ふぶきの部屋

侍ブロガー、ふぶきが宝塚とドラマ、皇室からワイドショーまで語ります。連載中の小説もお見逃しなく。

初心者の為の宝塚講座 トップ娘役編 5-1

2018-08-23 07:00:00 | 初心者の為の宝塚講座

 星組 

 白城あやか

 1988年、74期生として入団。同期には森奈みはる、和央ようか、渚あき

  花組に配属

 1991年、星組に配属。1992年紫苑ゆうの相手役としてトップ娘役に就任

 1996年 麻路さきの相手役となる

 1997年 退団

白城あやかこそ、恐らく星組の、いや宝塚の歴史に残る娘役の一人であると思います。

(確か噂で「あなたは辞めなくていいからね」と劇団に言われたとか)

紫苑ゆうとの出会いはTMP音楽祭だったんじゃなかったでしょうか?そこで紫苑に見初められて星組に組替え。

日向薫の退団作品「紫禁城の落日」では紫苑演じる愛新覚羅溥傑の妻、浩を演じて鮮烈な印象を残しました。請われて嫁入り、こんな幸せな結婚はなかった・・なかった筈なのに、実際に星組に行ってみたら彼には長年連れ添って来た「側室」がいた!

それが洲悠花で彼女は66期生。

こだま愛などと同期。64期の紫苑ともちょうどいい年齢差で長年の馴染み。そこに初々しい花嫁が来た・・・という構図だったのです。

無論、紫苑は白城あやかをいたく気に入ってとにかく可愛いを連発。ラブラブなモード全開であったけど、常に真横には洲悠花がいた事で、二人きりのシーンというよりトップを挟んで両脇にいるとうパターンが多かったような気がします。

紫苑ゆうがトップの頃の白城あやかは本当に「お姫様」風で、貞淑かつ華やかで理想の「女性」役が多かったような気がします。

一方でショーでは「パパラギ」などで純粋な乙女と魔性の女を演じ分けるなど、そのギャップにファンは萌えたのでした。

特に「若き日の歌はわすれじ」の「ふく」は今も名演として語り継がれています。

洲悠花がこの作品で退団し、そして紫苑もまた「カサノヴァ・夢のかたみ」で退団すると次のトップスター、麻路さきの相手役になります。

私は実はここからが白城あやかの真骨頂とであると思っています。

まずプレお披露目公演「Action!」で麻路さきと白城あやかが男女入れ替わるというめちゃくちゃ面白いシーンがあり、ここに二人の本当の姿が出たというか、実は男前な娘役と愛らしい男役、二人のギャップに大いに笑わせて頂きました。(何でDVDが出ないんでしょうね)

お披露目は阪神淡路大震災直後の「国境のない地図」で白城は幕があくとコーラスの中でソロをとり、本舞台が始まると双子の姉妹を演じ、東ドイツのベロニカは軍の諜報員で上司にセクハラされているという設定、片方、妹はおとなしくて話せない娘、どちらも白城あやかを堪能できました。フィナーレでは大階段の真ん中に登場し「悲愴」を歌い、それからの麻路さきとのデュエットダンスは、私は初めて「デュエットダンスって面白いんだな」と思いました。

それから「二人だけが悪」ではコスプレと綺麗なふとももを惜しげもなくみせて頂き、そして「エリザベート」になるのですが、白城あやかの演じたエリザベートは非常にけなげで凛としていて、優しさのある皇后でした。

ラストシーンの昇天していくシーンの見事さはまさに白城あやかでなければ出来なかったでしょう。それはデュエットダンスも同じで、みんな息を飲んで無言で見守っていました。

退団後に公演を行った「武蔵野の露と消ゆとも」の和宮は、二幕目からは独走状態で和宮が乗り移ったのか?こんなにもたおやかで芯がしっかりしていた女性はいないなと本当に思いましたし、連れ舞のシーンも素晴らしかったです。

ショーにおける白城あやかはドレスや髪型、髪飾りなどのセンスがよく、また表情が豊かで、男役にしっかりと寄り添う姿勢が顕著で見る側も「娘役」に感情移入してみることが出来ました。やっぱりマリオさんをうっとりと見上げるあの瞳が好きでしたね。

ジュビレーション」の雪女や「パッションブルー」のタンゴの女、また宝石に見せられるお姫様など妖艶な部分も多々見ることが出来、幸せでした。

21世紀になって白城あやか以上の娘役はまだ出ていません。本人だけが素晴らしくてもダメだし、相手役がちゃんとしていないと・・・そういう環境も大切だなと思いました。

OG公演でもこの若さ。

 

