色即是空（現象は空＝純粋形相）なり

般若心経は
「色即是空」と言っている。
現象世界は一つの水晶玉のようなもので、
空としか呼べないような
素晴らしい霊的実体であるというのだ。
これを「空っぽ」と取るがごとき
唯物主義者みたいな文化人がいっぱいいて
仏教をニヒリズムであるなどと
馬鹿なことを言ったりしているが、
覚りを開いた仏教信者は
宇宙の実体である「空」を
体得というか
体現しているのである。

だからたった今私はブログ投稿しているが、
これは空なるものであり、
寝ても覚めても
空それ自体だ。

「我」というものを、取り除く必要がある

マスローは
われわれが
わずかながらも臆病、嫉妬、敵意、利己主義等の
自己の不完全を自覚することができると
相手を受容したり
愛したり理解することができると
書いている。

このことにつき
私の表現をさせてもらえば
私達の自我の慢心は、
自分が事物を見たり判断したりする「物の見方」に
膜を張ってしまう結果、
我の色眼鏡を通して見たり判断したりするが故に
対象の「あるがまま」をつかむことができないから、
自己流の理解の仕方になってしまい、
対象の受容にいたらず、
相手を愛することも、
理解することも
できないということになる。

「我」といったり
エゴと言ったり
利己心といったりするものを
取り除く必要は
このためにあるのである。