ふぶきの部屋

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「スケバン刑事」の和田慎二氏死去

2011-07-06 16:47:49 | つれづれ日記

かなりショックです。

 

 漫画家の和田慎二氏、死去 

 

 5日、虚血性心疾患にて死去

 享年61歳

 1971年に「別冊マーガレット」でデビュー

 「超少女明日香」「ピグマリオ」等ヒット作。中でもドラマ化された「スケバン刑事」

  は代表作。

 現在は「傀儡師リン」の連載中だった。

 

 61歳じゃまだ亡くなる年齢じゃないのに・・・虚血性って事は突然発作が起きた

  ということでしょうか。 あまりにも悲しすぎます。

 

 彼が1971年に「別冊マーガレット」でデビューした時から役10年が別マの

  黄金期だったろうなあと思います。和田慎二と美内すずえが毎月読みきりで

  競っていましたし、市川ジュン、河あきらなどの個性派に加えて新人の三原順

  とか槇村さとるとか・・・  「ベルばら」連載の「週刊マーガレット」と違って

  別マは何となく女性自立の漫画が多かったように思います。

  「花とゆめ」の原型がここにあったんですよねーー

 

 和田慎二は女性ばかりの漫画家の仲で男性であるという事をよく強調して

  ました。自分の漫画に自分を登場させる時は四角い顔でヒゲ面のおじさん風で。

  私は小学校低学年でしたが、「別マ」に掲載された「大逃亡」で一気にファンに

  なり、以後コミックスは全部買っています・・・

  彼の漫画の特徴は少女漫画っぽくないミステリとサスペンスが織り込まれていて

  ヒロインが常に使命感をもって孤独な戦いをしている・・・というようなことでしょうか。

  一方で「クマさんの四季」や「ミキとアップルパイ」シリーズのような、ほのぼの

  としたコメディも得意でした。

 

 代表作は「スケバン刑事」と言われますが、個人的には「ピグマリオ」の方が

  名作だと思うし、幻の「クマさんの四季」も見逃せない・・・「薔薇シリーズ」と

  呼ばれた、ちょっと大人向けの話も面白かったです

 

 過去の作品にちらっと登場した人物を新しい作品に入れるのも得意で

  「スケバン刑事」の神恭一郎とか、沼重三とか(沼さんなんて「大逃亡」ですし)

  「あーーあの漫画に出て来た」みたいな喜び方をしてたなあ

 

 「ピグマリオ」が終了して、花とゆめから離れて随分長い間スランプ状態が

  続いていたようですが、最近のコミックスの発売の仕方で「順調だなあ」って

  思っていたんですけどね。

  恋もロマンも知らない小学生に壮大なサスペンスドラマを教えてくれてありがとう

  ございます。

  「大逃亡」を読んで「薔薇の刺青」に憧れました。「呪われた孤島」を読んでクモが

  大嫌いになりました。「愛と死の砂時計」を読んで「ラベンダー」の香水というものが

  あるんだって知りました。「銀色の髪の亜里沙」を読んで銀髪に憧れました。

  「超少女明日香」を呼んで「ぼっちゃま」って呼び方が楽しい

  なと思いました。「スケバン刑事」を読んで、あんなヨーヨーが欲しいなあって

  心底思いましたし、サキの長い髪・・好きでした。

  「ガラスの仮面」と「スケバン刑事」がコラボした事もありましたよね・・・

  「ピグマリオ」のクルトは本当に可愛らしくて、ラストのまとめ方も絶妙でした。

  「我が友フランケンシュタイン」シリーズには毎回感動しました。

  そして・・・お小遣いがなくて買えなかった「クマさんの四季」

  手に入れなかったこと、今でも悔やんでいます。

  どのコミックスも擦り切れる程、何度も読んで今は大事にしまってあります。

  沢山のインスピレーションを与えてくれた事に感謝します。

 

心からご冥福をお祈りします。

コメント (5)
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