新甲州人が探訪する山梨の魅力再発見!

東京から移住して”新甲州人”になった元観光のプロが探訪する”山梨の魅力再発見!”
旅人目線の特選記事を抜粋して発信!

34)甲州の初夏、”さくらんぼ”が真っ赤に色づいている!

2012-06-07 | 山梨、甲州八珍果 &New!

江戸時代、『甲州八珍果』と呼ぶ果実8種の評判が高かった!

今、甲州の”さくらんぼ(桜桃=おうとう)”が人気上昇中!

真っ赤に色づいた甲州の”サクランボ”!

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平成の世に、”甲州八珍果”を選び直すとすれば・・・、

間違いなく”さくらんぼ”はNew当確だ!

その山梨の”さくらんぼ”の収穫量は、現在、全国で第3位!

青森と収穫量第2位の座を競っている。

甲州の”さくらんぼ”は、シェア第1位(70%)の山形県の収穫量にはかなわないが、

消費者の評価は、収穫量シェアが目安ではない。

今、消費者は生産者と直結し、直に生産農園を訪ねて、好みの品質と味覚を探し求めている!

ここ甲州は、車でも、電車でも約1時間半~2時間の距離にあり、日帰りも楽々な処にある。

名産地の山形県や青森県に比較して、甲州の”さくらんぼ観光農園”は、首都圏から

最も至近距離にあるばかりではなく、最近は、こだわりの品質や味覚の評判が聞こえて、

人気が上昇中の処だ!

甲州は、葡萄(勝沼)や桃(塩山)の収穫量が多く知名度も高いため、”さくらんぼ”は、

意外に・・・、良く知られていない。まさに”山梨の小さな宝石”と云うブランド名は、

希少価値で、高品質の”さくらんぼ”にはピッタリといえる!注目したい目玉フルーツだ!

山梨県では、さくらんぼ栽培は南アルプス市が盛んだが、地形的に見て甲府盆地の東西

を2分して、今、甲州市塩山の下萩原、牛奥地区が”さくらんぼ”栽培も盛んだ!


 

この地域が甲州市塩山下萩原・牛奥Photo_2

 

 

 

 

 

 


 

JR中央本線勝沼駅を過ぎて塩山駅近くで大きくカーブするあたりの地域が

甲州市下萩原・牛奥地区で、通称”東山”を背景にしている。

・山梨の地質学の権威田中収先生の地形地質分布では、古代三紀、中生代、古生代

に区分される扇状地形にあり、湧水も豊富だが、扇状地は水はけが良く、標高は

約400m以上あって適度な寒暖差と日照に恵まれ、年間降水量は南アルプス市

と殆ど同じ近似値にあって、果物栽培、さくらんぼ栽培に適している地形なのだ。

・この地域は一般の農産物を栽培する農家は皆無で、さくらんぼ農園の他、桃、

葡萄、苺、ブルーベリー農園等が連在する。”フルーツの里山”を形成している!

南アルプスがパノラマ展望できる勝沼縦断道路を”フルーツライン”と云うほど

果物園ばかりが集中する地域です。

◎ここから甲府盆地と南アルプスのパノラマ大展望は、一見の価値!

地勢的には西にある南アルプス市が収穫量では山梨の横綱であるが、

相撲の東西横綱の番付で云えば、ヒイキ目に東にある甲州が”上”で

あると云いたいところだ!?

今、東方の横綱”甲州”では、高品質主義の農園が熱い・・・!

ご存知でしたか!?甲州の”さくらんぼ狩り”

6月~、今が旬! 温室栽培は正月~5月が収穫も・・・!

2012年6月6日現在の果実(※童夢にて)               Photo

 

 

 

 

 

 


”さくらんぼ”の果実は、正月明けの年初めに都会市場に出荷されるようになって、

高級な桐箱に詰められて300gが3万円~5万円の高値で取引され、

『赤い宝石』とも云われている・・・。

山梨では、謙虚に『小さな宝石』と呼んでいて、もっと親しみを持って、気軽に

味覚を楽しんでもらえるよう努力しているのが受けています!

 

女性の方は、ほとんどが”可愛い”と言って、感嘆している・・・!

 


甲州の”さくらんぼ”農園は、甲州市塩山の下萩原、牛奥地区に集中。

約70軒が栽培している。

そのうち甲州市観光協会に加盟する観光果樹農園”さくらんぼ狩り”も

できる農園は・・・、42軒ほどある。

詳しくは甲州市観光協会HP 

http://www.koshu-kankou.jp/map/sakuranbo/

ここは、東京から便利で最も近いが・・・、あまり知られない、

今や”さくらんぼ”名産地なのです!

