以前記事にしたかもしれないが、我が母校は今から33年前。私が高校3年の時、実に31年ぶりに夏の甲子園大会に出場した。それまでいつも1回戦負けばかりだったチームが、あれよあれよと連勝し、埼玉県大会決勝では、後に巨人のエースとなった斎藤雅樹投手率いる市立川口高校を破り、甲子園のキップを手にした。甲子園でも1勝したのだが、同級生とは、「次はまた30年後だね」と言っていたものだった、、、、、
そしてついにその時がきた。33年ぶりベスト8。ベスト8が33年ぶりなわけではない。多分3回戦まで行ったのも33年ぶりかも。その位、毎年期待してみてきた。33年で、夏15勝してないんじゃないか。その学校がベスト8。つまり、ベスト8まできたら甲子園出場の可能性100%というわけ。
知っている人は少ないが、埼玉県は夏の甲子園で優勝していない。決勝まで進んだのも過去2度だけ。そのうちの一つが我が母校熊谷高校だ。
で、今日はベスト4をかけての試合。相手は優勝候補筆頭の浦和学院。昨日から気持ちを高め、奇跡を期待し球場に向かう。
混んでる。みんな高校野球観戦か?球場までの道は、想定していた以上に進まない。致し方ないと、コインパーキングに車を停めた。結果的には球場の駐車場は予想どおり満車。正解だ。
だがさらなる想定外が。チケット売り場が長蛇の列。そうだよな、俺みたいな奇跡を夢見るオヤジ卒業生がうちの母校は多いはず。でも、先に着いていた会社の後輩がゲットできていたので、並ばず入れた。助かった~。
やっと球場に着いた。33年ぶり。気持ちいー!試合は?1死2塁。チャンスじゃん!先制できたら、大きい!がんばれー!
我が母校の応援席に来る。『どうぞ!』と、ムラサキ色のメガホンを。おお、かなり新しい。予想外の戦績に、急きょ揃えたのかな。男子校のスタンドには、友好関係にある女子高の子達もたくさん。ありがたい。自分と同じくらいの年代の人もたくさんいる。親御さん達ばかりではないだろう。ずーっと待っていたOB達に違いない。さあ、試合に集中、33年前に甲子園で使ってた必勝ハチマキを巻いて、応援だ!
で、結果はすでに報道されている通り。さすがに全国制覇を目指している有望な選手が集まっているチームとの力は歴然と言う事になってしまった。それでも何が起きるかわからないのが高校野球なのだが、今日は仕方ないかな。選手のみんなには、33年ぶりに夢を見させてくれて、感謝しかないっす。部発足100周年の年に、よくぞここまで来てくれました。埼玉県157チームのベスト8は立派だ。
しかし、中学の時もそうだったが、母校のようにほとんど勝てないチームなのに、親御さん達はお揃いのネーム入りポロシャツとキャップ。急ぎ揃えたのか、すごいなあと思う。まあ、自分も同じ環境なら買っちゃうなぁ。
それと、応援歌も時代を感じる。伝統校ならではで、応援歌も昔のまま。でも、アレンジが違う。速い。また、ピンチの連続の中、選手の応援でみんなで『笑顔で野球』の連呼。これだけ打たれて、笑顔でプレイできないよ。って思うのがおじさんなのかな。若者たちの今の色を感じましたね。
コールド負け。正直、悔しかったなぁ。
試合終了後のエール交換。浦学応援団から、「フレーフレーくまこう!」とエールが贈られてくると、感動したなぁ~。こうなったら浦和学院!是非全国制覇してくれ!
次はローテーションでは83歳の時。待ってられません。来年もまた、夢を見させてくれ~。
PS. 今日していった必勝ハチマキ。当時のエースピッチャーの江頭君に書いてもらった直筆サイン入り。今日もキャプテン増田君と来ていて、テレ玉に出演されていたようですね。