ひよりみっ!

ディープインパクトが三冠馬になった年からやってる日記

自分にとって都合の悪い考え方を「こんなの常識だ」なんていう人はいない

2020-01-30 13:21:50 | 雑記
田村由美「ミステリと言う勿れ」がコミックをテーマとするテレビ番組で紹介されていて、面白そうなので2巻まで買いました。
たぶん、続きもそう遠くないタイミングで買います。
私はミステリ読むの好きだし。

主人公は大学生の九能整くん。週末にカレーを作るのが趣味で、天然パーマが目立つ外見をしています。
探偵分類でいうと、奇人型になるのかな。
あ、読み方は「くのう・ととのう」です。韻をふんでますね。
その九能くんが、殺人を犯したのではないかということで、警察から重要参考人として呼び出されるところからお話はスタート。
警察は、ある種のストーリーを描いて、九能くんの行動をそれにあてはめていこうとしますが、九能くんは理路整然と否定していきます。
そのときに、相手が持っている偏見や固定観念を論破していく、その語りっぷりが読者に刺さるということで、テレビでも取り上げられていました。
そのへんは、みなさまで読んでいただきたいところ。

「常識とは18歳までに集めた偏見のコレクション」

とは、アインシュタインの言葉らしいですが、誰かが語る常識とは、

「その人にとって都合がいいモノの考え方」

です。
「こんなクソみたいな雑用は、女がやるべきなんだ。それが常識だろ」とは、女の人は絶対言わないw
この作品でも、よく似たこととして、

「女の幸せなんてのは、おじさんが言ってることなんだから」

と整くんに言わせてました。
ここまで読んだ限りでは、この作品、年配の男性に対して辛辣だけど、それはその集団こそが「常識」を握っている権力者だからでしょう。
それに対して、「それはあなたたちにとって都合がいいだけで、常識という言葉で他人に押し付けていいものではない」という戦いをしてきたのがフェミニストの方々だと思うのだけど、今「自称フェミニスト」なんて呼ばれ方をしている方々(「ミサンドリスト」とも言われてるか)は、

「私たちにとって都合のいい考え方をこそ常識にしよう」

という主張をしているように見えるから、いろいろ突っ込まれてるんだよね。
独裁者を倒して、みんなで政治をしようというのではなく、自分たちを独裁者のイスに座らせろと言ってるから。

というわけなので、高校生くらいの人(男女問わず)に読んでもらって、一旦常識というものをリセットするのに使ってもらいたい作品です。
私も、さっそく弟の子に読ませるw
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