伝統ある英国の10吋ユニットで、いい音で音楽を聴きたい・・・・・

音楽好きの、古いオーディオ機器10吋TANNOYを改良して聴くダメオヤジの金ちゃんです。

鬼才ジャン・ロンドー(Jean Rondeau)のチェンバロでJ.S.バッハ、ジュゼッペ・ドメニコ・スカルラッティを聴く。

2019年12月08日 | クラシック音楽・オーディオ

最近やっと我が家のTANNOYの10吋をAXIOM80の箱に移植した装置で聴くが配線ケーブル、真空管((WE製)では無いがフェイクの300Bと前段管も数多く「球転がし」の結果現在の物に落ち着き、最近電源ケーブルも「SAC REFERENCE1.8」に交換しエージングも進みほぼ満足して聴ける音が鳴り出した。

この電源ケーブルは4〜50時間の慣らし運転が必要であろう、最近はハッとする冴えも光るようになった。

筆者が望んだ音質とは何ぞや?ある程度の豊かな低音、澄んだ色づけな無い中高音で音楽を聴きたい、振り返ると意外と癖の強いTANNOY IIILZ in Cabinet(Chevening)AXIOM80の箱に移植し2年になるがやっと自分好みの音が響くようになった。費やした費用、月日は長く楽しく経過した。

ピアノと比べチェンバロを聴くがチェンバロ再生は大変デリケートである。

再生を間違えるとチェンバロのの中に頭を突っ込んだ感じに聴こえる場合があるので注意!いま思えば楽しい思い出となる、でも家族のに聴かせると全く変わってないとも言われる。

先日紹介したフランスの若手の鬼才か?チェンバロ奏者、ジャン・ロンドー(Jean Rondeau)はブランディーヌ・ヴェルレのもとで10年以上にわたってチェンバロを学び、その後、通奏低音をフレデリック・ミシェルとピエール・トロセリエに、オルガンをジャン・ギャラールに学んだ。

彼はパリ国立音楽院で幅広い分野を学びました。オリヴィエ・ボーモン、ブランディーヌ・ランヌー、ケネス・ワイスに師事したチェンバロはもちろん、ジャズや即興演奏、作曲、オーケストラと合唱の指揮も学んでいます。

彼は数多くの国際的な賞を取り続けていますが、2013年にはフランス語圏公共放送(Radios francophones publiques)の若手ソリスト賞を受賞しています。ここに筆者の好きな「ゴルトベルク変奏曲」の演奏を掲げるが、これだけ聴くだけでも鬼才な鍵盤奏者と理解出来る。



現在はこのジャン・ロンドーを紹介していた頃とは若干オーディオ装置は代わり、鍵盤楽器の音質が幾分クリヤーになったように思う、真空管をEL34/6CA7のダブルプッシュに交換したが、意外と良く聴こえる。

勿論スピーカーも「ho's systemのLS3/5a」を導入しこのLS3/5aで聴く事が断然多くなってもはや定番化している。長時間聴いても疲れないところが非常に良いと思う。


彼はソリスト、室内楽奏者、あるいはオーケストラ奏者として、フランスだけではなく、ヨーロッパ、アメリカ、カナダで活動しています。

最近はパリの音楽博物館シテ・ドゥ・ラ・ミュージックで、アンドレアス・シュタイヤー、トン・コープマン、ボブ・ファン・アスペレン、リナルド・アレッサンドリーニといった超一流の奏者たちと肩を並べて、バッハのチェンバロ作品のコンサート・シリーズに出演しました。

バロック・アンサンブル・ネヴァーマインド、及び自身の作品を演奏するためのグループ「Note Forget」の創立メンバーでもあります。

また、ジャズ演奏のためにときおりチェンバロの世界から抜け出すこともあるそうです。

彼の演奏はバッハの作品をレコーディング。バッハのオリジナルな作品だけでなく、バッハ息子であるフリーデマン・バッハやブラームスらによる編曲版によるものを収録。

それもピアノではなく強弱の不可能なチェンバロによって、彼の即興的に追加される音により、色彩感やテンポで弾き分けているのも興味深い。

もちろんそれらは、これまでのチェンバロ演奏を打ち破る新しい解釈であり、あらゆる可能性を取り入れた説得力のあるもの。

決して知性や鋭敏な様式感だけでは、これだけの演奏はできるまい。

BACH:Imagine / イマジン~J.S.バッハ:チェンバロ作品集鍵盤以外の独奏曲に基づく、長男のウィルヘルム・フリーデマン・バッハなどの編曲作品が中心となっています。

中でも希少と言えるのが、ブラームスが左手ピアノ用に編曲した「シャコンヌ」をチェンバロで演奏している点でしょう。

数ある「シャコンヌ」の鍵盤用編曲の中でもシンプルな版ですが、ペダルのないチェンバロで譜面通りの演奏では音楽性が損なわれれてしまうとため、音は変えずに両手で演奏することで、持続的な音楽の流れを作ることに成功しています。

