月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

ドラマ リミット#1

2009-07-11 22:50:20 | 感想★アート演劇 映画ドラマ アニメ等
NHK土曜ドラマ

リミット~刑事の現場2
#1



武田鉄矢さん。

乱暴で強引な取り調べで
悪魔と呼ばれる刑事。
人を憎み、
警察の正義さえも信じない

ベテラン梅木刑事。



森山未來さん。

真面目で優しく
正義感の強い刑事。
罪を憎んで人を憎まず…
のような
容疑者にも情をかける

若手の加藤刑事。


まったく違う二人。


ぶつかり合う二人。



どちらの吐く言葉も
真剣で

まったく正反対だけど
どちらにも うなずける。




こうあってほしいという
希望と


そんなことは有り得ないという
絶望と


ふたつは同時に
自分の中にある。


そんなふうに思わされた。

揺さぶられた。

自分は どう考えるのか。
どうしたいのか。





取り調べ中、梅木刑事は

不幸な境遇を持つらしい
容疑者に

無関係な弱い人を
刺し殺したお前は

“人間ではない”と叫ぶ。



たとえどんなに
憎しみがあろうと

人は人を
殺さない 殺せない。


お前も人間なら
しっかり踏み止どまって
戦え

人間なら!!!




梅木自身も
己と戦っているのだろうか。
辛い過去を背負っているらしい彼。


梅木の吐き出す言葉に、


人間の持つ
闇のような部分を
突き付けられ


正義や愛は無意味かと
思ってしまうほど


激しく揺さぶられる。




………だけど。


それだけなのか。

救いはないのか。



梅木の圧倒的な論理に


うなずきながらも

首を横ふる。



いやだ

そんなのは。


どこかで自分の声がする。



否定されることで

改めて自分の中にある
希望に気付く。


決してそれは
弱々しい
きれいごとではないのだと

力を込めて

かき分けて


何かを掴みたい

激しい気持ちになる。





見つけられるのだろうか。

この物語とともに


まだ見えない先へ


進みたいと思った。

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