10月31日(木)は日差しが届き秋晴れの空で、朝晩は肌寒くても昼間は過ごしやすい陽気でした。
午前9時からの定例課長会議では、私から11月の検討協議事項を示し、各部署からの日程調整を行った後、生坂村議会第4回定例会の招集、12月補正予算要求書、人事院勧告、令和7年賀詞交歓会及び表彰者、メンタルヘルス研修、会計年度任用職員の人事評価、役場のペレットストーブの運用、電話機更新工事、電気工事、ノーマイカーデー、ゼロカーボン推進プロジェクト会議(第8回)、脱炭素事業打合せ、脱炭素学習会、知恵の輪委員会、生坂村まち・ひと・しごと創生総合戦略についての村民アンケートの実施と策定作業、いくさか大好き隊員との面談、第2のふるさとづくりプロジェクト、松本山雅ヤマ部、松本山雅ホームタウンデー、
出生0人、死亡1人、転入5人、転出1人、計3人増、マイナンバーカード休日交付・申請窓口の開設、やまなみ荘の各種プラン・予約状況、長野県部落解放研究集会、献血、こころの健康講演会、令和6年度村内地区要望現地調査、農泊推進事業 相模女子大学相生祭ブース出展、おじさま倶楽部新そばを味わう会、秋の大城・京ヶ倉トレッキングツアー、令和6年度商工感謝祭、道の駅いくさかの郷特産市、松本山雅ホームタウンデー、関係機関要望箇所現地調査、竹林整備講習会、高津屋森林公園今年度営業予定、定期監査の日程、例月出納検査の報告、祖父母参観、避難訓練、入所説明会、乳房イチョウの園外保育、小保連絡会、金戸山巡礼百体観音トレッキング、第49回文化祭、イクラン!!2024松本山雅FC、CoDoMoN運用予定などについて説明を受け検討協議をしました。
午後0時40分に全国から市町村長が、長野県治水砂防協会からは5名の町村長が松本駅の集合場所に集まり、最初に岡谷市の平成18年7月豪雨災害と令和3年8月大雨災害の復旧現場へ行くバスの中で、災害の概要や復旧状況等の説明を受けながら岡谷市に向かいました。
復旧現場では、平成18年7月豪雨災害時の諏訪建設事務所の担当者より、被災状況、被災経緯、災害関連緊急砂防事業・砂防激甚災害対策特別緊急事業・治山事業(林務部施工)等について説明を受けました。
平成18年7月豪雨によって発生した小田井沢川の土石流は、死者7名、全壊家屋7戸を発生させるなど甚大な被害をもたらし、流域内には不安定土砂が依然として多量に堆積したままであり、保全対象である人家92戸、湊小学校、湊公民館、中央自動車道、主要地方道岡谷茅野線などが今後の土砂流出によって災害を被る危険性が極めて高い状況にありました。
このため、土砂の流出を防止し、土石流から人命、財産を守るため、林務部と連携しながら山腹工、床固工、砂防堰堤、渓流保全工を整備されました。
また、施設効果事例として、令和3年8月大雨時に小田井沢川4号砂防堰堤が、大雨により発生した土石流の土砂及び流木約1,800㎥(推定値)を捕捉し、下流地区への被害を未然に防止し効果を発揮しました。
次に諏訪大社上社本宮に寄り宮司さんから説明をしていただき祈祷をしてもらいました。
諏訪大社上社本宮は社殿の四隅に御柱と呼ぶ大木が建ち幣拝殿や左右片拝殿が横に並び、本殿を欠く等社殿の配置にも独特の形を備えています。中でも本宮は諏訪造りの代表的なもので、建造物も四社の中で一番多く残っています。また神体山を拝するという大きな特徴を持ち、祭祀研究の上からも注目されております。
境内のほぼ真中に東宝殿、西宝殿と言う二棟の茅葺の建物があります。本宮で最も大切な御社殿で、寅年と申年毎に交互に建替がなされ遷座祭が行われます。軒からはどんなに干天の日でも最低三粒は水滴が落ちるといわれ、七不思議の一つに挙げられ、諏訪大神が水の守護神として広く崇敬される根元にもなっております。
次に、茅野市宮川高部における災害復旧現場に行き説明をしていただきました。
令和3年9月5日15時から24時までの大雨は、総雨量159mm、最大時間雨量63mmの雨を降らせ、19時40分頃に土石流が発生しました。
完成した「改良復旧事業」の護岸工L=約630mは、被害箇所に接続した脆弱な残存施設を一体的に改築した区間とのことで、砂防堰堤工H=7.0m、砂防堰堤嵩上工H=13.0mも完了し、現在は、砂防堰堤嵩上工H=10.0m、流末処理工L=38.4mの実施状況などの説明もしてもらいました。
