以前ときどき寄っていたミナミの店で顔なじみだった
同い年のKさんと久しぶりに再会をしてきた
その店は3年半前に閉店したのでいまはない
顔なじみとはいえ特別に親しかったわけではなく
Kさんのことはすっかり忘れていた
だから実に不思議な再会だった・・・・・
実は先週から何度も携帯に電話が入っていたが
名前が表示されなかったので無視をしていた
そのうちメッセージが入ってびっくりした
その店の経営者だったいわゆるママさんからだった
なにごと?
なんでもKさんがYさん(自分のこと)に会いたいと
何度か言っているらしくて
どうしますか?ということだった
なぜ、Kさんが今頃?
Kさんは関西の大役所のOBでそれなりの立場だったらしくて
いつも元同僚や後輩たちと来て賑やかに飲み歌っていた
だからごく普通の会話をする程度で深い接触はなかった
それがなんで、今頃になって?
不思議に思ったがせっかく声をかけてもらったのだから
ということでいわゆるママさんを交えて三人で会った
久しぶりに会ったKさんは心持ち小さくなったと感じた
あの頃の豪快さは無くなって少し老いてきたみたい
・・・・それは当たり前のことだけど
右手が上がらず握力も弱くなり箸が使いにくそうだった
近々MRIの検査を受けるらしい
趣味の写真撮影もカメラが持てなくてご無沙汰らしい
Kさんにもわずか3年半でさまざまなことがあったんだ
この歳になると老いがすすむのが早い
自分もKさんの目には同じように映っていたかもしれない
それでも今日は専門分野の研究会で講師をしてきたそうだ
話もうまいし気持ちは熱いしコミュニケーション能力は高い
とにかくKさんの話を中心に楽しいひとときだった
いわゆるママさんの言うことには
Kさんは、もともとYさん(自分)の存在を気にしていた
だから会いたくなったんではないかということだった
そんなKさんのことを忘れていて申し訳なかった!
とうとう、なぜ?
とは聞かないままに別れて戻ってきたが
ほのぼのとした気分でひとときを過ごせてよかった
声をかけてくれたKさんに
取り持ってくれたいわゆるママさんに感謝だ
気にしてくれている人がいるもんだね
携帯番号もメルアドも交換しなかったので
また、ママさん経由で再々会の連絡が入るのだろうか
それまでお互いに元気であればそれもいいけど
ほんまに不思議な再会だった。