シャドウピッチング

活字が好きじゃなかった私も、なぜか文章を書きたくなってきた。これも歳なのか。。。

GANTZ  うーん、なんとなく感慨深いものがあります。。。

2011年02月20日 22時25分03秒 | 映画・ドラマ・本
見ました。『GANTZ』

2000年7月。今から11年ほど前から週間ヤングジャンプに掲載されている漫画が原作。筆者の奥浩哉さんは前作から女の子を書くのがきれい。しかも巨乳ばかり。それが魅力と言われるとそれだけではなく、ストーリーで独特の世界を書く作家。前作『変』も面白かった。

で、GANTZはとにかく強烈なインパクトのある漫画。激しい戦いのシーンや、相手を倒す時の死に方がグロイ。以前深夜のアニメにもなったときがありますが、見る気がしませんでした。もともとアニメ化はムリ。。。と思っていたので。

で、それを実写化、映画化した今回の作品。二宮くんと松山くんが出演していると言う事でチョー話題に。でも私としては、
松山くんが加藤?なんかなああ。。加藤すっごいかっこ良いし・・
玄野計が二宮君か。。。まあそれなりに良いかもしれない。。。
と、原作どおりに映画が作られないことはまま有りますんでそこは理解。

設定も高校生のはずの玄野計くんは大学生に。そう言ったところもまあ良いでしょう。。


結局原作と比較してしまうと思っていたので、劇場には行く気がなかったです。原作は好きなので。

しかし、昨日娘が友達と見に行くと・・えー、行くの? 俺も行きたい。。と思ってしまいまして、本日10:00からの上映に娘とは別に一人で行きました。
上映してから日も経っているので、映画館は約3割程度の入り。楽チンです。


しかし、やはりグロイシーンは当然あり、隣の席の女子(女子高生か?友達と来ていた)二人組みはちょっとビビッテいました。ただし、アメリカのそっち系の映画とは違い、わざとビックリさせようとする演出はないので必要以上にビビッて見る事はないです。心の準備は必要なし。


しかし、よく原作に近く作られています。まあ、10年くらい前に読んだきりで、単行本で読み返したわけではないのでどのくらい同じかわかりませんが、記憶の限りではそこそこ違和感はなし。

ネギ星人、田中星人、金剛力士像(おこりんぼう星人)は映画でも出演。左下のちび星人は残念ながら出演できず。でも漫画では強かった。。。

ストーリーは後半に。(映画をこれから見たいと思っている方、ごめんなさい。ストーリーに触れないわけには行かない。。。)金剛力士像、千手観音との戦いになります。この戦いは印象が強いです。漫画を読んだ人はみんなそうでしょう。加藤くんが死んでしまいますので。。
まず岸本さんが殺されてしまう事自体に、漫画を読んだ時はとてもショックでした。主人公に結構近いキャストが死ぬの??まじ??
で、次に加藤くん。ちょっと待てよ!!って感じでした。なので、強烈に印象に残っているシーンです。

大仏との戦い含め、まあCGを駆使したこの様な映画は「日本映画はダサい」と言う時代ではないですね。素晴らしいです。

また、小説を映画化した場合、原作を読んでから映画を見るとがっかりする事が多いのですが、GANTZはそうでもなかった。面白い映画になっています。
もともとGANTZと言う漫画が、戦闘シーンなどでページが進むことが多く、台詞ももともと多くないので、10年分のなかの数年間のストーリーを映画にしても、あまり違和感なく見れる物だったのかもしれないとも思います。全5巻小説「模倣犯」も映画化されていますがどうなんでしょう。。。今読んでいるので、読み終わったら映画もみてみたいとおもいますが、たぶん相当カットされているように感じると思います。

また映画に戻りますが、二宮くんの演技も良い!男の子はそうなんですね。人より強くなった、強くなれるものを手に入れられると、自分がヒーローになった気分になりますよね。夢見ますから。でも、そこから友人加藤をなくし、自分自身の考えが浅はかだった事を知る。涙を流しての名演技。
隣にいた年配のご夫婦のご主人、泣いてたな・・・


わたしも、あー10年以上読んできたあの漫画が、こんな映画になったんだな、と思うとなんとなく感慨深くなり、、、ちょっとウルウルと。。


原作の漫画は、今は映画とはとてつもなくかけ離れたスケールになっていて、作者は物語の最後をどこで着地させようとしているのか、想像できない状況。映画は第2弾PERFECT ANSWERで完結するようですが、どんな形で終わりにするのか。原作とは違った映画としてのストーリーにするんでしょうね。


しかし、映画館に入って見ているうちに、『うーん、松山君、加藤君ぽくみえるな・・』と思ってしまいました。 うん、合ってますね、ナイスキャスト!次回も期待です。