今日の商店会長 (早稲田商店会相談役 安井潤一郎)

日本でただ一人、商店会の会長現職で衆議院議員になった、早稲田商店会前会長日記。公式ホームページは左下ブックマークから。

8月12日・政治を身近に

2008-08-12 23:23:12 | 商店会長のコメント
国会は閉会中ですが国の業務が止まっている訳では有りません。日本各地のお仲間からいろいろな陳情、相談を受けます。当然、全ての事に答えられる訳ではないので担当省庁の皆さんにお聞きするのですが7月の定期異動で新たに就任された課長さんが現職で長期間働かれていたような、的確な返事を伺うと公務員の能力の高さには驚きさえ有ります。

しかし、現状は変えられないのです。変えてはいけないものも有りますが、変えた方が良いものも、変えられないのです。変えた事を喜んでいただける立場の人と変更によりマイナスを受ける人もいるのですが、圧倒的に喜ぶ人が多くても、今後同じような事が起こった時に対応は可能か等々まで考えると「改革」という言葉に躊躇が出ます。まして「責任」という言葉に過剰反応する公務員という立場の皆さん(法的制裁を受けるのですから過剰反応は当然ですが・・)に現状を速やかに変える事を望むのは無理です。

そこに政治家の存在感が有るのだと思います。正しいと思える事なら「責任」という言葉を自身で背負って現状を変えていく、法律さえも改正していく、人に頼まれたから動くなどというレベルでなく、この事が自身の使命だと思い込めるようになるまで精査、勉強して動く事が選挙の洗礼を受けて出て来た人の仕事なのです。

「自民党は改革を捨てた」「先祖返りした自民党」という言葉が自民党国会議員全てに浴びせかけられています。地元を廻られて来た同期の皆さんからは悲壮な言葉を聞きます。私は「政治と宗教には関わるな」と言われ続けてきた商店会長というお役を15年間も務めて来ました。その立場で言わせていただければ政権与党に批判的なこの言葉の後に必ず言われる「一度民主党にこの国の舵取りをさせてみたら」という言葉に逆説的では有りますが、政治が身近になる萌芽を感じています。

本当に任せられるのか、どのような政策ならば任せられるのか、「国民の目線で」という言葉も観念的に聞こえます。昨年末以来の不況に対し、現場からは悲鳴に近い窮状を訴えられます。ここから先は具体的な行動、見て分かる成果を出すしかありません。政治に対しての不信感を払しょくする正念場です。
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