ふぶきの部屋

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裁判ではっきりさせてはいけないの?

2023-11-28 07:00:00 | 宝塚コラム

何だかもう本当に嫌になるなと思います。

遺族側と歌劇団が11月24日に会って話した事は以下の通り

遺族 「遺族側代理人は歌劇団側に、女性へのパワハラを認めて謝罪、補償するよう求めた上で、パワハラを否定したまま問題を解決することはあり得ない

 娘は虐められて死に至らしめられた。死ぬしかない状況にしたのは歌劇団と上級生でしょ。アイロンでヤケドさせた天彩峰里と「マインドが足りない」と言った松風輝らに遺族の目の前で謝罪させて、ついでにお金も払え

歌劇団 「現時点で特定のパワハラの存在を認めていない」

  「調査報告書にこだわることなく、遺族の主張を真摯に受け止め、引き続き協議したい」

 パワハラはないです。でも何とか落としどころをみつけましょう。

 

そして文春やワイドショーは、一時期の「長時間に及ぶお稽古」を「超過勤務」と呼んでそのせいで鬱状態になって自殺したんだから、歌劇団が悪い。新人公演やるのが悪い。生徒が悪い。異常な世界だと言い募るわけです。

正直、自ら死を選んだ人を「被災者」と呼ぶ事に私は違和感を持っています。

あちらの弁護士は遺族の意思通り「何が何でも謝罪して補償」を求めるだろうし、歌劇団としてはそれを認めるわけにはいかない。

パワハラ・・・何を持ってそうだと言うのか。歌劇団としては証拠がないと思っているんですね。録音したものがあればともかく、本人の母へのラインだけでは一方的な言いがかりにしか見えない部分が多々あります。

 

一番いいのは、最も身近にいた一禾あおに事情を聞き取りし、日記やメールの類とか日常会話をつぶさに出させて「これはパワハラにあたるか」「これはいじめか」と検証していくしかありません。

ミヤネ屋は(本当にしつこくて馬鹿)「何で第三者委員会に委ねないんですかね」とか言うけど、それって「性悪説」を取り、最初から生徒達を悪者として見て結果を出そうとするわけでしょ?

そんな事、受け入れられるわけがない。

組子はみな若い女性であるという事に対してさっぱり配慮がないよね。

そういう風に書くと「亡くなった人に失礼」とか「亡くなった人に対してよくそんな物言いが出来ますね」とか荒らしが来るんですけど、誰が「あなた、飛び降りて死んでよ」って言いましたか?

誰かに言われて死んだのなら、それは自殺ほう助とか殺人とかになるけど、新人公演組はみな20代前半の女の子達で、稽古に忙しくてよその人の事を考える暇があったとは思えないんですよ。

仮に「103期に逆らった105期」というのがあるのだったら、聞き取りは105期でいい。

なぜ長に逆らったのか、なぜ長の言う事を聞かなかったのか。

そういう事を裁判で争えばいい。

そうしたら亡くなった子が実際、何をどう言ってたかわかると思うんです。

 

96期の虐め事件では、ラインが流出してましたよね。それで裁判になってさすがにラインを公開してた子は入団せず。でも何人もの首謀者が入団し、結果、ありえない扱いを受けた事も事実です。

そのせいで音月桂のお披露目が台無しになった・・という人もいますよ。

今回もそうやって「証拠」を出して裁判すればいいですよ。

アイロンの怪我も、何人もの人が目撃していた筈なので、虐めと思われる程のものだったのかと争えばいいです。

 

でも、これ以上の休演は、「宝塚潰し」側に利を与えるだけなのでダメです。

何とか普通に公演し、普通にお稽古に入って、その中で各学年ごとにどういう所を訴えていきたいか、辛いところ、ああいわれたこういわれた傷ついた等々、オープンにまとめて上級生や歌劇団に提出し、釈明させるなどが必要ではないかと思われます。

宝塚歌劇団というのは、生徒達が永遠にいられる場所ではありません。

どんな人気者のトップでも、いつか去る日が来る。

トップになった瞬間から砂時計が落ち始めているわけ。

他の生徒達も、入団した時から砂時計が落ち始めているようなものです。

それでも、二度の震災やコロナ禍により、度々その時間がストップし、それでも砂時計は落ち続けていて、結果、悔いを残しながらの退団もあったろうと思います。

そういう特殊な事情を抱えている場所ですから、これ以上の休演はもう許して欲しい。

宙組を潰しても芹香斗亜のトップ時代を潰しても亡くなった人は帰って来ないでしょう。

遺族の「あり得ない」という言葉の裏に潜む、劇団への激しい怒りと恨み。

ワイドショーで毎日責め立てられ、ある事ない事いわれるよりは、きれいさっぱり裁判で誰が何をどうして、何を言ったのか明らかにしてほしいです。

 