 


今月号は、情熱的な”果樹農園主”に魅かれて、甲州市塩山の

今、熱い”さくらんぼ農園”を紹介します。

甲州市塩山下萩原に、『童夢』というの先進的果樹農園がある!

筆者が、甲州の観光果樹園名『童夢』を知って、農園主に何度か会って

いるうち、熱い夢(ロマン)を語る農園主を感じた!

農園主菊島嘉郎氏が経営する果樹農園「童夢」を紹介します。

10数年前から、当時、山梨県立果樹試験場で研究していた最先端の

Y字型低木栽培方法を取り入れ、幾多の改良を重ねて、現在の先進的な

農園に育てあげた人物だ。

まさに、スタンダード(評価基準)の高い果樹園を目指している。また、

鋭敏に市場ニーズをとらえて、観光農園経営に取り組んでいる希少な

果樹農園である。

まず、『童夢』というネーミングが良い。菊島氏が果物栽培に挑む

”ポリシー”が語られている。

『童夢』には単なる夢だけではない、しっかりした運営コンセプトがある。

ホームページも明解です。詳しくはこちらをご覧下さい。

http://www.sakuranbogari-dome.com/

コンセプトの中で、明確にしている高品質・安全・エコに目を引かれる。

農園を訪れると分かるが・・・、まず、とても綺麗で清潔感がある

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・場所は、〒404-0024甲州市塩山下萩原2097

・TEL(携帯):090-3516-0716

・JR塩山駅から、”雨敬橋”を渡ってすぐだ。

 歩いても約10分程度で行けるし・・・、

 タクシーでもワンメ ーターの距離にある。

・もちろん電話予約をしたら、JR塩山駅からの送迎もしてもらえます。

・マップは、ホームページのアクセス爛

・約20品種の”さくらんぼ狩り”と、8月上旬~プラム、9月~ラ・フランス狩りをメーンに営業している。プラムは高級品種「貴陽」が”Good”な出来栄えだ!

 


筆者が感心するのは・・・、他の農園に比べて、高品質の追及心が群を抜く・・・、

最新の温室ハウスのY字型低木栽培を取り入れたことで、虫も病気も少なく、しかも

一定の大粒果を栽培することが出来て、しかも作業はしやすく合理的な農園形成です。

その上、”さくらんぼ狩り”に訪れる顧客の立場も考え、楽な姿勢で収穫ができるよう、

幼児や足腰の弱いお年寄り、車椅子のお客様まで行き届いたもてなしを配慮している。

まさに、ホスピタリティのある農園なのだ。

だから、そんな精神を大切にするために、バスツアーの団体さんはお断りしている。

菊島さんの情熱には、信念と少々我慢がいるが、”童(わらべ)の夢どころではない”、

もっと”大きな理想農園”の夢が育ちつつあることを実感する。

将来に向けて夢を貫いてほしいものだ!このブログを通じて”エール”を捧げる!

塩山市内の青梅街道新バイパスには、不定期だが旬の収穫時期だけ売店がオープン

している。要事前電話確認。

Y字型低木栽培 Photo_5 Photo_4        整列化された果実棚は見事!

 

 

 

 

 

・いかに手入れが大変かが見えるが・・・合理的だ!

注)自然まかせの枝木にアトランダムに実がなっているという感じはない。

一粒づつ厳しく選んで、丁寧に栽培している。

・その真心の籠った”人一倍の愛情栽培”が、大粒で美味の果実を実らせている

雰囲気を体感できる!

・素人目でもわかるが、この栽培法は合理的に高品質の栽培が可能なことがわかる!

 


”さくらんぼ”品種は「高砂」や「紅秀峰」がお勧め!

 ”佐藤錦”も、収穫は6月中旬頃か?もうすぐです・・・!

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 山梨県のさくらんぼ生産者は、少々謙虚に『山梨の小さな宝石』と呼んでいる!PhotoPhoto_12 

 

 

 

 

 

 

 

 

①宝石のような見事な輝き!

②真っ赤に輝いている宝石のよう!

 


手間をかけても・・・、Y字型低木栽培に拘るのは・・・、お客様第一主義・・・!

