食道炎

　お腹が痛い、胃が痛い・・・と言うことはよくあり、私も胃を抑えて
おかしいなぁ～と思い、胃薬を飲んだり、お腹が痛いとお腹を押さえて
腹ばいになったりすることがある。

だけど、私は食道が痛くなった・・・と食道を意識したことはない。

喉が痛いことはあるけれど・・・。

考えてみれば口から食べ物が入って胃に行くときに通る道が食道である。
そこもあるときは故障することだってあるはずなのだ。

友人のＭ子さんとお約束をしていたのだがいきなり、メールが来た。
「昨夜食事中にそれまで何でもなかったのに急に食道が痛くなって何も飲み込めなく
なってしまったの」と言う。
元気印の健康体の彼女が一夜にして病人となってしまったのはびっくりだったが
同時にショックだった。

一体どうしたことだろう。

何か悪いものを食べたとか、原因が分かればよいのだが現代は直ぐ「癌」を
想像してしまうではないか！！
私以上に御本人はどんなにショックで心配されたことだろう。

近くの病院へ行かれ、胃カメラの検査を勧められ、その結果を待つことに
なったと言うが、いくら薬を飲んでも痛さは治らなかったそうだ。

心配していると「とうとう、入院することになりました」とのメール。

さすが大病院と言ってよいのだろうか、点滴をして２～３日で炎症は薄れてきたそうだ。
すると胃は丈夫なのだから猛烈にお腹がすいたと言う。
飢餓児童だったとまさに笑い話のように空腹に苦しんだと言う。
それは快復したからでよかったのだが、結局、大事な話を聞くことになる。

彼女の病気、食道炎の原因は薬の飲み方にあったのだという。
私も週一回服用している骨粗鬆症の予防の薬、ボナロン。
これは朝服用後３０分間横になってはいけないと言う注意書きがある薬だ。
私も週一回、これを飲む時はたっぷりのお水で言われた通り縦になっている。

彼女はこの薬を忘れるよりはいいだろうと、ベッドサイドにおいて
朝目覚めた時に飲んでいたと言う。たまには二度寝をしてしまったかもしれない。
つまり、飲んだ後はなるべくすみやかに胃に入ってほしい薬を横になってゆっくり
食道を通らせていたものだから食道の粘膜が炎症を起こしたらしいのだ。

原因が分かってよかった。こんなことは私一人ねと笑っている彼女だが
薬の飲み方で意外なことが起こるとよい話を聞いたとご披露する次第です。