 

 


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6 コメント

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Unknown (まほろば)
2023-11-28 07:52:04
個人的に私も裁判に賛成です。其しか無いような気がします。
昨夜、宙組の新人公演の配役?香盤も宝塚おとめを見比べてみました。何で有愛さんの同期が皆辞めたのか、何と無く解りました。
それば宝塚のファンなら解ります。前回の真風涼帆の新人公演も今回御披露目公演も主演と2番手は研五でした。研六と研七はどうしたら良いんでしょう?道は2つ退団か芸を磨き専科を目指す。
有愛さんそのどちらのタイプでも無かったんです、ひとつの期からトップは一人出ても奇跡。同期の娘役は雪に移動してトップに成りました。多分其で終わりです。研六が荒れるのも何と無く解ります。不思議と宝塚おとめを見て居ると、研五研四研三にこれはって生徒ゴロゴロ居ます。
多分組のマネジャーとしては早く新陳代謝したかったんだろうな。それが新人公演の配役に現れてました。

研七や研六の纏まらない事は有愛さんのせいではありませんし、又組長や副組長のせいでもなく、宝塚経営者としての判断から起きたことだと私は思いますが・・・宝塚を会社経営として見ると間違いとは一口に片付けることは出来ませんが、所謂(察し)って今時の子供に求めること自体無理。親も無理。日本全体が無理。
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Unknown (通りすがり)
2023-11-28 08:42:38
宝塚の事はよく分かりませんが、ただ、一連の構図を見ていて、ジャニーズと一緒だなって思います。
第三者委員会、設置しろとか言ってますが、弁護士さん阪急の弁護士使って正解だと思います。
日弁連は、反日だと言われてますから。どうか、踏みとどまって欲しいです。
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Unknown (まほろば)
2023-11-29 08:35:10
彼女に多分ファンクラブは無かったんだろうなと想像します。でも妹さんには有ったかもしれない。もしあったなら有愛さんにとり厳しいです。

花組好きでよく見ました。理由は瀬戸かずや(字これで良かったかしら)が好きだったから、何と無く真琴つばさの影を引き摺ってる雰囲気が(笑)風の次郎吉の遠山の金さんからファンに成りました。退団したので花見なくなりました。
月組の美翔かずきの様な地味な子も好きでしたね。オペラで何時も追っかけていました。ほんとは娘役やっても良かったんじゃないかと?星条海斗の相手役やったらどうなんだろう?アリスインワンダーランドのナイトメアの星条海斗と赤の女王(この子もすぐ退団しましたね)は素晴らしかった。芝居してました。明日海りおと愛希れいか霞んでいました。

観客はどんな生徒でも端から端まで見ています。有愛さん一人でもファンクラブ作りますと強烈なファンが居てくれたら、多分今の結果は無かったんだろうな。宝塚生活を楽しくするには先ず自分のファンを作ること、楽屋入り前にお手紙を貰えたら舞台生活は絶対楽しくなる。トップに成ると逆にふたんに成りますけどね。
返信する
劇団上層部の進め方が下手だと思う (無花子野乙女)
2023-11-29 19:49:45
日本で弁護士または外国事務弁護士として活動する場合、各地域の弁護士会(全国に52あります)を通じて、必ず日弁連に加入が義務付けられているので、阪急本社が懇意にしている弁護士さんも、日弁連の一員。弁護士さん個人個人の思想信条がどうなのかは、日弁連加入とは無関係です。

それにしても、どうして劇団上層部(阪急HD?)はこうも「自分達は悪役です」と世間にアピールすることにこうも「長けて」いるのか…(←褒めてません) 泣きたくなってしまう…。

ヘアアイロンの件だって、わざと火傷させたのでなければ、今後2度と「他者によってミスであろうと火傷する生徒が出ないように」改善策を考え、明確に提示すれば済んだことだと思うのです。