この作品本来の美しさと精神性、高度な技術性の絶妙なバランスを、鍵盤で見事に描いた快演です。

そんな中でも、大バッハ自身が鍵盤独奏曲の一つの完成を見せた「イタリア協奏曲」を収録している点は、彼ならではの自信とこだわりを感じさせるところ。キレのあるな装飾性とスピード感に満ち、彼の先進的かつ説得力のある解釈の魅力を、この1曲で十分に味わうことが出来ます。


【収録曲目】

J.S.バッハ:

 1) 組曲(パルティータ)ハ短調BWV.997

 2) ソナタ ニ短調BWV.1003(964)W.F.バッハ編曲版

 3) シャコンヌBWV.1004(ブラームス編曲版)

 4) パルティータイ短調BWV1013(ステファン・デフラス編曲版)

 5) イタリア協奏曲ヘ長調BWV.971

 6) ソナタ第3番ハ長調BWV1005(968) よりアダージョ~W.F.バッハ編曲版

【演奏】

 ジャン・ロンドー(チェンバロ)

【録音】

20146

https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=_ChKsMjIMFw&feature=emb_logo

ジュゼッペ・ドメニコ・スカルラッティ(Giuseppe Domenico Scarlatti)

スカルラッティの555曲のソナタの自筆譜は失われており、現在の最も主要な一次史料はヴェネツィアとパルマ所在の相当数の筆写譜である。

スペイン女王マリア・バルバラの所有物だったと考えられているヴェネツィア筆写譜全15冊には496曲が収められている。そのうち巻号が付された13冊は1752~57年に、残りの2冊は1742年、1749年に由来する。

同じくスペイン伝来とされるパルマ筆写譜は46315巻から成り、ヴェネツィア筆写譜の第1~13巻までの全曲に加え、他の一次史料にない作品を含む点で重要視されている(カークパトリックの監修によりファクシミリ版が出版)

パルマ筆写譜集の大部分の筆跡は、ヴェネツィア筆写譜の第1~13巻と同じである。

そのため、両筆写譜集が近い関係にある可能性は高い。

なお筆写譜では多くの作品が調によって対を成すが、対としての組み合わせが作曲当初の意図かどうかは定かでない。

『チェンバロ作品のレパートリーでは、過去の言葉の解きほぐし、それまでの出来事や演奏法などを理解することです。

新しいものを見つけることではありません。「歴史的なパフォーマンス」という言葉は単なる言葉上でのことで、私は過去の音楽との誠実さを考えています。私がここで演奏する目的は、アルバムを最初から最後まで聴く人のために、

その音楽の物語を伝えることです。アーティストは音楽で話をどのように伝え、どのように人々の好奇心を刺激するかを考えなければなりません。音楽と問答し、最大限の誠実さを追求することによって、芸術となるのです』と、ジャン・ロンドーは語っています。

ロンドーは上記の言葉のように、解釈とパフォーマンスに哲学的なアプローチをとっています。

彼のキャリアとして、ジャズも演奏し、映画のために作曲も行っています。演奏もそうですが、このアルバムでは、ジャン・ロンドーがD・スカルラッティとなり、献呈したといわれる王女マリア・バルバラへの手紙とともに贈ったひとつのアルバムとして、選曲だけでなく曲順までこだわった物語となっています。

そうしたことを含みつつ様々な問答の末にここで表現された音楽は、音楽を完全に内面化して、解釈的なものとの両立性などに誤算を考える余地を与えない、まさに刺激的で豊かで強烈な芸術となっています。

https://www.youtube.com/watch?v=1yyBP3t7g90

D.スカルラッティ:

 1) ソナタ イ長調K.208

 2) ソナタ イ短調K.175

 3) ソナタ ホ長調K.162

 4) ソナタ ホ長調K.216

 5) ソナタ ヘ短調K.69

 6) ソナタ ニ短調K.141

 7) ソナタ ニ短調K.213

 8) ソナタ ニ長調K.119

 9) ソナタ ヘ長調K.6

 10) ソナタ ヘ短調K.481

 【演奏】ジャン・ロンドー(チェンバロ)

 【録音】2018年1月7-11日、スイス、ラ・ショー=ド=フォン、L'heure bleue salle de Musique

古くはワンダ・ランドフスカの演奏で知りその後、鬼才ピエール・アンタイによるドメニコ・スカルラッティのソナタ集を聴くがジャン・ロンドーのドメニコ・スカルラッティの演奏に注目してみた。

 

若干23歳にして既にバロック時代の奏法を身に着けた若き天才、ジャン・ロンドーのソロ・デビュー作品。

バロック音楽の代表格:バッハのレパートリーを、サイケデリックで斬新な切り口で録音した意欲作!

ジャン・ロンドーはクラシック・ピアノの奏法の囚われない自由な表現を特徴とし、現代のロック、ポップスのエッセンスを取り入れた演奏が持ち味。ジャズの即興を得意としており、ジャズ・フェスティヴァルなどにも出演している。

2012年のブルージュ国際古楽コンクールチェンバロ部門1位を受賞して以来、

ヨーロッパを中心に高い評価を得ている。ブラボー!


最新の画像もっと見る

コメントを投稿