茶箱の整理をしていたら可愛い赤いおべべが二つ出てきた
一つ身である。
親が使っていた言葉「ひとつみ」
とは
「並幅の布一枚で見頃を仕立てた産衣や乳児用の和服。
うしろの中央に背縫いがない」と辞書に書いてあった。
なるほど背縫いはない。
2、3歳の頃着せられてだかれている写
真が確かに何枚かある。
その時は覚えていないけれどこの赤いお
べべは私のお気に入りだったようだ。
うれしそうに得意そうにしているから。
今は亡き両親が始めての子どもにこの
着物を買い可愛がって抱っこしてくれた
と思うと無条件に涙が出る。
私の後に生まれた子供は四人とも男の子
だったのでこの着物は私に渡されたと言うことになる。
のんきな私は娘にも双子の孫にも着せな
いで時が経ってしまった。
こうなれば長生きをしてひ孫に女の子が
生まれたら、ひいお婆ちゃまの悲願よと言って
このおべべをもって行こうかしら? なんて考えてしまった。
一つ身である。
親が使っていた言葉「ひとつみ」
とは
「並幅の布一枚で見頃を仕立てた産衣や乳児用の和服。
うしろの中央に背縫いがない」と辞書に書いてあった。
なるほど背縫いはない。
2、3歳の頃着せられてだかれている写
真が確かに何枚かある。
その時は覚えていないけれどこの赤いお
べべは私のお気に入りだったようだ。
うれしそうに得意そうにしているから。
今は亡き両親が始めての子どもにこの
着物を買い可愛がって抱っこしてくれた
と思うと無条件に涙が出る。
私の後に生まれた子供は四人とも男の子
だったのでこの着物は私に渡されたと言うことになる。
のんきな私は娘にも双子の孫にも着せな
いで時が経ってしまった。
こうなれば長生きをしてひ孫に女の子が
生まれたら、ひいお婆ちゃまの悲願よと言って
このおべべをもって行こうかしら? なんて考えてしまった。