色々と幼い頃の母の教えを思い出します。企業の上層部が市井の普通の女性よりやり方が下手なのは、どうなんだろう…。

私がまだ小学校低学年か就学前のこと、祖母が大工道具(金づち)を持って作業しているところに、私の弟が飛び跳ねながら近づきました。

危ないと思った祖母は、手を振って弟を近づけまいとした。ところが祖母の予想外の動きを弟が取ったことで、祖母が持っていた金づちが弟の頭に当たってしまいました。当然、弟は痛い。大声で泣いて、母の所に逃げて行きました。

その後、母が祖母(母から見ると姑)と私がいる所にやって来て、私に怒ったのです。
「人を叩くのが悪いのは勿論だが、よりにもよってモノで叩くとは何事か!」

そして、バシバシ叩かれました。

「痛いか!?お母さんの手も同じように痛い。どれだけの強さでお前を叩いているか、お母さんの手はよく分かっている。だけど、モノを使って叩く時、叩いた人間の手は全然痛くない。だから加減が上手にできない。モノを使って人の身体に触るのは、とても危ないことなのだとよく覚えておきなさい!」

ヘアアイロンの件を知った時に頭に浮かんだのは、まさにコレです。

自分でヘアアイロンを扱っている時であれば、熱ければパッと外すことができます。だけど他者の髪を巻いている時は、相手がどれ位熱いのかハッキリとは分かりません。どんなに自分のヘアセットが上手でも、上級生は車の免許で言うなら一種免許しか持っていません。美容師さん(車の免許で言うなら、二種免許を持っている)のように「他者に害を及ぼさない技術を持っていると認められた資格」を持っている訳じゃない。

「例え良かれと思っての指導であっても、上級生が持つヘアアイロンで下級生が火傷したのは事実。今後は、熱くなったヘアアイロンを使うのは指導を受ける本人に限らせます。上級生は熱いヘアアイロンを使うのであれば自分自身の髪を巻くことでやり方を教えます。下級生の髪を巻くのであれば、その時はヒーターが入っていない状態で巻き方を伝授させます。これを徹底することで、他者の手で火傷することが無いように致します」
って感じの対策を、劇団上層部は何故取れなかったのか?そうすれば、上級生の立場を守りつつ(イジメは無かった、単なるミスである)、未来に向けて下級生を守るという姿勢も見せることができた。

あと、金づち事件の時、叩いたのは私ではなく祖母だと言っても、「おばあちゃんがそんなことをする訳がない。嘘をつくな!」と更に叱られました。祖母は黙ってみているだけ。

理不尽な(←当時はそんな言葉は知らなかったですけれど)と思いましたが、私が大人になってから、母はこう言いました。
「あなたは何を言っても何をされても感じない鈍感な子だったから、扱いが楽だった。おばあちゃんに対して腹が立つ時は、おばあちゃんの目の前でわざとあなたを叱る形で、遠回しに『こういうことはやめて欲しい』と伝えたりもした」

目上の人のプライドを傷つけない為に、私を叱ることで、言いたいことを母は祖母に伝えていたのです。それ位、昔の人は目上の人に気を使って身を処していた、ということでしょう。

確かに私は鈍感みたいです。幼稚園や小学校でイジメられて、倉庫に閉じ込められても怪我させられても、あまり気にしていなかったみたいだから。(母は保護者面談の時、先生に「イジメられるのは娘が悪いから。他のお子さんに『イジメて欲しい』という何らかの信号を出しているからに違いない。この子が変わらい限り解決しません。だから先生は気にしないで下さい」ってむしろ謝っていました。当時は、そういう考え方の親が多かったんです)

ただ、イジメに耐えられるように強くなればそれでいいかというと、そういう訳でもないのです。

よく「自分がされて嫌なことは相手にもしてはいけません」って言いますが、自分の目盛りが相手と違っていると、知らず知らずのうちに相手を不快にさせてしまうことがあるからです。

さすがに他者に暴力を振るって怪我させたり、どこかに閉じ込めたりとかはしていませんが、私の言葉で不快になった人は何人もいたと思うのです。

母からは「お前は人の気持ちがわからない、冷たい人間だ」とよく言われました。何度も注意されて気を付けているつもりなのだけど、それでも人への気遣いが足りないと叱られる。その繰り返しでした。母が亡くなってからは、弟から「お前の神経が信じられない」と叱られてます。

宝塚でも、「鍛えられて強くなった」故に、「これくらいの指導は何でもない」と感じるようになり、自分が受けた以上の厳しさを下級生に知らず知らずのうちに課していくスパイラルに陥っていった、ということはないでしょうか。

