月下樹のおと

樹月けい、オタク母のブログ。アニメ・漫画。お絵かき展示等。義母の介護終わり、義父のご飯お手伝い中。

ドラマ アイシテル♯1~3

2009-05-02 21:55:46 | 感想★アート演劇 映画ドラマ アニメ等
久しぶりです。
色々書きたいことはあったけど
なかなかでした。

ということで、とりあえずこちら。

重い番組ですが。。。。


・・・・・・・・・・・・・・


ドラマ アイシテル~海容~



どうして、こんなことに。

衝撃の1話を見て、そんなふうに思った。


子どもが 子どもの命を奪う 事件。

被害者の親、加害者の親。
いつ、どちらの立場になるか分からない。

特別じゃない
どこにでもいそうな 親子。ありそうな家庭。

あそこまでいかなくても
似たようなことはありそうで、
ドラマの中だけの話とは思えなかった。


・・・・・・・・・・・・・・・・

♯3

智也は、親の手の届かないところへ行きたかったのだろうか。

「うざい」、面会に来た母親にそう言ったのを聞いて 何となくそう思った。

そうかもしれない。うざいという気持ち、分からなくもない。
聞いた瞬間、なぜかそう思った。

言われてショックだった母親より、私は どこか智也の気持ちに
共感したのかもしれない。



“子どものことを全部知っている親はいない”というセリフがあった。

あったりまえだよ! 思わず、言いそうになる。
私だって、未だに親に言ってないこと、大アリだよ~!
絶対知られたくないことって、あると思う。

たぶん子どもなら そんなふうに思うのではないかと。


親は子どもの世界のすべてではない。
大人へと成長していく上で、
それは自然なことでもあると思う。


智也は、家裁の調査官(田中美佐子)には、少し話し始めた。
彼女の導きもあってのことだが、
親じゃないから言えることもあるのかもしれない。

殺してしまった清貴とのかかわり。
それは智也の優しさから始まっていたということが分かった。

その中で、清貴が言ったという「キャッチボールがしたい」。
そこには、何かがあったのだろう。
その先は、言葉がつまって言えない、智也は苦しんでいる。
自分では制御しきれなかった何かがあったのかもしれない。

それを知りたい。
闇のような部分。
一番 知りたいのは、智也。
分からないのに、自分の近くまで響いてくるのは、智也。

もちろん、わが子を殺された親や、殺してしまった子どもの親や
それにかかわる人たちそれぞれに、共感するところはある。

だけど、強烈な引力をもって私を引き付けるのは
未だ何かを押し込めたままの智也や、
命を失い、語るすべのない清貴が さいごに何を思ったか ということ。

二人の間に、どんなやりとりがあり、どんなことを思い、
どういう過程をたどって、悲しい結末へ至ってしまったのか。

同じ人間でないかぎり、すべてを理解することは不可能かもしれないが、
せめて近づき、その道をたどりたい。
結末は悲しいものだったけど、
道が 少し逸れていれば、違った結果になったかもしれない。

だから それを見つけたい。

清貴が死んで、何も残らなかったのだろうか。
無ではない。残してくれたものがあるはず。
生きている私たちは、それを拾わなければいけない。

それが、家裁の調査官が智也の母に言っていた“答えを見つける”
ということかもしれないと思った。



1話は、泣いた。やはり衝撃的だった。

だけどその後は、泣けない・・・というより
じっと見入るように、見えないものを探すように
少し離れたところから見つめているような感じでもあった。


でも2話で、
家裁の人が言った言葉
「親子の関係は片思いの恋愛に似てる」
お互い 片思いのまんま、ということ。

この言葉には、ぐいっと心を引っ張られて
揺さぶられ、かき乱された。


親は子に 子は親に、届かない思いを持っているものなのか。

家族だからこそ、思いは強いのかもしれない。
時には 遠く突き放す、冷めた感情。
時には 焦がれるほど求めながらも 満たされない感情。
両方あると思った。


届くはずないと思いながらも
届いてほしいと思う。
届かないでいいと思いながらも
届けばどうなるのかと考える。
その先は何も分からなくて 怖くなって
ただじっと 口をつぐんだままになる。

片思い、という言葉から
そんなことが思い浮かんだ。


もちろん、親も子も お互い
言葉や態度で相手に伝えようとしていることもあるのだろう。

だけど、本当の思いが届いていない、というのが切ない。




サブタイトル、海容 という言葉を考える。

海のように広い寛容な心・・・・?

私にはまだ分からない。どうすればいいのかも。
自信もない。

だけど、絡まった糸を少しずつほどくために
終わりの見えない複雑な作業を
投げ出さず、あせらず、穏やかな気持ちで
ひとつ、またひとつ続けていくことが

何かにつながっていくような気がする。

答えを見つけられたらいい。
でも、うまくできなくてもいい。
ずっと探し続ける。
それにもきっと意味があるよと、誰かが認め
自分もまた 寛容に受けとめられているのだと思うことで、
初めて出発点に立てるような気がする。

私が 今思う 海容は、そんな感じだ。



このドラマ、
母親、だけでなく
子を持つ親だけでなく

子どもも含め、すべての人に・・・



・・・・・・・・・


追記。

教育テレビ 子どもサポートネット 見てます。

ちょっと子どもの年齢は違うけど、

ヒントになることありそうです。


どの世代でも
どんな人でも
みんな色々あるんだなぁー

問題は、子どものことそのもの だけじゃないの ね・・・とか。


こういう番組、見てきたけど

またちょっと違う視点 色々あって、面白いです。



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