【 ここに あるもの いるもの いきものがたり 】 矢ばなの里

「カタクリと生き物3Dの森」桜が教えてくれたカタクリの群生地が広がり、そこにはフクロウムササビといった生き物がいる。

カタクリの不思議

2020年03月13日 | かたくりまつり

カタクリの群生地に来たら、花だけを見るのではなく

是非、カタクリの間隔を見てほしい。

カタクリは蟻が種を運ぶのは知られていますが、

群生地を見ていて、不思議なのは株の間隔です。

付かず離れず、近過ぎず、離れ過ぎず、

絶妙の間隔が保たれているような気がします。

群生地を整備するとき、一面の花で埋め尽くし

赤紫の花のじゅうたんのようにと考え、

種を取って、蒔いて密度を上げようと思った時期がありました。

それは人間の勝手な都合で、カタクリにとっては

ありがた迷惑な話、何百年もの間今の間隔、状態で守られてきたはず。

人間の都合で環境を変えるのはカタクリにとっては迷惑な話です。

それに気が付き、一切手を加えず草刈りだけの整備を行っています。

整備を始めて10年余りですが、目に見えて増えているということはありません。

これからも、この環境を守ることがカタクリを護る一番の方法ですね。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