現代視覚文化研究会「げんしけん」

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扉は開かれた、、、どこかここじゃない所へ、、、怪盗・二十面相に恋したチコの笑顔が見たいのだ。

2008年04月14日 22時37分31秒 | アニメ・映像全般
 怪盗・二十面相は、一人の美しい少女の心を盗み出した・・・。

 多くの警察官が行き交う邸宅。そこへむかう空を飛ぶ飛行船・・・。予告状が読まれていた、、、今宵の狙いは、、、天使のオルゴールである。豚に真珠は似合わないとの事。盗賊?普通の人間ではない?【川田警部】は何を言っているのか・・・目の前に居るでしょう?もう侵入しているよ、、、屋根を釣り上げてかく乱させる・・・。室内に充満する煙、、、絶対に預けてはいけない相手・・・警官が、、、怪盗・二十面相なのだ。華麗に空に舞う、撃てないさ・・・弾はないからね。天使のオルゴールは確かに頂戴した・・・空を歩くのだった。屋根を返そう・・・出て来た金塊など、、、戦争成金が・・・。高らかに笑いながら夜に消えて行った・・・。
 巷を騒がす怪盗・二十面相。新聞での号外に、噂話が行き交っていた。悪党は悪党なのか、、、誰も傷つけないのに・・・。美甘(みかも)家。テレビを観ている一人の少女の姿がある。【美甘 千津子】。11歳。そこで、叔母がテレビを消してお茶に誘う・・・。何て悲しげな表情をする女の子なのだろうか・・・。テーブルに並ぶ紅茶とチョコレート、、、【千津子】は、一口飲み・・・こぼした、、、いや・・・捨てたと言った方が正しいだろうか。【千津子】は気づいている・・・。それでも、世話をする【河居】のお茶だけは飲める・・・。【千津子】は、探偵小説が好きなようだ。誰も信じられないのかもしれない、、、出てってと。どこかここじゃない所へ・・・それが【千津子】の願い。
 雨の日。【千津子】は新聞を広げている、、、目にする記事は、、、怪盗・二十面相。その活躍に微笑んでいた・・・。叔父と叔母は、どこまで偽善者を演じるのか、、、その財産が欲しいと言えば良いのに・・・。豪華な食事でさえも、、、スープを口にする【千津子】・・・ごちそうさま、、、出て行こうとする【千津子】に無理やりに食べさせようとする・・・それが本心なのだ。嫌い!嫌いよ!こんな家、、、と皿をはらった・・・。ベッド上でチョコレートを食べながら、、、小説を読んでいた。そこに【河居】が「おでん」を持って来てくれた。面白くて読んでいる訳ではない・・・憧れているのかもしれない。
 警察も怪盗・二十面相の行方がわからずにいた、、、捜査は難航していた。そんな【川田】に、、、不審な男、、、指名手配の【虎】が迫る。怪盗・二十面相の情報が知りたいと【川田】を締め上げる。鋭き爪と牙が迫り来る・・・。
 叔母は【千津子】へジュースを入れていた、、、【河居】がポストから差出人不明の手紙を持って来たが・・・。そのジュースを見て、、、また、そんな表情をしていた。【千津子】は【河居】に、、、怪盗・二十面相の事を聴く。世界中を・・・。そんな風に、、、息が荒くなる・・・倒れた。医者にもわからない、、、確実に弱くなって行く・・・。叔母が「おかゆ」を作って来た、、、ベッドから起きて、食べると・・・。小さい頃から実母の料理を手伝い、、、様々な味を舌が覚えている・・・変な味だった。探偵小説を読み、、、見つけた。毒入りの食事だと言う事に、、、知らない方が良かったと・・・。【千津子】は、この地獄から抜け出す事ができなかった、、、このまま、本当の父母のもとへ・・・。そうか、、、その「おかゆ」をそれでも勧めるのか・・・。もう、良いでしょう、、、【河居】さん・・・ひげが落ちましたよ。豚の餌は豚にこそふさわしい・・・変装していた。小瓶を持った怪盗・二十面相に・・・。彼が【千津子】の前に、、、豚共から宝を取り上げる事・・・一番の宝は【千津子】だった。どうしたい・・・。おじさんと一緒に行きたいと・・・。扉を開けてくれた、、、手を伸ばす、、、さあ、行こう!外の世界へ!そして、この家に伝わるルビーも頂くが、、、【千津子】の前では、ほんの些細な事なのだ。あの手紙は予告状だった・・・。
 夜の街を、、、警察の車両に追われる、、、一台の車があった。【千津子】を乗せた車が走り抜ける。揺れる車に喜んでいるように見えた・・・。大破する警察車両にも気遣いを見せる怪盗・二十面相なのだ。彼の運転の技術も確かなものである。それでも、、、しつこい彼らに、、、怪盗・二十面相は時計を見ていた。何かを待っている感じだが、、、両脇の車の荷台から土管が落ちて道路をふさいだ・・・二十面相一味の【ケン】と【船長】である。【ケン】が話しかけて来る、、、【チコ】と呼ばれる。喜びと怒りを共にする「家族」だと・・・。車が鉄橋にかかる時・・・人影が、、、襲い来る!【虎】だった、、、その爪を見ても冷静である。これが、闇に生きる者の宿命だと・・・。闇を恐れるのではない、、、自分の目で見て、耳で聴いて、考える事だと・・・それが、生き抜く為に必要な事。【虎】は諦めていない、、、バイクを奪い、ロケット弾で攻撃をして来た。車は線路に入り込み、、、【ケン】は拳銃を構える、、、人殺しになる覚悟はできているのか?殺せば眠れなくなると・・・。汽車が迫る、、、その汽笛に【千津子】は目を閉じる。すると、並行する飛行船から梯子が降りて来る、、、【二十面相】と【千津子】は梯子につかまり空へ・・・。【虎】を何とか追い払った、、、
 やっと、静かな夜を取り戻す・・・。支配していた家も、、、無数の光の一つさ、、、世界は小さいのさ。日本を出る、、、世界を見に行くかい、、、やっと【千津子】は笑ってくれた・・・さあ!【チコ】の冒険がはじまります。