 月影瞳

月影瞳が星組にいた期間は1994年から1997年まで。星組デビューは紫苑ゆうのサヨナラ公演「カサノヴァ・夢のかたみ」「ラ・カンタータ」

1995年には「殉情」でバウヒロイン。

のちにこの「殉情」の春琴が代表作の一つになるように、月影に似合う役はどこまでも芯が強くて気も強い。どこか男を振り回すような雰囲気をもっていたように思われます。

国境のない地図」のソフィは全然目立たなかったけど「剣と恋と虹と」のコンスタンで絵麻緒ゆうにがんがんわがままいう姿は可愛かったですよね。

じゃあ、「二人だけが悪」のキャリアウーマンのジョアンはどうかといえば・・・これはちょっと中途半端だったかもしれません。

エリザベート」の子ルドは予想に反して可愛らしく綺麗な声でエトワールもよかったですよね。そうはいっても、正直、「次の娘役トップが月影瞳なの?」と疑問符がついたのは確かです。だって全然麻路さきと似合ってないですもん。

月影瞳は何ていうか、色気もないし硬い感じがするんですね。だから「グンちゃん」だというわけですが、頼りないタイプの相手役なら力を発揮するでしょうけど、そうでないとなかなか・・・

たった1作のみのコンビだった「誠の群像」も意味不明な役でしたし、ショーでも脇扱いで気の毒は気の毒。

でも、雪組への組替えが結果的に月影にとってよい結果だったのですから、よしとしましょう。

 

 星奈優里

 1990年 → 76期として入団。同期は風花舞・彩輝直。

 1991年 → 星組配属

 1994年 → 雪組に組替え

 1997年 → 麻路さきの相手役として星組組替え・娘役トップに就任

 1998年 → 稔幸の相手役となる

 2001年 → 退団

恥ずかしながら結構あとまで、星奈が星組出身だと知らなかったんです。じゃあ、あの当時(例えば「紫禁城の落日」の頃)白城あやかに花總まりに星奈優里と信じられないくらいゴージャスな娘役陣だったんですね。

今、昔のビデオを見ると星奈優里は、目が大きくてダンス力がある個性的な娘役として映っています。雪組時代、「JFK」のマリリン・モンローが代表作と言われていた時もありますが、個人的には「硬さが残る娘役」でした。

1996年「エリザベート」のマデレーネの美しさは誰も超えることが出来ていませんし、1997年「仮面のロマネスク」のトゥールベル夫人の「よろめき」度はこれまた超える人が現れていません。その理由はなんといっても彼女の身体能力の高さというか、身体の柔らかさにあるのではないでしょうか?

彼女が星組に返り咲いた時は本当に嬉しかったですね。ビジュアル的に麻路さきとぴったりだったし、彼女の「守ってあげたい」と思わせる風情がよかったかなと。

ダル・レークの恋」のカマラは硬い演技ではありましたが、あのコスチュームが本当によく似合っていて特にフィナーレの真珠の衣装は素晴らしかったです。帝劇で公演中、ベッドシーンに至る部分でどてっと転んだことがあるんですけど、その時、麻路が顔色も変えずに星奈をひっぱりあげたことを鮮明に覚えています。

星奈優里だったらきっと「オーム・シャンティ・オーム」のシャンティも見事だったでしょうね。

星奈は元々かつらのセンスが抜群といわれていましたが、彼女が後ろ姿をみていたおんは白城あやかで、彼女に追いつこうと必死だったんだそうです。見事に花開いたなと思います。

1999年「WEST SIDE STORY」のマリアを演じたのですが、月組では泣かなかったのに星組では号泣してしまった私。その理由はひたすらマリアが可哀想で仕方なかったというところ。

つまり彼女は本当に「守ってあげたくなる娘役」で「わが愛は山の彼方に」の万姫の役でも良く泣かせてくれたなと思います。

同じく1999年の赤坂ACTシアターでの「Love Insurance」は今までにない役柄で、こんなに強くてからっとしている役も出来るんだと思ってびっくりした記憶があります。

2001年「花の業平」の高子はすっぽりと業平の袖の中に入ってしまう美しさに圧倒されました。ショー「夢は世界をかけめぐる」も傷ついた蝶が見事な羽を伸ばす姿や、パンツスタイルで踊る姿の美しさにうっとりしました。

