"週末" のことを一般的には日曜日を含んだ意味で使われていますので(*)、
それからすると週の始まりは "月曜日" ということになります。

    * : 広辞苑などをみると、
       土曜日、あるいは金曜日から土曜日までを週末という場合も
       あるようですが。

しかし、日本製の壁掛けカレンダーの多くは、
左端にくる週の始まりが "日曜日" になっているはずです。
(少なくともウチにあるものは全て日曜日から始まっています)

  ビジネス用ダイアリーでは土・日を後ろにもってきているものが多いと思いますが、
  それは一般的なサラリーマンの一週間のサイクル(スケジュール管理)を
  考慮しているからではないでしょうか。

週の始めとなる曜日は
 ・"週末" という単語を使うときにイメージするのは月曜日
 ・壁掛けカレンダーでは日曜日
 ・ビジネスダイヤリーでは月曜日
ということになります。

つまりハッキリしていません。

ソレナラバということで
決め事がないものかを調べてみると、一つ見つかりました。

ISO(国際標準化機構)で規定されているものです。

 その規格「ISO 8601」は日付と時刻の表記に関する国際規格で、
 それによると月曜日→ 1、日曜日→ 7 と規定されていますので、
 週の始まりを "月曜日" とみていることになります。

  どうでもよいようなことに拘りました。
    『週の始めの日にデートしませんか?』などと
     紛らわしい言い方をする男などいないでしょうから。
       ただし、プログラマーの方は拘ってください。

  調べていて分かったどうでもいいことをもう一つ。

  ISO 8601では、年初の週が「旧年最後の週となるか」
  それとも「新年最初の週となるか」についても規定されていました。
  
   それによると、年初の週は次の扱いとなります。

 ・1月1日が金曜日のときは1月3日日曜日までが旧年の週となる
 ・1月1日が土曜日のときは1月2日日曜日までが旧年の週となる
 ・1月1日が日曜日のときは1月1日は旧年の週となる
  
     ※今年(2016年)は1月1日が金曜日だったので
       1月3日までは2015年最後の週で、
       1月4日からが2016年最初の週だったことになります。


・・・・・・・・・・・ ギャラリー 043 (月が出ている絵) ・・・・・・・・・・・


今日はISO規定での週の始まりである月曜日(Monday)。
MondayはMoon(月)に因んでいますので、月が描かれている絵を4点。
(こじつけです)

                  ライセンス(4点とも): (パブリック・ドメイン)


 ■タイトル:月明かりのドレスデンの眺め(View of Dresden by Moonlight)

 ・画家:ヨハン・クリスチャン・ダール(Johan Christian Claussen Dahl)
 ・制作年:1839年
 ・収蔵:ノイエ・マイスター絵画館<ドイツ_ドレスデン>

   ※中央左の大きな建物は「聖母教会」です。
     もちろん、絵の中の教会は第二次世界大戦における空爆で破壊される前の姿です。
     ドレスデン市民数万人が亡くなったといわれる連合軍による無差別空爆により
     この教会も完全に破壊されましたが、
     世界中から寄付が集まり2005年に再建されています。
     山になった瓦礫から掘り出された元の部材を可能な限り元の位置に組み込むという
     気の遠くなるような作業が行われ、
     「ヨーロッパ最大のジグソーパズル」といわれたそうです。


 ■タイトル:オレゴン・トレイル(Oregon Trail)

 ・画家:アルバート・ビアスタット(Albert Bierstadt)
 ・制作年:1863年
 ・収蔵:プライベートコレクション

   ※北米大陸の約半分にあたる約3,500 kmを幌馬車で半年かけて移動したそうです。
     オレゴン・トレイルは1841年から1869年の間、太平洋岸北西部に移住する開拓者に
     使われたそうですが、1869年の大陸横断鉄道開通により廃れていったということです。


 ■タイトル:眠るジプシー女(The Sleeping Gypsy)

 ・画家:アンリ・ルソー(Henri Rousseau)
 ・制作年:1897年
 ・収蔵:ニューヨーク近代美術館

   ※この絵を描かれた頃のルソーさんは未だ売れておらず、
     発表される絵は嘲笑の的になっていたそうです。
     借金まみれでもあったので、この絵を故郷の町ラバルに買い上げてもらおうと
     売り込んだそうですが不首尾だったようです。
       そんな話を聞くと、
       不毛の地に横たわっているジプシーがルソーさんで、
       食指を動かさずチラッと見ているだけのライオンが町の役人に見えています。


 ■タイトル:七里ヶ浜(Shichiri Beach in Soshu)

 ・画家:川瀬巴水(Kawase Hasui)
 ・制作年:1930年
 ・収蔵:?

   ※海に浮かぶ島が「江ノ島」で、
     右の岬が鎌倉市腰越の「小動岬(コユルギミサキ)」(たぶん)です。
     今でいえば江ノ島電鉄「鎌倉高校前駅」近くの浜から見たところでしょうか?
     私が藤沢市辻堂西海岸に住んでいた頃(2010年前後)には
     ジョギングで足を延ばして、この七里ヶ浜沿いを走ったこともあります。

   ※この絵にある七里ヶ浜は、「真白き富士の根」(「七里ヶ浜の哀歌」とも)
     に歌われた海難事故(**)があったところです。

      ** : 1910年1月23日(明治43年)
         逗子開成中学校の生徒12名が乗ったボートが転覆して全員が死亡。
         「真白き富士の根」は、
         系列校であった鎌倉女学校の教師「三角錫子」さんが鎮魂のために
         作詞された替歌だそうです。

      絵の中の二人は、哀しい事故のことを想って
      海のほうを見やっているところでしょうか?