27日(木)午後5時20分からは、知事と市長会、町村会との意見交換会に参加しました。
最初に阿部知事さんから、現在長野県は感染防止対策の徹底、生活産業支援、ワクチン接種の推進の3方面作戦で取り組んでおり、大型連休中の影響が薄れてこなければいけないが、医療警報を発出しても以前高い水準にあり、全県レベル4、上伊那圏域レベル5の状況であるが、信州の安心なお店認証制度を広い業種に拡大して、真面目に取り組んでいるところを応援したいし、ワクチン接種は市町村とスケジュール感を共有し推進していきたいので、今日は率直な意見交換をお願いしますなどの挨拶で始まりました。
意見交換は、「全圏域に対する新型コロナウイルス特別警報Ⅰの発出について」は、5月21日に発出され、感染性の高い変異株(N501Y)へ置き換わっている内容、「特にお願いしたいこと」、「やっているつもりは要注意」の感染防止対策の徹底などについて説明をされ、「信州の安心なお店応援キャンペーン事業について」は、「新型コロナ対策推進宣言」を実施している飲食業及び宿泊業に加え、クリーニング業、理美容業、公衆浴場業、冠婚葬祭業(結婚式場業)、文化芸術施設(映画館・博物館・美術館)、スポーツ施設提供業、遊戯場、カラオケボックス業、療術業の事業者を加えることなどの説明を受け、「ワクチン接種のさらなる推進について」は、個別市町村への人材派遣・大規模接種会場の設置など、市町村の実情に応じたハイブリッド支援などを行う説明を受け意見交換をしました。
当村はお陰様で計画通り進んでいて、集団接種の希望者が増えていますが、山口先生と日程調整をし、接種日を増やすなどして、県にお願いすることなく当初の7月中旬に高齢者接種は終了する予定です。
午後7時からは村政懇談会夜の部を村民会館講堂で開催させていただきました。
私から村政懇談会の開催方法等について挨拶をさせていただき、各部署の管理職から自己紹介をしていただき、今年度の事業、村づくり計画の内容などについて、ご意見、ご要望等をお聞きしました。
主なご意見、ご要望に対して、我々が回答しました概要については、
鳥獣被害対策のハクビシンが増えていて、多くの人たちが狩猟免許を取得するための対策については、令和2年度から狩猟免許の取得に補助金を新設して、皆さんに資格を取っていただき被害を軽減するように進めているとともに、電気柵設置補助も拡充していることと、ハクビシン、シカ、イノシシなどの野生獣の被害が増えているので、引き続き広報いくさかで啓発していくこと、
宇留賀の方に猿が出始めて、ロケット花火などをいただいてはいるが、今後の対策の予定については、先日宇留賀方面に猿が出没した通報があり職員で駆け付けたが、狩猟免許の補助や国の補助金による大型の捕獲檻の設置、現在草尾を中心に大町市と池田町と協力して、猿に発信機を付けて、地図上に落とし猿の居場所を把握するように取り組んでいることと、地区の皆さんも花火や爆竹などで脅かしていただくなど、一緒に力を合わせて追っ払って欲しいこと、
竹林が広がって野生獣の住処になっているが、竹林整備に関しての取組については、昨年度竹林整備の講習会をして、皆さんで手入れができるようにするために、今年度も実施する予定であり、今後は森林環境贈与税を活用して進めたいとも考えていること、
空中散布について、松本市など止めているところがあり、2018年の資料で化学的に全く効果がないと県が業者に依頼して結論がでていることと、空中散布のネオニコチノイド系は孫の代まで影響があると言われていること、除草剤のラウンドアップ等の原因で小動物がいなくなったこと、安全・安心はなんなのか、行政だけでなく、村民も知恵を出し合って、空中散布や電磁波等の勉強会的な会議等の立ち上げについては、村民の皆さんには賛否両論があり、環境問題として有識者をお願いして講習会を開催するなど、どの様に検討して意見集約をしていくか難しい問題であること、
具体的な問題を一つずつ話し合って、証明されているものや講師をお願いして行うことと、村政懇談会の出席者が少なく、本気になって村のことをどうしていきたいか考えることについては、村民の皆さんの機運を高めながら、何が真実か見定めていかなければならず、各部署を連携した知恵の輪委員会で議題として取り上げていくこと、
移住してきて9年目で、生坂村の良さは大自然、綺麗な空、水などに感動したが、生まれ育った村民は当たり前だと思っているから、意識改革して環境保全をして、若者が移住してくるベースにすることについては、村民と行政が一緒になって進めていくように、協調して一歩踏み出していかなければならないがじっくりと取り組んでいきたいこと、
下生野の県営中山間総合整備事業のパイプラインの整備と犀川の築堤工事で良い施設になることを願望しているが、築堤事業は、境界確認をしていて、1000年一度の雨に対応する堤防は内水が出ないので、内水処理の関係の具体的な情報発信については、昨年度に事業着手し、6日に工事の詳細について説明し、小立野区と同様に設計では樋門1箇所の計画で、工事の進捗によって排水ポンプを配備するとともに、情報を提供して進めていくこと、
県営中山間総合整備事業により水田が広くなり耕作しやすくなり、耕作放棄地をにんにく生産組合で黒ニンニクの栽培販売をしているが、食品衛生法改正により食品衛生責任者の設置が必要になり、食品衛生協会の講習会は7月の申し込みが直ぐに満杯になるので、生坂村で食品衛生協会講習会の開催については、講習会が開催できるか食品衛生協会に確認して結果をお知らせすること、
道路整備の村道1級1号線と国道19号の支障木の伐採は見通しが良くなり感謝しているが、宇留賀区との境に辺りにザバが落ちてくる対応については、後日現場を確認させていただき報告すること、
不在地主の荒れ地の雑木が大きくなってくると困るのでその対応については、まず地元で地主に言っていただき、それでもダメな場合は、村で確認して対応すること、
環境の問題は移住者や若者にとって大事な問題であり、精力的に取り組み、安全で安心な村をつくっていくことをみんなで期限を区切って、関心のある方々で協議をするとか、有識者の講習会を開催することなどについては、環境問題に関心のある方の募集をどの様にして、協議を進めていくかなど知恵の輪委員会で検討すること、
住宅や電線など、近隣や公共性に支障がある場所の樹木の伐採の補助制度については、今年度森林環境譲与税でライフラインの維持で伐採したが、今後も進めていきたいこと、
コロナ禍が収束しても様々な場面でオンラインを活用して欲しいことと、何らかの形で高齢者にICT利活用の支援については、公民館事業でパソコン教室を開催し、スマホやSNSは職員でも教えられるので、その当たりから進めていきたいこと、
殺虫剤、除草剤=悪という議論には賛同できず、科学的に安全な使用法が決められており、それに合致していれば安全であること、
広く環境保全について協議することは良いが、農業が大規模になると農薬を多く使うことになり、それぞれの立場のそれぞれの考えを出し合い、どうやって論点を洗い出すか、関心のある方の募集やレポートでテーマを決めて、広く意見を求める方法もあることについては、知恵の輪委員会で手法を含めて、検討方法を協議していくことなど、多くの事柄に対して率直な意見交換ができました。
一日のお仕事等でお疲れのところ、ご熱心にご協議くださりありがとうございました。難しい宿題をいただきましたが、村民の皆さん、議会の皆さんと検討協議をしながら、課題解決、方向性を見出していきたいと思いますので、引き続きのご理解、ご協力をお願いしまして御礼の挨拶とさせていただきました。