「大地の舞」と呼ばれた風花舞、そして「ふわふわ浮くようなダンス」と言われた星奈優里。その軽さは「ヘミングウエイ・レビュー」の銀橋でのピルエットや、「グレート・センチュリー」でのビアソラのダンスなどで発揮されてきましたが、「夢は世界を・・・」が集大成だったのかなと思います。

それだけに退団公演が「ベルサイユのばら」というのは残念で仕方なかったです。彼女にはぜオギーでショーをやって欲しかったです。


コメント (11)   この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« もう本当にKKを語るのが嫌に... | トップ | 初心者の為の宝塚講座 娘役... »
最新の画像もっと見る

11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お化粧の仕方 (心配な人間)
2018-08-23 10:30:06
いつも華やかな記事をありがとうございます。
私は普通の人間ですので宝塚のことはわからないことだらけです。
でも一つだけ知りたいことがあります。
それはお化粧のことです。
宝塚にいた方が結婚して家庭に入られてもとても美しい化粧をされている事です。
顔も美しいからなのだと思いますがやはり化粧の力も大きいと思います。
だから宝塚の化粧の仕方を基本から教えてくれるところがあればいいなと思っております。
もしかして企業秘密でしょうか。
ACTIONの音楽が… (欅)
2018-08-23 13:00:14
はじめまして。
ACTIONはビデオでは販売がありましたよね。
ttps://youtu.be/pKtDxX_Gzts 好きなバンドなのですぐにわかりました。劇団のチェックが甘いのか容認なのか、恥ずかしげもない盗作振りに倒れそうになりました。
ふぶき様の星組愛 (ちびた)
2018-08-23 13:03:24
今日の記事からふぶき様の星組愛をものすごく感じました。こちらまでワクワクしちゃう記事で読んでいて楽しいです。
じゅんべさんは大好きな娘役です。トップにはならなかったけど、お芝居もショーも出番が多いしジェンヌとして美味しいんじゃないかしら。
白城あやかさんも大好きでした。私は今でも中山ヒデは許せないです!あやかちゃん結婚のニュースで中山ヒデ⁉︎ 倒れそうになりましたよ。今は息子さんが4人で幸せそうだからいいですけどね。
ふぶき様は星組娘役編パート2あるのですか?楽しみにしています。
心配な人間様へ (春花)
2018-08-23 14:10:48
宝塚メイクの仕方について動画があるので紹介します

彩羽真矢・宝塚メイクで検索すると沢山

みられますヨ
お待ちしておりました。 (早紀)
2018-08-23 14:21:24
白城あやかさんは忘れられない憧れの娘役さんです。

「剣と恋と虹」で稔 幸さん演じる恋人役が目の前で亡くなった時の…本当は違うのはご存知だと思いますが…台詞「気高く美しいあの方の魂が、理想が私の前から消えてしまう」うろ覚えですみません…その美しい台詞まわしに号泣して以来大好きになりました。

「2人だけが悪」の両親を亡くした悲しさを抑えつつ淡々と語りでも気品に溢れながら心情を吐露して「尼僧がこんなことを言ってはダメですね」と明るく振る舞おうとする気遣い、健気さになんて色気があるのかしらと思っていました。それは麻路さきさんをいかに魅力的に見せられるかという娘役としての計算でなく、素直に慕い見つめ表現されていた色気だと思います。

エリザベートは言うまでもありません。色んな組、色んな人が演じたのを観てきました。みなさんそつなくうまいのですが、白城あやかさんが演じたエリザベート以外はあり得ないなぁというのが毎回の感想です。
私の贔屓もあると思いますけれどね。
今度またエリザベートの公演を観に行きますが、姑根性で観てしまうと思います。白城あやかさんエリザベート、麻路さきさんトートの幻を観て終わるのだと思います。

麻路さきさんは誠の群像で白城あやかさんがいない分武士の美学に拘り近寄りがたい尊厳を漂わせつつも色気を持ち合わせたある土方歳三になられたと思いました。

ふぶき様、今回の企画本当に嬉しかったです。ありがとうございます😊

余談ですが君島十和子のコスメのホームページに白城あやかさんのコメントがあって即買いしました。
春花様へ (心配な人間)
2018-08-23 16:12:00
宝塚メイクの仕方の動画早速検索してみました。
沢山あるんですね。
こんなふうにしてお化粧するんですか。
まだ少ししか見てませんがさっき見たのはドーランを塗ってお化粧してましたよ。
だんだん仕上がっていくのは感動です。
ありがとうございました。
星組 (しまこ)
2018-08-23 16:31:12
ふぶき様、星組娘役篇も楽しく、大変嬉しく拝読しました。
シメさま、マリコさん、この素晴らしい二人と組んだ白城あやか、もう最高の娘役でした。
5年間くらいでしょうか、結構長く(でも長すぎることなく)トップ娘役を務めてくれましたね。

