1月25日(木)午後3時30分からは、道の駅いくさかの郷定例会を開催しました。
最初に私から、12月も前年対比をクリアして、1月もほぼ順調に売上が伸びているようでして、色々な取組が良い結果になっていることに感謝するとともに、天気予報に反して有り難いことに雪が降らず、お客様も来やすいですから、この後2月・3月の閑散期をどの様な形で進めていくか、皆さんからアイデアをいただき、いくさかの郷を盛り上げていきたいなどと挨拶させていただきました。
協議事項
かあさん家実績について
12月の売上実績は、食堂1,239,205円で来店者数が1,363人、おやき販売1,629,270円で来店者数1,500人、直売所売上が2,534,355円で、昨年の売上と比べると伸びている。
12月は灰焼きおやきを毎日300個ほど製造し、前年より1,000個位多く製造し、かなり売上が多かったが、1月は出足が悪く、冷凍おやきがストックできた。しかし、お客様が来ないと全体の売上が伸びないなどの説明がありました。
11月農林水産物直売所販売実績について
11月の月別収支は、歳入5,562,188円で支出が5,514,927円で47,261円のプラスとなった。
11月は収支的には売上が上がったが、非常灯の修理、消耗品費、人員強化、仕入れなどでこの数字になり、客単価は100円ほど上がっていることと、収支実績は12%と悪くないので、閑散期は商品の展開で対応していきたいと説明がありました。
12月・1月(途中経過)農林水産物直売所販売実績について
12月の売り上げは4,691,310円で前年対比109.5%となり、来客が4,077人で前年対比101.9%となった。12月はブリや海鮮の販売があり、第2次の商品券の配布があったので、観光客が減った分村民が増えた。そのため商品構成を考えていきたい。
1月は、客単価はで前年度比増だが、客数は減少であり、生産者組合の販売点数も減少である。長野県は雪多いという印象で、お客様が遠のいている。今後土日の売上で前年度をクリアできるかとのことでした。
その他として
1月特産市の内容、2月の営業カレンダーについて報告がありました。
2月は2回の三連休で天候が良く、良い数字になってくれると有り難い。年末のブリを買われた方の中に色が良くなかったという意見を聞き、受け渡し時にチェックはしたが、来年は業者にチェックしていただくようにお願いする。
売上のデータは特産市の各団体の売上に反映されていないが、集客に繋がっている。しかし、1月は天気が悪く伸びなかった。
質疑応答の概略については、
元気づくり支援金活用に事業では、特産市のチラシを増やして、集客増を図る計画だが、商品的に間に合うのかという質問については、生産者組合に協力していただき、ぶどうカードも活かして進めていきたいことと、特産市関係の充実を図るように、受入体制を検討し、どんなものを販売していくか、PRの関係では同じ地域でなく、来店のきっかけにするためにエリアを広げるよう計画している。また、販売しない時期でも配布することでぶどうカードを更に知っていただき、他と違うことを行い、3年間でイクサカラットをブランド化して、生坂村の独自化を狙い、来年度は8月から配り、時期をみてトレーディングをするか、メディアがのって話題になると良いと思うと回答しました。
白馬・小谷方面に行き、外国人と話をして、カードを見せて、沢山のぶどうがあるから来てくださいと生坂村を宣伝している。今までは生坂村を説明することが難しかったが、ぶどうカードで説明しやすくなったとのことでした。
今までのカードを持ってきたら、カードを1枚多く渡すとか、宅急便に入れて生坂村のPRにつなげては如何か、カードにクーポンは難しいが、20枚で5%割引とか、砂防カードのようにスペシャルカードやピンバッチを渡すことも面白いのではという提案もありました。
来年度のぶどうカードは、デザインは考えて、ガラッと変えるか、同じ様にするかを検討して、早めに配って8月のハウスぶどうの出荷に間に合わせたいとのことでした。