Y字型低木栽培方は、低い枝にも日光が届き、低木に枝を棚上に這わせることで、

まんべんに栄養を通わせ、徹底した数量制限により、大粒で高糖度のさくらんぼ

収穫を実現しています。(童夢のHPに掲げる栽培コンセプトと取材による)

この栽培法によって、まんべんなく糖度の高い果樹ができる・・・!

①糖度の高い大粒さくらんぼ育成・・・ ※糖度は20度以上を目指しています。

②事故の少ないさくらんぼ狩りを・・・

③車椅子の方や雨天にも対応・・・

④高品質、安全、エコを目指す・・・

 


”さくらんぼ”のあれこれ・・・!ウイキペディア他取材による。

①”さくらんぼ”は、有史以前から食べられていた。

②”さくらんぼ”・・・、生産者は”桜桃(おうとう)”とも呼ぶ。

 樹を”桜桃”と呼び、果実を”さくらんぼ”と云う場合もある。

 ”桜桃”は、中国が語源。

  中国にも原種の中国桜桃(シナノミザクラ)唐実桜(カラミザクラ)

 があるらしい。

③桜桃の一種である甘果桜桃(セイヨウミザクラ)は、イラン北部

からヨーロッパ西部に野生していた。

また、酸果桜桃(スミノミザクラ)の原産地はアジア西部のトルコ周辺。

セイヨウミザクラが日本に伝えられたのは明治初期。

ドイツ人ガルトネルが北海道に植えたのが始まりと云われる。

その後、各地に広がり、改良が重ねられて現在に至っているようです。

④現在の生産量は、1位山形県、2位青森県、3位が山梨県となっている。

北海道、秋田県などもこれに続いている。

注)山梨県は南アルプス市がさくらんぼ栽培で知名度が上がっているが、

ここ甲州市も最近は頑張っている!

世界では、トルコが第1位、2位アメリカ、3位イラン、日本は20位

(2005年統計)

⑤現在では、”佐藤錦”等の”高品質のさくらんぼ”が海外でも評価され、

高品質高付加価値の果物は我国の果樹栽培において”将来の夢”を育む。

 


さくらんぼの品種・・・、

ここ下萩原・牛奥地区では・・・、主に生食用として・・・、

①佐藤錦 ②高砂 ③紅秀峰 ④天香錦 ⑤正光錦 ⑥南陽

⑦紅さやか ⑧香夏錦 ⑨寿錦 ⑩さおり等が栽培されている。

他に、現在は受粉用として残された⑪ナポレオンなどもある。

 


『甲州八珍果』・・・、

江戸時代、甲斐国の代表的な果物を総称して『甲斐八珍果』と

呼ばれた時代がある!

①葡萄(ぶどう)②桃(もも)③柿=枯露柿(ころがき)

④梨(なし)⑤林檎(りんご)⑥栗(くり)⑦柘榴(ざくろ) 

⑧銀杏(ぎんなん)又は胡桃(くるみ)であった。

今、甲州で八珍果を選ぶなら・・・!?

①葡萄 ②桃 ③柿(枯露柿)は現在もなお盛んで評価を得ている。

①~③は当確だが、④~⑧は時代の変遷もあって、他県に優れ物が

増えて、次第に生産が減少したり、市場のニーズが変化して、現在は

あまり好まれなくなった物もあり④~⑧は選び直す時代になっている。

筆者が独断で新たに選抜して見ると、④⑤に”スモモ”と”さくらんぼ”

が代替わりして良いと思う

注)このページでは省略するが甲州のスモモも進化している。

もし、現代版『甲州五珍果』があれば・・・、

”さくらんぼ”は”New当確”に違いない!

注)⑥番目に考えられる”イチゴ”、ブルーベリー等はもう一息!? 

江戸時代の八珍果は、④以降~の果実の収穫量が減少したことで、

市場で誇れるほど力が入っていないことが大きな理由だ!

また市場ニーズも大きく変わっている。

しかし、今や”さくらんぼ”は山形県の収穫量シェアには遥かに及ばない。

山梨、特に高品質に取り組む”甲州のさくらんぼ”は、逸品のレベルを

追及している果実もあるので、注目に値する!

