ひよりみっ!

ディープインパクトが三冠馬になった年からやってる日記

インターネットのない時代に思いついたところがすごい

2016-09-07 23:09:58 | 雑記
「月は無慈悲な夜の女王」を読みましたよ。ハインラインの代表作ってやつ。
一応、「夏への扉」は読んだことありますが、あれは日本でのはやりらしいから。
ダ・ヴィンチでの「主人公がメカオタク・ロリコン・猫好きと三拍子揃った筋金入りの変態なのに、読後感はこの上なくすがすがしい。いくら考えても不思議で仕方がない」とかなんとかいう感想がすべてを物語っているアレですな。
一言いうなら、猫好きと変態は関係ないと思うw

さて、「月は~」のほうですが、モチーフはアメリカ独立戦争。月が地球の植民地になっている未来のお話で、アメリカ独立宣言からちょうど300年後に月も独立を宣言します。
とりあえず、かりに月に植民地を作ったらどんな感じになるかという設定が面白いです。
女性のほうが少ないから、恋愛における主導権があるとか、結婚の形態が家系型になったり(多夫多妻)、政府なんてものがないから、法律は自然法的しきたりに過ぎないとか。
でまあ、向こうのいいなりで穀物を送るだけとかいやでござるということで、地球といろいろやり合うんですけどね。
そのための組織の中心になるのが、マイクと呼ばれているコンピュータ、というか計算機。
計算機が知識を持っていろいろ考えるようになって、支払うべき給料のケタをあえて間違うというエラーを自ら出したので、それに対処することになったのが語り手であるマニーね。そして、対処したときにマイクは孤独なのだと気づくと。

すごいなと思ったのは、今から50年も前に、この手のAIをネタにすることを思いついたことで。
この感動は、戦後間もないころに合法ロリという概念を持ちこんだ横溝正史の「八つ墓村」に通じるところがあります(そこかよ)。
今ならインターネットがあるから、情報を集めることも容易ですけど、あのころは情報収集そのものが大変だったでしょうに。
それと、マイクと連絡する方法は電話なんですが、番号はアルファベット式になっていて、このあたりはメアドとかに通じていると思いました。
組織の構成員同士が、マイクを通じて連絡を取り合えるとかも、インターネット的考え方ですわな。

でもって、最後は戦いになるんですが、月側の攻撃手段は「地球に穀物を送る施設で、かわりに岩のかたまり落とす」というもの。
あれだね、コロニー落としだねw
てか、コロニーが独立戦争しかけるってあたりがそもそもガンダム。
順番的には、「宇宙の戦士」も含めてハインラインが先だけど。

それで思ったのが、最近は宇宙よりもファンタジー的異世界でお話描くほうがはやりだな、と。
理由としては、今はゲーム文化だから、ファンタジーのほうがなじんでいるというのがあるんだと思ってます。
異世界は、物理法則とか自分で適当に決めてもいいけど、宇宙は科学的考証が必要になるってのもあるな。
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このへんは台本じゃないんだろう

2016-09-07 00:02:39 | 雑記
ラジオを聴いてると、やはり「君の名は。」がすごく観客動員数を伸ばしているという話題が出てくるんですわ。
今日もその話だったんですが、やりとりの中で長澤まさみという名前が出て来たもんで、聞き手側が「アニメの実写化」と勘違いしてた模様w
話し手側が、「いや、声優として出演されてるんです」と説明して、ようやく話がつながったわけですが。
こういうの聞いてると、そこまで台本できあがってないんだなと感じます。
さすがに、これが台本通りの間違いだとすると恥ずかしいだろうw

一方で、ハガレンとかの実写化については、立場上は楽しみですねーという方向で話を持っていくんですが、それでもコミックの実写化についてはいろいろと残念な例があったことも承知なので、ファンが懸念する気持ちもくもうとしているあたりに気配りを感じました。
そういや、氷菓も実写映画化するんだっけ。あれは原作小説だから、その点で問題にはならないんだけど。
私自身は、える以外はアニメのイメージから離れても気にならないと思うな。
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