シャドウピッチング

活字が好きじゃなかった私も、なぜか文章を書きたくなってきた。これも歳なのか。。。

民王 ドラマも小説も面白い

2016年03月21日 00時04分20秒 | 映画・ドラマ・本


「民王」 池井戸潤原作。
2015年の「週刊ザテレビジョン」で行われている“第86回ドラマアカデミー賞”で、最優秀作品賞、助演男優賞、脚本賞、監督賞の4部門を受賞したドラマだ。

金曜深夜枠のドラマは昔から結構肝いりで作られていたように思うけど、このドラマは確かに面白かった!出演者の演技ももちろんだか、テンポもよく、バカバカしいシーンも数多く、それでいて息子の翔君の真っ直ぐさにたまにホロリとさせられた。今年の正月には、深夜に4時間版の再放送もあったそうな。

さすがにかなりドラマようにアレンジされているのかと原作を購入。あっという間に読み切れる。

なんと、バカバカしいところもほとんど原作そのまま!池井戸潤て、こう言う小説書くのか?と。出演者の性格などもドラマと同じなので、役者さんの姿を浮かべながら、違和感なく一気に読み切れた。実に面白かった!

しかしこの本を読んだ後は、政治家の発言や政策の報道を見るたびに、皆心ここに在らず、頭の中は次の選挙のことだけ、ってつい思ってしまう。加えてマスコミ。政局を伝えるべきなのに、やはり言葉尻を追いかけ、やれ暴言だとか失言だとか。
M山氏の奴隷発言も、その言葉を発言した場面だけ報道して、そのあと何を話したか、なにがいいたかったかはもはやどうでも良いこと。確かに奴隷はまずいかもしれないが、黒人の人が昔強いられていた歴史は知らない人はいない。本質論議は視聴率が取れない、購読数が稼げない。それで良いのか?

なーんて事も考えさせられる逸品です。


しかし「民王」も「ようこそ我が家へ」も、主人公の青年が原作ではごく普通の元気な若者なのに、なぜかドラマでは気弱な性格。その方がいまの時代受け入れられやすいのだろうか、、、、
それもまた興味深い。