一旦「こうするべき」となると、エスカレートし易いもの。

母の実家では、母が子供の頃、家長(祖父)と長男は別の部屋で他の家族より品数の多い食事を取っていたそうです。「男女の別、長幼の序を守らないと、世間様からきちんとした家と見て貰えない」と祖母は恐れていたみたい。

差をつければ付ける程、きちんとした家だと見て貰える、という空気が、私が育った地域にはあったような気がします。

男女の扱いの差は、平成になっても私の親の頭の中には残っていたようで、私に2人目の子が生まれて男子だった時、私の父は出産を終えたばかりの私に向かってこう申しました。「良かった。今度も女だったらどう言って謝ろうかと思っていた。これで○○家(私の夫の家)にも面目が立つ」

昭和50年頃までならば「そのとおり」と思う方が多数派だったかもしれませんが、平成の世でそれを人前で、しかもあからさまに言うと、周りにはギョッとする人が増えていたのです。

父(ひょっとすると母も)の意識に周囲がギョッとしたのが、今回の「宝塚の常識」に多くの人がギョッとするのと重なります。

不幸な出来事ではあったけれど、「程よい厳しさ」の位置が何処なのか、「今の宝塚」の中で「常識とされる厳しさ」が果たして本当に「伝統にのっとった厳しさ」なのか、検証してリセットする機会なのかもしれません。
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Unknown (無花子野乙女)
2023-11-30 12:16:19
>それにしても、どうして劇団上層部(阪急HD?)は「自分達は悪役です」と世間にアピールすることにこうも「長けて」いるのか…(←褒めてません)

「第三者委員会は作らない」と表明したこともそうです。
世間を味方に付けたいなら、むしろ、今回の事件が表ざたになった時点で、劇団側から「第三者委員会を作って経緯を調査する」と言った方が得策だったのではないでしょうか。

労働条件を問題視して労働者側の肩を持つ方もいれば、「そんなに労働者側に譲歩したら、企業の利益が守れない。企業の利益が減れば、結局、そこで働く労働者が困ることになる。企業と労働者は持ちつ持たれつ、運命共同体なのだから、労働者の権利ばかりを優先するのはおかしい」と企業側の立場から物事を考える方もいます。

第三者委員会に加わるメンバーが「阪急と接点のない人」だったとしても、阪急や宝塚に好意的な方の知り合いということはあります。阪急HDならびに阪急を顧客とするような大きい弁護士事務所なら、アチコチと人脈もあるでしょう。第三者委員会に加わるメンバーに、阪急に好意的な方から回り回ってツテが繋がり、劇団側の言い分が伝わっていくように根回し(?)することだって、阪急程の大企業ならばできるでしょう。むしろ自分達に有利な状況を作り出すための「工作」ができないとしたら、そんな能力で今の時代に大企業を運営できるのか?という話になります。

劇団側と亡くなった生徒の家族側、どちらの主張が第三者委員会のメンバーに受け入れられるかは分かりませんが、第三者委員会で「生徒側が言う程の酷いことが行われたとは思えない」という判断が下されれば、劇団側には追い風です。

それに比べて、「第三者委員会は置かない」と明言してしまうと「公平な判断を下されるのが怖いからに違いない。きっといろいろ隠しているんだ」と見る人を増やすことになります。悪手だったと思われませんか?私には劇団への逆風が強まるだけにしか見えない…。

事がこれだけ大きくなってしまったのは、度重なる劇団上層部の対応判断ミス。

ここまでくると、宝塚の存在、そして存続を良しとする空気を作るには、「公明正大な調査が行われ、劇団側も真摯に改善策を講じている」と世間に信じさせるに足る「大舞台」が必要になります。

第三者委員会を否定してしまったとなると、事態を収拾できるだけの「大舞台」は裁判しか残っていないのかもしれません。

でも、裁判は第三者委員会の調査よりも長く掛かります。一審で終わるとは限りません。最高裁までとなると何年かかる事か…。それだけ、宝塚の「出血」も長引くことになりますし、最終判決が劇団を糾弾する内容になれば、劇団にとってはそれこそ致命傷になりかねません。

劇団上層部(阪急HD)は、「自分達の常識」と「外の世界」のズレが平成、令和と次代が進むにつれて広がっていることを軽く考えていたのだと思います。

「軍隊みたいだ」とか「上が白と言ったら黒も白と思って動け」というのは、昭和の人々や宝塚ファン(日本国民の中ではごく一部)の間では「それこそがあるべき姿」と好意的に見て貰えます。

