見延山久遠寺に旅行に行った9月末。本当の目的地はここではなく、書道の見本となる文字の碑がたくさんある「大門碑林公園」と言うところでした。
妻が知人から薦められたらしく、久遠寺に行った翌日に立ち寄りました。平日の火曜日。私たち以外にご夫婦が1組だけ。静かです。
中国で最も著名な陝西省の西安碑林と山東省の曲阜碑林の名碑15基を、中国陝西省碑林博物館の監修・制作により創建当時のままに復元されています。書道は素人の私ですが、実際に中国で復元され輸送されて来た事を考えると、その石碑には圧倒されます。文字が千数百年前に石に彫られていた!と考えると、さらにその精神や意志が凄まじいと感じます。
一つ一つの石碑を見ていくと、力強さやしなやかさ、太い、細いなど、姿はさまざま。書道の見本になっていると言うのは、確かにそう言うことかと合点が効きます。自分の好みがどういう字なのか?と言うのも気がつきます。
管理されている方が1人いらっしゃったのですが、建設することになった経緯や石碑にまつわる色々なお話をして頂き、拓本まで頂く事ができ。ありがたやー。
そもそも山梨の山の中腹に忽然と現れる中国情緒満載の建造物自体に、一体なんだ?と驚かされます。貴重な施設、ぜひ大事に管理、保存していただきたい。同じものを実際に中国で見たい場合、一体何時間?何ヶ所まわれば見れるのか?と言う代物らしいですし。書道に興味のない方も、是非一度行かれてみては(^^)