新甲州人が探訪する山梨の魅力再発見!

東京から移住して”新甲州人”になった元観光のプロが探訪する”山梨の魅力再発見!”
旅人目線の特選記事を抜粋して発信!

8)”山梨の魅力山行 特集NO1~NO4 ”金峰山、富士山お中道、尾白川渓谷、大菩薩峠 ””藤原

2010-12-06 | 山梨、魅力の山行!

師走!富士山、南アルプス、甲斐駒ケ岳、八ケ岳、金峰山など山梨の名山は、真白い冠雪で、すっかり冬化粧になりました

2010年の年末特集号は、山梨学院大学の藤原教授今夏から一緒に歩き始めた「山梨の魅力山行プランNo1~No5」”中高年の安全ゆっくり歩きプラン”として・・・、参考になればと思いこのブログで紹介します。各参考プランは添付PDFを開いてご覧下さい。プリントもどうぞ!

創刊にあたって申し上げたことですが、山梨県は、首都圏に近接して都会的文明生活も便利なところにあるのに、麗峯富士山や南アルプス、八ケ岳連峰、奥秩父山塊、御坂山塊のような日本有数の名山を多彩に有していて、山岳や森林資源が県土の78%を占める極めて豊かな大自然に恵まれていることを強調したいところです。

あわせて”南アルプス天然水”の名水ブランドが代表するようにあちこちに、湧水や清流が踏んだんに流れている里山は誇るべき県土なのです。

Photo 「山梨のほんとうの魅力は、78%を占める山と森林の奥地まで足で歩いて見なければ、語れない!」

また”湘南江の島族”で、山梨学院大学に毎週通って、山梨大好きになった藤原教授は、山々の景色に見惚れて人々に訊ねてみると、何と「山梨県在住の皆さんが如何に山々や森林(緑)のことに関心がないのか!?」と感じることもあると藤原教授も言う。

紅葉台から眼前に西湖を見下ろし、左に王岳(1623m)、

右に十二ケ岳(1683m)方面を望む幽邃(すい)の冬景色

とにかく、藤原教授自身も、「改めて自らも山々を歩いて、山梨の”ほんとうの魅力の根源”を探究してみたい・・・。」と言うことから、「山梨の魅力山行」を始めることになったのです。

私も山梨の里山を知り尽くしているわけではないが、30年以上前から山梨のおちこちを歩いている経験もあるので、”安全・ゆっくり歩き”を心がけて、一緒に学ぼうというものです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

金峰山(きんぷざん)標高2599m

・・・山梨の魅力山行NO1

Photo_3

日本百名山金峰山の魅力は、中央線沿線からも、清里高原などからも、シンボル五丈岩を見つけると、「あれが金峰山」と言ってすぐわかる山岳信仰の名山である。※写真は頂上五丈岩付近。

山梨県側は琴川ダムのお陰で林道が完全舗装になって、現在、”マイカーで行ける最高地点峠といわれる大弛峠(標高2365m)まで、気軽に行けるようになった。

山行プランはこちらから「Mt.kinpu.pdf」をダウンロード

大弛峠は、ドライブで行けて、大自然の凄さを身近に感じることができる美しいところです!夏でも涼しい、ドライブ観光スポットの穴場でもあります。

峠には、路上駐車場(約20台くらい)の他、公共トイレ、大弛小屋などがあり、整備されている。今年から大弛小屋は小林さんという若い婿さん(山梨学院大卒)が働いていて、シーズン中は、通して営業をしていると言っていました。美味しい水やお茶をご馳走になれますよ。

大弛小屋の詳細情報は、http://oodarumi.web.fc2.com

その大弛小屋から歩いて15分程度登るとファミリーでも行ける夢の庭園”の大展望ポイントがある。ここからの大展望は、とにかく凄いです!その先に国師ケ岳(2592m)、その奥には、甲武信岳(2475m)が連なっていて、奥秩父山塊の主脈にある峠です。   

金峰山への登山コースは、幾筋かありますが、現在は、大弛峠まで車で行けることで、全国から登山客が訪れています。特に紅葉のシーズンは路上駐車が2kmくらい続きます。大弛峠から金峰山へのこの最短コースは、高低差も239mで、アップダウンはそれほど厳しくないが、高山の醍醐味は抜群です!登山ルートになる尾根道と山頂は眺望が抜群で360度の大展望が開けます。山梨県側、大弛峠ルートは途中に杣口の里宮金桜神社伝説や山間の静かな温泉、シーズンには巨峰の本場のぶどう狩りなど・・・、帰路の楽しみは多いところです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

富士山お中道”大沢崩れコース"(標高2251~2409m)

・・・山梨の魅力山行No2

Photo 富士山お中道歩きの日はあいにく終日雨でしたが、幸い風速はほとんどなさそうだったので雨天対策を万全にして決行しました。

※写真はお中道大沢崩れ作業小屋前にて藤原教授  

※山行プランは「mt.fuji ochudo.pdf」をダウンロード

お中道「大沢崩れ」の紅葉は、例年は9月中旬から始まります。比較的簡単に車で標高2300mまで行けて、首都圏で最も早い紅葉を見ることのできる場所なので、楽しみにしていましたが、今年はあいにくの雨続きで、紅葉は少し時期尚早でした。

しかし、山歩きは「雨もまた良し」で、藤原教授が新調した好日荘オリジナル雨具テストにもなったが、これは優れ物です。延べ約5時間の雨天山行でまったく内部に湿気もこもりません。快適だったようです。しかも写真のようにカラーコンビも良く、カッコイイですね!

