12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
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知っておこう裏方の苦労

2011年04月23日 04時05分53秒 | Weblog

 

引退した機械屋でプラント建設の経験もあったがゆえに関心を持った記事があった。

電力不足対策として、非常用のガスタービン発電設備を借りる話が、4月初めにはタイ国と交渉が成立し、既に移設工事に着手しているのである。


1.NHKの「ニュースで英会話」という番組の中、タイトルが「タイから日本へ発電施設(POWER FROM THAILAND)」 20110402()のニュース(http://cgi2.nhk.or.jp/e-news/news/index.cgi?ymd=20110415 )で知ったこと。

2台で240,000 kwの発電量を持つガスタービン発電設備で、80,000 から 240,000 世帯の電力を賄うことできる。それぞれ500トンの重さがある設備をタイで取り外し、4月末ころに船に載せ、夏のはじめに日本で再組立・運転を始める予定。

(Electricity Generating Authority of Thailand)=EGATの人の発言  "It's an honor for Thailand to help Japan in its crisis."    
 「危機的な状況にある日本をタイが支援できるのは光栄です」

外国にある設備を分解・輸送し、日本で再組立・試運転・稼動というステップを3ヶ月程度という短期間で完了する必要がある。

話をまとめた人・機械・電気・計装・土木・建築・輸送・現地工事業などの多数のプラント建設のプロが働くのである。スケジュールから逆算すると、国内の設置場所では、既に基礎工事や建家工事・受電・送電・燃料・排気設備などど多くの受入設備の建設が急ピッチで行われているはずである。

日本総動員である今日。全国いたるところで行われている、このような裏方の活躍や苦労に思いを馳せて欲しいのである。

(自動車用マイコンメーカの工場復旧に、自動車各社から2000名の応援が派遣され生産再開時期を早めたと、朝のラジオのニュースが伝えていた。)


2.最近の新聞では、次のように報道している。

「東京電力は21日、大井火力発電所の敷地内に、ガスタービン発電設備を設置すると発表した。ガスタービンの出力は、12.8万kWと8.1万kWが各1台で、合計約21万kWとなる。12.8万kWのガスタービンはタイのEGAT社より無償提供された。運転開始は、2011年7月の予定。

(中略)

東京電力は、姉崎火力発電所に4月中に約0.6万kWのディーゼル、袖ヶ浦火力発電所に7月に約11万kWのガスエンジン、千葉火力発電所に8月から順次ガスタービンの設置を予定するなど、緊急設置電源の準備を行なっている。」