2月22日(木)は生産者組合講習会で柳澤課長と竹本さん、甲本駅長がお話しをされ、今年4月27日(土)はオープン5周年で2週続けての特産市にするか考えているとのことで、来月の定例会で内容確認をお願いし、来年度は、道の駅いくさかの郷が4月にスタートダッシュをかけるために、皆さんのアドバイスを加味して行いたいとのことでした。
5周年は区切りとして、生坂龍翔太鼓、中学校の吹奏楽など、イベントを企画して、盛大に行ってはとの意見がありました。
冷凍肉類としてブタ・トリ・牛・ラム等のロースやカタなどを販売する準備をしていて、賞味期限90日であり、契約書を確認して、納品方法は1種類5パックからで、ラム肉以外は長野県産であり基本250gのパックとのことでした。
元気づくり支援金活用の事業は、ぶどうカード21種類の新規製作、特産市の開催、栽培者によるぶどうの店頭販売、のぼり旗や横断幕の更新、テレビCMや喫茶山雅との連携企画などの説明を受けました。
本日も会議の後にも、農産物直売所に並んでいた、各種野菜、干し柿、おやき、ハチクなどの加工品、かあさん家のおまんじゅう、クッキー、ジュースなどを撮影しました。
午後6時30分からは、生坂未来スクール2024を行いました。
今回は気候変動イニシアティブ共同代表であり、先にドバイで行われたCOP28へも日本代表として参加された加藤茂夫氏と、昨年2月に開催しました「いくさかゼロカーボンフォーラム」で講演していただいた信州大学人文学部准教授 茅野恒秀先生をお招きしました。
最初に、加藤茂夫氏から、自己紹介で趣味は「狂言」「神輿」、30代・40代は激動の欧州で働き、変革を求めると出てくる台詞としてCHANGEのTを取って、CHANCEに、変革の中のTで始まる様々な障害を取り除けということ、現在は気候変動から気候危機で、地球温暖化が地球沸騰化と言われている。
これまでで最も暑かった昨年の7月・8月、IPCC統合報告書の表現の変化として、疑う余地が無いということ、何故グローバルスタンダード踏まえたアクションをするかは、気候危機の回避は待ったなしであり、気候変動は企業活動も脅かし、エネルギー危機を回避すること、つまり30兆円の化石燃料輸入依存から地産地消社会へ向かわなければならない時であること、
ビジネスオポチュニティとは、グローバル投融資の引き込み、グローバルでビジネス展開するためのチケットであり、Appleはサプライチェーンまで脱炭素を広げていて、サプライヤーは日本に1000社ほどあり、海外CEOの視点は脱炭素の本質からの出発であること、
なぜ、日本が積極的行動を取れないのかは、大企業が消極的であること、COP28の成果と示唆は、エネルギーについて歴史的な合意として、化石燃料から脱却、再エネ3倍、省エネ2倍などを合意したこと、
今後各自治体が何をやっていくか、自分ごとに落とし込んでいかなければならず、再生可能エネルギーのいいところは、温室効果ガスを排出しないこと、エネルギー源が枯渇しないこと、エネルギー自給率を上げることなどの講演をしていただきました。
続いて、茅野先生がハシリテーターとして、加藤さんのお話で素朴な疑問や印象について参加者から聞く前に、加藤さんが、今までの経過に関心があること、素朴な疑問、今後の地域や社会が個人的に具体的な解決策、再エネ、省エネが身近では、車での買物を自転車に変えることや電気を再エネにしたいが環境により難しいこと、自治体の人たちと話していると再生可能エネルギーを使えることが選べる社会にならないと日本全体を考えると国力が落ちていく、世界から弾き出されていくこと、課題に対して仲良く楽しく語り合って、個人でできること、できないこと、もどかしさなどを話してくださいと言われました。
参加者の意見などの概要は、
スライドにあったインディアンの言葉で「未来の子ども達に安心して安全な暮らしを与えたい」という思いであり、子育て世代として子ども達のために安全安心な生活を願っているが、言う機会が無く、託児をお願いしたいこと、この事業にワクワクしているが、ここにやってることが大変で時間設定や託児を検討して欲しいこと。
