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機微談語[きびだんご]

心の動きや物事の微妙な趣を徒然なるままに…。初めての方は注意事項もお読みください。

朝鮮王朝ドラマ

2014-01-22 22:32:35 | テレビ
今、NHK総合でやっている『トンイ』

最近、地元ローカルで始まった『イ・サン』

韓国の歴史ドラマですが、なかなか面白いです


制作・放送された順番は『イ・サン』の方が先ですが、

時系列で見ると『トンイ』が先で『イ・サン』の方が後になります。


簡単にいえば、トンイはイ・サンの曽祖母に当たります。

同伊(トンイ)と19代王・粛宗(スクチョン)の息子が21代王・英祖(ヨンジョ)で、

英祖の息子・荘祖(チャンジョ)の息子がイ・サンです。


全く別々のドラマなのですが、演出家が同じなので、

同じ小道具が使われていたりして、話の繋がりを感じられることもあります。

たとえば、『イ・サン』の中で、英祖からソンヨン(イ・サンの友で後に側室になる)へ

絵のお礼として贈られるヒスイの二連の指輪があります。

その時、英祖が生母(トンイ)から貰った指輪であることを説明するのですが、

この時使われた指輪が、『トンイ』の中では、粛宗からトンイへ贈られています。

ヒスイの二連の指輪が

粛宗トンイ英祖ソンヨン

と繋がっているのです。

しかも、この指輪が、茶母(タモ:宮中の下働き)だったソンヨンが

イ・サンの側室になるための重要なアイテムになっています。


同じといえば・・・

出演の役者さんも他のドラマに出演していたりするので、

ちょっとしたセリフに遊び心があったりもします。

たとえば、『トンイ』でトンイ付きのポン尚宮(サングン)が

水剌間(スラッカン:宮中の厨房)に出向いた時、

「ここに来ると何だか懐かしい気分になるのよね」

と言う場面があります。

このポン尚宮を演じていた女優さんは、『チャングムの誓い』(同じ演出家)で

水剌間のミン尚宮を演じていたので、思わずクスッとなります

(ちなみにこの女優さん『イ・サン』では嬪宮(ピグン)付きの尚宮でした



演出家とか全く別のドラマになりますが、

『剣士ペク・ドンス』『風の絵師』『トキメキ☆成均館スキャンダル』などは、

このイ・サンの時代のお話です。


『剣士ペク・ドンス』の主人公ペク・ドンスは、『イ・サン』では、

イ・サンとソンヨンの友:パク・テスとして登場します。


『風の絵師』は、『イ・サン』でソンヨンが茶母として

働いていた図画署(トファソ:宮中の行事などを画で記録する部署)が舞台で、

実在した絵師を基にしたドラマです。


『トキメキ☆成均館スキャンダル』は、当時の最高教育機関“成均館”が舞台で、

日本のドラマ『イケメンパラダイス』の李氏朝鮮版みたいな感じです。


『イ・サン』『風の絵師』『トキメキ☆成均館スキャンダル』ともに

思悼世子(サドセジャ:荘祖)に関わる“画”がキーアイテムとして出てきます。

画の内容は、それぞれ違いますが、

思悼世子の追尊に“画”が関わっていたことが想像できます


そんな風に時代背景等が分かると、

歴史ドラマも面白く見られるんじゃないかなと思います。

衣装もすごく華やかで、目の保養にもなりますしね