注)但し、好日山荘のオリジナル雨具と言っても、私も愛用しているモンベル、ノースフェイスなども同様で、殆どのアウトドア専門ブランドがアメリカゴア社の「GORE-TEX」素材を使用している。ゴア社の素材が優れていると言いうことになるのでしょう。※私も約20年にわたってゴアテックス素材を愛用しているファンです。詳しくは、http://www.gore-tex.jp

今回は美しい遠望がないのは仕方ないが・・・、雨具が良いこともあって、樹林帯歩きはまったく雨天を感じさせないほど穏やかな山行で、濃い緑の美しいこと・・・、色ばみ始めた広葉樹の綺麗なコントラストは感動ものでした。何より登山客に1人も出会わないので、静寂そのものを楽しむことができました。※当日は国土建設省の案内で、東大海外研修生が大沢崩れの土石流砂防工事現場を見学に来ていましたが、出会ったのは彼らだけです。雨の中、登山装備と雨天対策のない学生たちを見ていて、とても気の毒でしたが、一所懸命勉強していました。ご苦労様でしたと言いたいです。

一方、富士山お中道周辺で収穫できる”きの子”や”マツタケ”が予想以上の豊作とかで、我々も下山後、大雨と強風の中を奥庭へ下って奥庭荘へ着いてから、暖を取りながら、今年初物の”マツタケ”を馳走になりました!これは、雨天山行を決行したご褒美だったのだろうか?しかも駐車場(帰りの上りはキツイ坂)へ戻る時、奥庭荘の奥さんに、車に載せもらいました。強風雨の中を助かりました。ありがとうございました。※また、奥庭荘に立ち寄らせてもらいます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

尾白川渓谷散策

・・山梨の魅力山行NO3

Photo_2 尾白川渓谷山行記録は、ブログ10月号でレポートしています。詳しくはバックNOでご覧下さい。

山行プランのダウンロードは、こちらからもできます。

「ojirogawa_sansaku.pdf」をダウンロード

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

大菩薩嶺(2056.9m)と大菩薩峠(1900m)

・・・梨の魅力山行NO4

Photo_3 大菩薩峠・・・!中高年には、作家中里介山の小説にでてくる”ニヒルな盲目の侍、机竜之助”を思いだす人が多いでしょう!大菩薩峠は往古の青梅往還筋にあって、甲斐九筋のうち、甲州裏街道といわれた険しい峠です。青梅街道の旧道で、大菩薩峠を越え、奥多摩を通って、江戸内藤新宿(現東京)へ抜ける甲州裏街道としても有名です。江戸時代になって甲斐国(山梨)からは笹子峠越えの甲州街道が主要道になったことで、大菩薩峠越えの青梅往還は”甲州裏街道”と呼ばれたようです。その大菩薩嶺の尾根筋にある大菩薩峠は現在介山荘がある峠の近くで賽ノ河原の辺りに旧峠があったようで、昔の人々が、わらじを履いてこの峠を越えたのかと思うと感慨が深くなります。

大菩薩峠の山行プラン「Mt.daibosatu.pdf」をダウンロード

現在は、上日川峠まで、甲斐大和からと塩山裂石からマイカー登山が可能なので、一時よりハイカーが減ったとは言え、首都圏から近い日帰り圏内でもあることから、相変わらず人気が高い名山です。山好きにはこの「大菩薩峠を知らずして・・・、」と言われるくらい全国的にも知名度の高い日本百名山のひとつで、峠の尾根筋から、南アルプス、天気が良いと北アルプス方面まで遠望できる。特に富士山と御坂山塊方面の眺望は絶景です。最近高尾山で山に馴染んだ”山ガール”の人たちも、大菩薩まで来て、登る人が増えてきました。当日も”若い山ガールファッションの二人連れが、電車・バスを乗り継いで、裂石基点の登攀(とうはん)に来ていましたが、まったく軽い足取りで、頼もしい限りでした!また、帰路は”大菩薩の湯”へ立ち寄って帰るのも欠かせない行程です!大和へ帰る人は、”天目温泉”や”一軒宿・嵯峨塩鉱泉”も人気です。大菩薩峠は、これから、もっともっと”山ガール”の人気が挙がる登山コースだと思います!多くの女性群に安全安心歩きを心がけて頂き、ぜひトレッキングにトライして欲しいですね!

大菩薩峠介山荘の詳細はhttp://kaizansou.jpをご覧下さい。

介山荘では、三代目の若い益田さん夫婦が頑張っています!

一方、介山荘の前からは、秩父、奥多摩方面の山々や相模湾、遠くは現在建設中の新東京タワーが望めます!特に、関東方面の夜景や星空が素晴らしいので、新しくなった介山荘へは、夜景や夜明けの景色をわざわざ見るために泊りに来るハイカーが大勢いるようです。首都圏に近くて、標高2059mの中高山なのに、この山ほど登山道や諸施設が整備されていて、わりと気軽に登れる山は、近郊でそんなにはありません。何と上日川峠の駐車場は約400台分が整備されているのです。ビックリですネ!?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

茅ケ岳(1703.6m)

・・・山梨の魅力山行NO5 

次回をお楽しみに!