Yoshikoの『リビング』へようこそ

16年間脳梗塞後遺症の夫と101日間世界一周クルーズをした。その記録を「リビングを船に乗せて」として著す。

「人生ってこんなもんだ」

2010-02-18 | 感想
「父上さま  禎子」とサインして渡した本を父が約一カ月かけて
ゆっくり読み、感想メールをくれて一週間後亡くなった。

弟が父の荷物を整理している中から、私はその本をそっと持って帰ってきた。

父は7月7日の記事がよかった…と言ってくれた。
そのページにはしおりが挟んであった。「人生ってこんなもんだ」
と言われたことを書いている。

多くの友達がメールで、電話で、手紙でその点にふれて
くれた。私はあまり意識もせず、まだ悟っていないのだが逆に
おしえられ、励まされている。

年をとっていく親を見ていると、いつかは自分にもふってくる“介護”の
ことを心配していたというA子さんは介護にも選択肢がある・・それだけに
時間を取られて暗くなることはないと希望がわいてきた言っていた。

また半身不随の病人をクルーズに連れていく発想が驚きだった・・
あなたのご主人への愛情が満ちている・・・と言われた。
いえいえ、とんでもない!!
私は「この~、死んでしまえ!」と本の中で叫んでいるのだ。

愛する人に向かって「死んでしまえ」と本音を吐露するところが
この本の値打ちだよと言ってくれたのは長年大手出版社勤務で、
いつも厳しいことを言う叔父であった。