公共土木施設災害復旧事業の申請箇所①として、復旧延長L=約1,300m、堆積土除去工L=約800m、V=約11,000㎡、護岸工L=約1,200m、A=約3,000㎡と、申請箇所②として、復旧延長L=約130m、護岸工L=約130mなどの説明を受けました。
視察後は宿泊先のホテルで、全国から22名の市町村長と国土交通省、砂防部、長野県、茅野市、岡谷市、全国治水砂防協会等の関係者で討論会を行いました。
大野理事長から開会の挨拶をいただき、国交省草野砂防部長、長野県関副知事から、それぞれのお立場よりご挨拶をいただきました。
話題提供として、茅野市 今井市長より「令和3年9月5日発生 茅野市宮川下馬沢川土石流災害における対応について」」と題して説明していただきました。
長野県茅野市宮川高部地区、最大時間雨量63mm、総雨量159mm、9月5日10時16分大雨注意報発表、18時34分大雨警報(土砂災害)発表(警戒レベル3相当)、19時41分土砂災害警戒情報発表(警戒レベル4相当〕、下馬沢川の閉塞及び周辺の土砂等堆積状況、土砂撤去状況、高部区防災マップ、砂防堰堤の整備などの説明をしていただきました。
続いて岡谷市 早出市長より「岡谷市が経験した災害について 平成18年7月豪雨災害、令和3年8月大雨災害」と題して説明していただきました。
岡谷市の概況、平成18年7月豪雨災害~岡谷市の被災状況~降水量の状況(釜口水門)、主な土石流等災害発生箇所、人的被害の状況、住家等の被害状況、施設等の被害状況、釜口水門の状況、湊3丁目久保寺南(死者7名)、川岸東2丁目橋原志平(死者1名)、令和3年8月大雨災害~岡谷市の被災状況~災害関連緊急砂防事業県工事、砂防堰堤の効果、平成18年7月豪雨災害及び令和3年8月大雨災害に伴う土石流災害の状況と対応について、避難所生活の向上などの説明をしていただきました。
長野県建設部参事兼砂防課長 吉村課長から「長野県の砂防―最近の話題・取り組みーと題して説明していただきました。
長野県土砂災害対策の3本柱、年次別長野県土砂災害発生件数(平成6年~)、土砂災害の発生状況、令和5年12月に発生した黒豆沢(白馬村)の土砂災害について、土砂災害発生時の砂防施設効果事例、施設を地元をつなぐ取組、長野県の取組(ソフト対策)、土砂災害警戒区域等の指定状況、地域の防災力を高めるための取組、赤牛先生の防災学習、災害伝承カード、令和元年東日本台風に関するアンケートの実施概要・結果、調査結果分析~避難した人の傾向、これからの取組、下諏訪町の取組の紹介、災害に対する心構え「自助」「共助」「公助」などの説明をしていただきました。
総合討論では、全国治水砂防協会 城ヶ崎技術顧問が座長なり進行し、砂防堰堤の建設について、地元住民の意識、自主避難、砂防堰堤の効果で被害状況、地元住民は安心している、避難指示、事前防災について、
災害発生後の対応が優先、能登半島に予算集中、地元の理解と協力、完成後の住民意識、100%安全ではなく避難、特別警戒区域 施設完成後の解除、除石、上の方は掘らなくて良く、人家の近くは掘らなければならない、機能を元に戻す、単費でなく災害復旧費で掘れる、砂防堰堤、治山堰堤、建設する理由、維持管理、調整協議、県の建設部と林務部で横断的に協議、
流域治水、治山と連携して流木対策、治山は森林法 山を崩れない様に、流路工、一級河川の災害復旧、河川として護岸復旧、一級河川・普通河川・砂防河川の指定、1級水系、上流域は都道府県管理など、多岐に渡り意見交換をしました。
本日の現地視察と討論会は、長野県茅野市と岡谷市に甚大な被害をもたらしたそれぞれの豪雨災害に関しての被災状況、復旧・復興状況等を視察し、詳細に説明していただきましたが、防災・減災対策において、ハード事業で減災効果が見込める対策や日頃のソフト対策の重要性を改めて感じました。
草尾上空からの風景
△▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、朝霧が深く立ち込めていた草尾上空からの風景を撮影しました。
その他生坂村では、ヘルスアップ教室、広域連合職員共同研修、農業委員会、ハロウィンなどが行われました。