伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

リュートの巨匠ホプキンソン・スミスのバッハと是非聴きたかったヴィヴァルディのヴィオラ・ダ・モーレ

2016年12月20日 | バロック音楽・オーディオ一般

先日衝動買いした某ステレオ誌を横目で見ながら・・・

本日は筆者も好きなリュート楽器の静謐な美しさとの音色に.聴き惚れました。

忙中閑ありの中の一服の清涼剤のようです。是非お楽しみください。

おなじみのリュート組曲の演奏です。

 

Hopkinson Smith : Chaconne de Bach (1988)

 

16~17世紀(ルネサンス初期~バロック期)を中心にヨーロッパのほとんど全ての国で愛用され

「楽器の王(女王)」とさえ呼ばれるほど人気のあった現代のギターに良く似た楽器バロックリュートです。

弦の種類はナイロン弦(当時は羊の腸を使ったガット弦)で「複弦」と言って2本ずつ張られた弦が

6~13コース (1コース又は、1・2コースを除く)と、とにかく驚くほど弦の本数が多い楽器です。

リュートの巨匠ホプキンソン・スミスHopkinson Smithアメリカ生まれスイス・バーゼル在住の

ルネサンス・バロックリュート奏者、ルネサンス・バロックギター奏者、テオルボ奏者、ビウエラ奏者。

今日のリュート界におけるもはや神の領域に達した存在ともいえる、ホプキンソン・スミス。

ハーバード大学で音楽学を専攻。ピリオド楽器の魅力に強く惹かれ73年ヨーロッパに渡る。

E. プホール、E. ドンボワら巨匠に師事し、80年代よりビウエラ、ルネサンス・リュート、

バロック・ギター、テオルブなど16~18世紀の撥弦楽器の研究と演奏に取り組む。

筆者は特にバッハの無伴奏チェロ組曲が好きです。

 

一聴して、あまりの美しさに私は息をのみました。

実に素晴らしい曲であり、演奏なのでしょう。

静謐な美しさと言えば良いのか、私には具体的に表現する言葉が出てきません。

まだまだ世の中には、私の知らない素晴らしい曲の演奏が沢山あるのですね。

音楽鑑賞を趣味にしていて、本当に良かったです。是非、一度聴いてみて下さい。

 

Bach - Hopkinson Smith - Suites n°1, 2, 3

 

勿論バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータも素晴らしいが

効き馴染んだ無伴奏チェロ組曲に軍配があがるが、

どちらも是非聴かせたい演奏のようです。

 

Hopkinson Smith: J. S. Bach, Violin sonata nº1 - BWV 1001

 

知られざる数多くの作品に光を当て、20枚を超えるソロ・レコーディングをおこなう。

リュートの名手として、また古楽界のリーダーとして国際的に高く評価されている。

現在はスイス・バーゼルのスコラカントールムの教授として後進の指導にあたる一方、

ヨーロッパ、アメリカ全土でリサイタルやマスタークラスなど意欲的な活動を展開している。

今回は幸いな事にホプキンソン・スミスつながりで刺激的な演奏で聴衆を魅了する

ヴァイオリニスト、レイチェル・バートン・パインとの共演。

今作での彼女は、ヴァイオリンではなく1774年製のヴィオラ・ダモーレ「ニコラ・ガリアーノ」を操り、

センセーショナルで魅惑的な音色を聴かせます。

RV540のリュートを伴う協奏曲では、名手ホプキンソン・スミスが参加、

バックをかためるアルス・アンティグアと共に、

上品さとスタイリッシュさを併せ持つ親密な音楽を奏でています。

最近流行の過激なバロックではなく、典雅な音がとても美しい1枚です。

ヴィヴァルディの代表作と言えば、バイオリン協奏曲集<和声法とインベンションの試み>の中の

「四季」がよく知られていますが、筆者はヴィオラ・ダモーレ協奏曲全集をおすすめします。

アントニオ・ヴィヴァルディ:ヴィオラ・ダモーレ協奏曲全集

 

Vivaldi on viola d'amore - Rachel Barton Pine

 

YouTubeでの配信はありませんが、何にせよこのヴィオラ・ダ・モーレは、

音楽家ヴィヴァルディを知るのにまたとない作品であり、格調高く、エレガントで美しい。

 

ヴィオラ・ダモーレ(viola d'amore)は、バロック時代、特に17世紀の終わりから18世紀の前半に用いられた、

6ないし7弦の演奏弦と同数の共鳴弦を持つ弦楽器であり、イタリア語の amore は「愛」という意味。

ヨーロッパの楽器には「なんとかアモーレ」という名の楽器がたくさんあるが、ビオラ・ダモーレもそのひとつ。

愛のビオラという、少々照れくさい名前がついている。音も凄くチャーミンな音質です。

特にRV540の第2楽章Largoに感銘しました。

ヴィヴァルディはベネチアにあるサンマルコ大聖堂のヴァイオリン奏者の息子で、自身も司祭となり、

その髪が赤いために赤毛の僧侶と呼ばれたそうだ。

死後もウィーンの貧民墓地に埋葬されている。

こうした点を考え合わせると、ただの才能豊かな楽士ではなく、

その作品の湛える敬虔さは、 とりもなおさず人間ヴィヴァルディその人のものであることがわかる。

皆さんご存知の有名な四季より、ヴィオラ・ダモーレ協奏曲がヴィヴァルディを知る曲であるような気がする、ブラボー!

 



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