湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇ ホアキン・ソローリャさんの絵

2016年02月11日 12時55分50秒 | 日常・その他
今日は全国的に晴れているようですが、
他の地方に違わず熊本の冬もどんよりとした日が多くなります。
そのような暗鬱な日が続くと、
この方が描かれた陽光降り注ぐ絵の世界が羨ましくなります。

 「ホアキン・ソリョーリャ」さん
     Joaquín Sorolla y Bastida
 
  1863年バレンシア生まれで、「光の画家」と呼ばれている方です。


・・・・・・・・・・・ ギャラリー 041 (「ホアキン・ソローリャ」さんの絵) ・・・・・・・・・・・

                  ライセンス(11点とも): (パブリック・ドメイン)

ソローリャさんはこのような顔をされています。
■タイトル:自画像(Self Portrait)

 ・制作年:1909年
 ・収蔵:ソローリャ美術館<マドリード> (以下、最後の2枚を除いて同じ)
       ※46歳頃ということになりますが、
         ラテン系の人は老けて見られやすい?

1888年(25歳頃)にクロティルドさんと結婚されています。
美しい女性です。
■タイトル:灰色のドレスを着た画家の妻  ■タイトル:黒いドレスを着た画家の妻
      (Clotilde in a Grey Dress)     (Title:Clotilde in Evening Dress)
 
 ・制作年:1900年              ・制作年:1910年

1890年長女、1892年長男、1895年2女と、
3人の子供が生まれています。

■タイトル:母(Mother)

 ・制作年:1895年
       ※タイトルは「母」となっていますが、
         この絵が制作されたのが1895年ですから、
         ソローリャさんの妻と、生まれたばかりの2女と思われます。

■タイトル:画家の子供たち(My Children)

 ・制作年:1904年
       ※中央の長女がティーンエイジャーの頃の絵で、
         横になっているのが2女のエレナさん?

■タイトル:日よけの下で、サラウツの浜辺
       (Under the Awning, on the Beach at Zarauz)

 ・制作年:1905年
       ※ソローリャさんのご家族ではないかと思いますが、
         はっきりとは判りません。

■タイトル:ビアリッツの浜辺にいる画家の娘
        (María on the Beach at Biarritz or Contre-jour)

 ・制作年:1906年
       ※原題に "María on ・・・ " とあるので、
         絵の女性は長女のマリアさん(16歳頃)ということになります。

■タイトル:画家の息子(Joaquín)

 ・制作年:1917年
       ※まだ25歳頃のはずですが、やはり老けて見える?
       ※ソローリャさんが1923年に亡くなられたあと、
         その自宅がソローリャ美術館として1932年に開館していますが、
         一人息子のこの方が初代館長(?)になられたそうです。

■タイトル:入浴後(After Bathing)

 ・制作年:1915年

■タイトル:水浴時間(The Bathing Hour)

 ・制作年1904年
 ・収蔵:プライベートコレクション

■タイトル:三隻の帆船(The Three Sails)

 ・制作年:1903年
 ・収蔵:プライベートコレクション


ソローリャさんは陽射しが眩しいビーチの絵も多く残されており、
「外光の画家」ともいわています。
幸せそうな家族に囲まれ、光あふれる絵を描かれたソローリャさん。
 しかし、50代のときの1920年に半身麻痺の発作に襲われることになり、
 3年後の1923年に自死を選ばれています。

 同じスペイン出身の画家であるゴヤさんは
 40代のときに病で聴力を失い、70歳を過ぎてからは黒い絵(暗い絵)ばかりを
 描かれました。
 しかし、亡命先のボルドーで82歳で亡くなるまで
 したたかに(?)波乱の人生を生き抜かれています。


暗ーい「我が子を食らうサトゥルヌス」などを描かれたゴヤさんは
天寿を全うされたのに、
「入浴後」のような明るい絵を描かれたソローリャさんのほうが ・・・