注)全農園を調査をしているわけではない。

筆者が取材した農園の中から、逸品の独断評価もあるので、ご容赦下さい。

注)かつてのスーパー商法や大量生産時代には農政やJA等の政策で、

画一的に均等化された流通システムや少品種大量生産の効率主義を優先し、

見た目と形が良くスーパー商法に併せて市場安定供給を第一としたのだ。

しかし、今や流通システムの革新やITの普及によって、全国津々浦々

の個別生産者(農園)と消費者が直結することができるようになって、

他品種少量供給が可能になったことが大きな変革だ。商品の個性化が進み、

消費者も個人的な好みの果実を直接選べる時代になって来ている。

市場はハイクオリティ(高品質)・ハイバリュー(高付加価値)を求める

時代を迎えている。

農園を何軒か訪ねて見ると、独自の研究開発に取り組んでいる人もいて、

特性のある高品質果実の味覚を目指している様子が感じられます。

このような目線で一過性のツアー団体に頼らず、事前に情報収集され、

個人の好みをじっくりと探訪する”さくらんぼ”狩りもお勧めです!

たまにはJRで塩山駅から歩いて”さくらんぼ農園”を散策すれば、

新しい発見がありますよ!

農園でゆっくりお茶でもご馳走になりながら”さくらんぼ”のことを

教えてもらうと、なお美味しく食べられますよ。

但し、”さくらんぼ”も食べすぎは要注意です!

美味しいと言って、食べ放題でお腹を壊さないように。念のため。

 


 

ここ”さくらんぼの里”は甲州市塩山の中央部にある!

 便利な観光拠点でもあります!

参考までに、最寄りお立ち寄りポイントを1~2か所だけ、

紹介しておきます!

もちろん甲府盆地は日帰りでも広域観光コースは多彩です!

事前プランを立てて有意義に楽しんでほしいものです!

塩山の温泉”立寄り湯”

①大菩薩峠の山麓にある里山環境の”大菩薩の湯”が、お勧めです!

 ※晴天なら富士山の眺望も望めます!

    『大菩薩の湯』 甲州市塩山上小田原730-1

  TEL0553-32-4116

  ※甲州市観光協会HPにて紹介 

http://www.koshu-kankou.jp/map/higaeri/daibosatsunoyu.html

  JR塩山駅前からバスも運行しています。

塩山駅周辺の日帰り温泉は②大和”天目山温泉”③勝沼ぶどうの丘

”天空の湯”などがあります。

近接山梨市にもお勧め温泉が多彩にあります。

温泉の特徴は;特にPH値が高く、殆どの温泉がPH10クラス。

効用抜群の高アルカリ性温泉です。

塩山”古里のくつろぎとグルメ!

②古里の雰囲気がそのまま、恵林寺や放光寺周辺の散策はお勧めの

”くつろぎ”ポイント!

お茶を飲むなら風情がある”一休庵”あたりが気軽なお勧めポイント。

夏にお訪ねなら、筆者は”おざらうどん=冷やしざる(うどん・そば)”をお勧めします

うどんに艶があり、品の良い関西風のダシが気に入っています。

”おざらうどん”は山梨では珍しくのど越しが良く上品なうどんです。

”ほうとう”や”かけうどん”も、三種のうどんを厳しく選んであり、

美味しく召し上がれます。

※JR塩山駅からバスの運行もあり。タクシーでも10分程度。

乾徳山恵林寺と境内「精進料理 一休庵」は、旅のくつろぎを与えて

くれます。

詳しくは、本ブログバックナンバー「乾徳山恵林寺境内「精進料理

一休庵」http://blog.goo.ne.jp/yssoho/d/20110225 

恵林寺のHPは、http://www.erinji.jp/

 


さくらんぼ狩りに来て、ゆっくりと昼食をして帰られる方に・・・、

もう一軒お洒落なレストランをお勧め!

名門ワイナリー「シャトー勝沼」のレストランシェフなど経験して

独立した広瀬竜一シェフが営む「フレンチダイニング”竜”」がお勧めです!

筆者のブログバックナンバーに詳しく紹介しています。

『フレンチダイニング竜』

〒409-1302 甲州市塩山赤尾595-1 

TEL0553-39-8668

http://fd-ryu.jp/  ※塩山駅から歩いて約4分のところです。

数寄屋造りの和風豪邸で味わえるフレンチダイニングは、”おはし”

でも食べられるくつろげるレストランです。

しかも、ランチは@1200円~

但し、観光客にはあまり知られていませんが、地元の女性客で、

平日でもしばしば満席になっているので、事前に情報を確認の上、

予約をお勧めします。

筆者が紹介したブログバックナンバーも今でもベスト5のアクセス

件数があり・・・、好評が続いています。