思い出はあり過ぎるのですが、やはり一番は、阪神淡路大震災後、わずか2ヶ月余りで再開された宝塚大劇場公演、「国境のない地図」です。宝塚市の被害があまりに酷すぎて、あやかさんは避難した寮から歩いて伊丹空港へたどり着き、一度は東京の実家へ。でもほどなくして稽古のために関西へ戻り、たしか大阪での稽古だったかと。その頃の事をマリコさんも語っておられましたね。

ちびた様と同様に、結婚相手が中山ヒデと聞いた時は私も卒倒しそうになりました。でも家庭を大切にしつつ、ご自分も様々なことにチャレンジして輝いている彼女をみると、よかったのですね。
Action! (スザンナ)
2018-08-23 16:34:53
欅様も書いていらっしゃるように
ビデオは販売されましたよね?
でもスカイステージ等での放送がなく残念です。
麻路さんと白城さんが男女入れ替わる所とか
千秋慎さんが 当時話題の人だった
オーム真理教がらみの横山弁護士の真似してるシーンとか
見どころ満載でしたのにね・・・

月影さん 今の雪組トップの真彩さんと同じ役を2つしてますが
~誠の群像と凱旋門~~
思い出は美化されず(;^_^A 固いな~~


星奈さんは当時の星組ファンが
「雪組に行って 色っぽくなって帰って来た!」

喜んでいたのを思い出しました。
ああ、憧れの娘役トップよ。 (ニルフル)
2018-08-23 20:06:35
ふぶき様、読んでいて思わず「そう!そうなの!」と、声が出てしまいました。

白城あやかさん。あやかさんこそ私の「永遠の娘役トップ」です。
美貌ながら、歌・演技・ダンスに堪能で、清楚で、可愛らしく初々しく、トップさんを私達ファンにかわって支えるという、完璧な娘役さんでした。
何年トップをなさっても、きわどい演技や振付でも、その娘役としての気品、若々しい美しさは微塵も色褪せる事がありませんでした。
彼女は私の娘役トップ・オブ・ザ・トップです。
新しい娘役さんをみると、思わずあやかさんの面影を探してしまいます。

(紺野まひるさん、美貌、清楚さ、初々しさをかねていて、あやかさんの様だと、娘役トップになるのを楽しみにしていましたが、退団時の思い切りのよさも共通点だったようで、お披露目公演の1作品で、絵麻緒ゆうさんに添い遂げ退団されてしまい、がっかりしました)

星奈優里さんも大ファンでした。
類い稀な美貌とダンスが評判だったのに、何故か雪へ移動。雪の娘役トップにはならず。
私達は「ハナブーより、ゆりちゃんがトップになればいいのに」といつも言っておりました。
だから星に戻って、結果的にあやかさんの後を継いで、マリコさんと組み、ノルさんの相手役になった時は、本当に嬉しかったです。

私にとって、あやかさん、ゆりさんは星組だけでなく、宝塚娘役トップの1位2位です。

前にヅカ仲間に、2人とも記憶に残る娘役トップには載ってない。と言われたことがあり、ありえないとすごく悔しかったので、今回のふぶき様の評価が、何より嬉しいです。

今夜はマリコトートの「エリザベート」と、雪組初演エリザベートの「王宮の食堂」を、久しぶりに鑑賞しようと思います。
ふぶき様、ありがとうございました。
待ってました! (まあ)
2018-08-23 21:08:58
始めて娘役さんを目で追ったのが
「白城あやか」さんでした。

TMPで紫苑さんと紫色の衣装で
「コパカバーナ」を唄った時の
大人びた雰囲気と、ゴージャスさ
もう何度も何度もリピートして見ました。

麻乃さん、森奈さん、白城さんと
ほぼ同じ時期に同期3人がトップ娘役になりましたが、
それぞれタイプが違っていて
娘役さんを添えるだけではない存在として
大いに楽しませてもらいました。

白城さんのような娘役さんの出現を
待ちわびてます☆

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

初心者の為の宝塚講座」カテゴリの最新記事