子育て世代が意見を言えないことは世界でも日本や産業界でもあって、声の大きな企業が自分達の経営を変えたくない、日本経済全体がそうかもしれないが、託児と時間の設定は可能かとの問に、私が可能ですと回答し、次世代の人たちがヒアリングできる懇談会があれば良いとのことでした。
我慢している、もどかしさとして、状況に戸惑っていて、変革が必要で出席したが、脱炭素に興味がある方が少なく、現状を把握していない状況で、一気に課題を解決していくとして、外部に委託して任せていることにモヤッとしている、今住んでいる人や村民の意識を変えること、関心のある方は移住者が多いこと。
村民は何も考えていないか、参加できない気持ちは分かること、世界を回って日本は水をタダで飲めて、20代、30代は体力とやる気はあり我が家を作った。生坂の良さを大事にしているが、生坂の方は口下手かなと思うし、村の良さは分かっていること。
創りたい未来があって、こう作りたいと思うことは、脱炭素も関係すること。
生坂にどんな未来があるか、大きな企業や自治体が動くのに補助金をもらったり、トップダウンでは成功しない、ボトムアップは成功するが、今回の事業は危惧をしていることと40年前から薪ストーブを使い、途中からペレットストーブにし、20年前から太陽光をのせ、炭を作って暖を取っていること、個人個人を応援した方が良いこと。
先駆的に取り組んでこられた方が何故できたかを学ぶと良いこと、トップダウンですと現場を知っている人たちが実施するのに失敗がありましたし、一人一人にとって、生坂村から長野県、日本へとボトムアップしていけば良いし、双方向の対話が大事で全員が賛成は無いと思うこと。
生坂村はソーラーの効率悪い、山林は木を出しづらい、脱炭素が必要だが、村のためになるのかとの意見に、補助金で効率が悪いから事業を行うこと、村民が汗をかいてできるかどうか、水上町は15団体が活動していること。
すり鉢の底で朝8時頃から日が当たってこない、跡継ぎがいない、古い家で太陽光がのせられるか、丸山集落や白牧でパネル設置をし、生坂は一つとして取り組むこと。
後継者の問題をどうやるか、大規模集中型か小規模か、ボトムアップで変更の必要性があるのか、跡継ぎをどうするのか、線引きして太陽光パネルを設置して、住宅は整備をすればするほど次の世代に向けて使ってもらえること。
次の世代を考えて未来へのバトンを渡すことは大事だが、20世紀の公害、原発の後始末をどうするのかを討論して、負の遺産を次の世代に残さず、解決するには信濃柿大切にして長野県の財産として未来に渡すこと、パネルについては、99%以上はシリコンで重金属は入っていないこと、環境破壊をしないように色んな工夫やイノベーションが必要であること。
パネルは安全ですというが、リスク管理ができていない、地震が起こったときに救済ができないという情報が伏されている、チベット人と一緒に裏から見てきたが強制労働で製造されている、補助金という名目でやる重いリスクがあること。
ゼロカーボンはポジティブに考えると良いことだが、生物多様性で温室効果ガスをみると、稲作はメタンガスを出すと言われていること、トップダウンは否めないが考えて話して進めていくこと、どういう選択が良いか、みんなが府に落ちることは難しいし、正直遅く1時間では足りないこと。
気候変動にあってどう考えているか、別の悪を生み出すのか、安全で安心な村づくり、地域づくりのために、生坂村で成功させながら進めていき、SDGsは色々な問題があり、みんなのことを考えていることを強く思いましたし、様々な解決策があり、どれが良いか誰にも分からないが、色んな問題を解決して、村民一丸となった地域づくりをしていきましょうなど、様々な意見が出されました。
最後に私が、多くの意見をいただいたことに謝辞を述べ、トップダウンと言われましたが、毎月ゼロカーボン推進プロジェクト会議や脱炭素ロードマップ検討委員会で協議をして、環境省に脱炭素先行地域づくり事業を申請しました。村から様々な情報は提供していますので、皆さんも自ら情報を取りに来ていただきたいとお願いするなどの御礼の言葉を申し上げ終了しました。