高齢者の運転ミスによる悲惨な事故の報道が後を絶たない。昔はよくアクセルとバックを間違えて、、、と言う報道を見て、ついやっちゃったんだろうなあ、程度に思っていたけど、増加するなか「運転免許証の返納」なる仕組みを警察は考え広報するようになった。
実際に行ってみると、運転免許証の代わりに今まで運転免許証を持っていた経験者であると言うことを証明するカードが、有料だが作ることができる。1000円。見た目は運転免許証とよく似ている。免許の更新の様に写真も撮る。返納されたご本人も、何となく嬉しく感じそう。
ただし、今まで何年も車がある生活をしてきた中で、これから一切車の運転はしない!卒業!と割り切るのは想像以上に辛く、厳しい選択。まして、1人住まいだったり、高齢のご夫婦2人住まいだったり、そこに介護が重なったり、しかも路線バスや電車などの交通機関が行き届いていない地域だったりしたら、返納なんてとても考えられない。とは言え、歳を重ねる事による老いも逃げられるものではなく、たった一度のミスが取り返しのつかない惨劇を呼ばないとはいえない。もちろん若者だって起きてしまうことはあるわけで、リスクは沢山あるのだが、確率から考えれば危険度は高齢者の方が高い。
でも、いざ自分がとなったら、、、、
家族も難しい。返納したら?と行ったら、この後誰がその代わりをするのか。核家族化が進んだ現代では、お子さんが同居していないケースは多くあるはず。うちもそれに該当する。毎週実家まで帰って生活用品の購入の手伝いができるか?内容によっては平日じゃないとダメなものもあったり。現実は厳しい。でも、事故は起きてからでは取り返しがつかない。
うーん、、、、これだと言う答えはない。一つ言えるのは、早い、健康なうちから本人がその事を正面から捉えて、運転できなくなっても生活できる様な準備をする事。もちろん自力でできる事とできない事がある。どこまで地域のサービスが頼れるのか、とかも含めての準備。
それができるんなら簡単なんだけど。。。。
トヨタ自動車とアメリカのエヌベディアが、自動運転技術について提携を発表したらしい。2023年にはある程度の自動運転の世界にしたいとかよく聞く。あと7年。技術の進歩は凄まじい勢いで進んでいるが、本当の自動運転自動車ができたら、無事故の世界に近づけて、運転免許証の返納なんてことも要らなくなるのかもしれない。