寿ひずるさんのお父様が、娘の宝塚入りを最後まで反対していたのに、入学式の生徒の入場行進を見て「ここはいい。頑張れ」と一転して娘を応援するようになった話は古いファンの間では有名です。たしか大地真央さんのお父様も友人の「あそこは軍隊みたいな教育をしてくれる」という説明で娘の受験を許したと聞いたことがあります。

でも、今の親の中で「娘を軍隊みたいに教育して貰いたい」と望む人がどれ位いるでしょう?「娘が宝塚に入りたいというから応援するけれど、昔の軍隊みたいに娘が扱われるのは嫌」という人の方が多いのでは?これは親だけでなく「世間の価値観の基準」が変化したのだと考えるべきでしょう。

イジメ問題にしたって、昔なら「原因はイジメられる側にある。嫌ならイジメられないように自分が変わる(人間的に成長する)べき」で済まされたものが、今は「悪いのは加害者側」「被害者が『イジメられた』と思えば、それはイジメ。そこに至るまでの経緯や、加害者や周囲がその行為をどう思って行っていようと関係ない」に変わっています。

自殺だってそうです。私の母は、私が小2の頃、思わず「もう死んでしまいたい」と言ったら、メチャクチャに私のお尻を叩きながら、「そんなことを言うならさっさと死んでしまいなさい。そんな心の弱い人間は大人になっても役に立たない。世間様の邪魔になるだけだから、サッサといなくなった方が人の為」って叱りました。
あまりの母の剣幕と私の鳴き声で、普段は私に無関心だった祖父がすっ飛んできて「もうやめてくれ」と母に頼んでくれた位の勢いでしたけれど、「死にたいと思うのは悪いこと。私が死にたくなるのは私が至らないせい。問題を解決できない私が悪い」と心に刻む出来事でした。
多分、あの時、本当に私が死んでいたとしても、きっと母は「自殺するなんて恥ずかしい。あの子が弱かっただけ。世間様に御迷惑を掛けずに早く死んでくれて、むしろ良かったです」と言ったと思う。

でも、今の時代は違いますよね。「死にたいと思わせるような環境が悪いのだから、死にたいと思わせないように環境を変えてあげなくてはいけない」と考える人の方が多いし、当然、それが正しい考え方として扱われる。

それらの変化が良いか悪いかは別にして、そういう変化に気が付かず(或いは敢えて目を向けず)、劇団や阪急を守ろう、今まで通りで済ませようという気持ちばかりが先行して、ズレの隙間を埋める努力を劇団がしないまま、「自分達の常識」を人前であからさまに語ってしまったから、世間には宝塚を異質な存在(前時代的?)と感じ、ギョッとする人が多数出てしまった。酷い人は、ギョッとするだけでなく嫌悪感さえ持ってしまった。

今回の事件で、ただでさえ生徒の皆さんは辛い想いをされているのに、劇団の対応が世間の顰蹙を買ったことで、世間から目に付きやすい場所に立つのが仕事の生徒さん達が手っ取り早い非難の的にされている。中には「あの子、ちょっと気に入らないから、厳し目に指導しよう」なんて生徒さんもいるかも知れませんが、大多数の生徒さんは節度ある態度を取っておられる筈。

今回の事件を受けて、「女ばかりだから嫉妬やらで陰湿な人間関係になるのは当然」なんて声もありますが、昔、岸香織さんが仰っていました。

「確かに色々あるかもしれないけれど、宝塚の子って、基本、性格いいんよ。長いこと一緒に生活するわけだから、性格悪かったらやっていけないもん」

これもまた現実を示す言葉ではないかと思います。

節度ある態度を取っておられる生徒さん達が、本当に気の毒でなりません。
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Unknown (こぶ)
2023-12-01 09:02:05
今日、雪組の初日ですね。
私は見に行ってきます。
無事に千秋楽まで完走できるよう祈るばかりです。

今回裁判しないのは、ふぶきさんのおっしゃる通り証拠が弱く、勝機がないからではないでしょうか。
第三者委員会は設置するのにある程度の時間も要します。
あちらが弁護士を立ててくることは予想できていたでしょうから、スピードを重視したのだと思います。

そして、あまりにも長いコメントはご自分のブログやSNSでお書きになれば。
もはやコメントではなく自分語りではないでしょうか。
ふぶきさんは不公平が出ないように公開してくださっているのだと思いますが、こちらも節度が必要だと思います。
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