12345・・・無限大  一粒の砂

「一粒の砂」の、たわごと。
無責任結構・ 中途半端・ちゃらんぽらん・ 出たとこ勝負、で参りましょう!

短波サーフィン

2007年08月05日 08時20分01秒 | Weblog

 小学生高学年から中学生時代の間、ラジオに凝った時期があった。
部品屋さんで購入した部品をハンダで接続し、何台か自作のラジオを作ったのである。

これが嵩じて、短波リスナーとなった。深夜、世界各国の短波放送を受信することが最大の生きがいとなった時期がある。
正確な周波数は、傍受した放送局が、時々放送するコールサインと読み上げる周波数をメモし、それを自作の受信機の目盛りに鉛筆で書き込んでいた。

こんな受信機で、かろうじてであるが、意外と遠方でも受信することが出来た。
(受信状態は、極めて悪く非常に聞き取りにくかった、また子供のことで外国語など全く分からないに等しいが、それでも何とかしたのである)

最も遠い国は、中米のコスタリカの短波放送局であった。友人達に大いに自慢した。
このようなときには、受信証明書を放送局から貰って、それを友人達に示すのがルールであった。 

受信証明書を貰うためには、グリニッチ標準時(世界標準時)の何時何分に***hzでどんな放送をし、コールサインは何であったかを、はがきに書いて放送局宛に送る。 そうすると、その放送局から、きれいな絵葉書が送られてくる。

これが証明書であり、大変な宝物であった。 この当時は、多くの人達が、短波放送を利用して、世界を覗くべくサーフィンをした時代であった。
これを仮に「短波サーフィン」の時代と呼ぼう。

現在は、インターネットを通して、世界中の文字情報はもとより、映像・音楽・音声など、幅広い情報をサーフィンできる便利な時代となった。

エルミタージュ美術館を見ても、ルーブル美術館を見ても、・・・どうも感激が少ない。
やはり安易に手に入るものには、それなりの感慨しかないのである。

究極は、汗しても自分の足で稼ぐ以外にないようである。