スウェーデンの今

スウェーデンに15年暮らし現在はストックホルム商科大学・欧州日本研究所で研究員

エチオピア・ディナー

2006-05-13 18:07:45 | Yoshiの生活 (mitt liv)
博士課程にいるエチオピア出身のMuluが論文の最終発表をして、無事に博士号を取得した。今日、金曜日はその祝賀会があった。彼は去年は長らくエチオピアに帰っていたから、ヨーテボリ大学の研究棟の喫茶ルームで顔を合せるようになったのは最近のこと。彼とはそれほど面識があるわけでもなかったけれど、祝賀会がヨーテボリ市内のエチオピア・レストランで開かれると聞いて、急に心が弾んだ。エチオピアの料理なんて、こんな機会が無い限り、滅多に味わえないはず・・・。

集まったのは、30人あまり。博士課程の同僚だけでなく、市内に住むエチオピア人も彼の祝賀に駆けつけた。人数は少ないものの、エチオピア人のコミュニティーもヨーテボリに存在して、ここ4年間、見知らぬ国スウェーデンに住むMuluの生活を家族さながら支えてくれたのらしい。(スウェーデンの生活で何が一番難しかったか、という問いに、彼曰く、スウェーデン社会が全く異質なものであること、そして、自国の料理がなかなか食べられなかったことだ、と言っていた。前者に関しては、スウェーデン語ができるようになると、社会に溶け込みやすくなると思う。)



料理は、鶏肉、そして牛肉をカレーで煮込んだもの。ご飯もバスマティ米をカレーで炊いたもの。ショウガとカレーの効いたシチュー、などなど、インド料理を思わせる物が多かった。蒸しパンのように柔らかいパンがあったが、これは発酵させられて酸味を帯びており、ナンほどおいしいとは思えなかった。具の無いシチューもあり、これはパンといっしょに食べるのらしい。



隣に座ったエチオピア人で、スウェーデンに長く住むという人と話をしたけれど、エチオピアはアフリカにある国と言えども、文化的には中東圏に近く、彼らが話すチグリニア語(ウル覚え)は、古ヘブライ語と関係が深いセム語系言語だと言っていた。じゃあ、宗教はというと、オーソドックス(正教)のキリスト教。また新しいことを耳にした。

それにしても、食事はビュッフェ形式で食べ放題、それに、今日は昼ごはん抜きで研究室にこもり、夕方は1時間、ジムでトレーニングをしていたので、腹はペコペコ。調子にのって、おかわりにおかわりを重ねて、ふと気づいたときには、もう手遅れ。食べ過ぎてしまった。食べた物が、胃に入りきらず、食道に達しているような感じ。苦しいので、水を飲もうと思っても、飲めない。まわりとの会話どころでは無くなってしまった。どこかで、しばらく横になりたいものの、そんな場所はない。

酒の飲みすぎのためにせっかくのパーティーを台無しにする人はよくいるけれど、私はこの数年、お酒に関しては全く大丈夫だった、と自負していた。まさか、食べすぎで、パーティーの後まで続かなくなるとは思ってもいなかった。

賑やかな席で、ちょっと顔を青くしながら、何とか切り抜け、ほうほうの態で家までたどり着くことができた。


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2 コメント

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お腹いっぱい (キコママ)
2006-05-15 23:21:20
小学校4年生の時にお腹いっぱいになりすぎて真っ青になったことがありますが、こんな大人になってそんな事態になる人とは・・



エチオピア料理1回食べさせてもらったことがあります。美味しかった!
Re: お腹いっぱい (Yoshi)
2006-05-18 16:25:42
どうも疲れているときは「満腹になった」という信号が脳に届くのが遅いのかもしれません。



子供のときにはご馳走の食べすぎで、翌日に熱が出たことがあります。今から考えると笑ってしまいます。

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