シャドウピッチング

活字が好きじゃなかった私も、なぜか文章を書きたくなってきた。これも歳なのか。。。

ボクシングの世界チャンピオンはいつ頃から増えてきたのでしょうか? その1

2011年02月11日 23時00分33秒 | スポーツ
私はボクシングが好きです。具志堅選手の13回防衛(1980年)も昔見た覚えがあります。浜田剛史選手の1ラウンドKO(1986年)も強烈に印象に残っています。聖地後楽園ホールに行ったのはもう15年以上まえかな。。当時売り出し中の葛西裕一選手がメインだった。でも、見た試合全部判定。今ひとつすきっとしなかった思い出がありますね。
そんな中でも一番記憶に残っているのは、1990年鬼塚勝也選手と中島俊一選手との日本ジュニアバンタム級タイトルマッチ。深夜の枠で放送していた『ダイナミックグローブ』鬼塚選手はすごかった!まさに蝶のように舞い、蜂のように刺す。最終ラウンドでの強烈なKO勝ちでした

衝撃的な強さ!当時はマスコミはどちらかと言うと辰吉丈一郎選手を盛り立てていた時期。でも私は鬼塚ファンでした。はじめての世界タイトル戦。タイのカオサイ・ギャラクシーと言う超強かったチャンピンオンがタイトルを返上し、WBA J・バンタム級王座決定戦で同じくタイのタノムサク・シスボーベーと言うなかなか覚えられないけど一度覚えたら忘れられない相手と対戦しました。
たしか、、、、同期入社の仲間の結婚式の前の晩。披露宴での芸を練習しに私のアパートに何人か来たような記憶があります。で、そこで練習せずにテレビ観戦。
何年も追いかけていた選手でしたので、思い入れが大きい。これから世界チャンピオンとして何年もゴールデンタイムを賑わす事と期待して観戦するも、誰がどう見ても完全に負けペース。タムサク強し・・・言葉がない。。なんだよ、今日で終わりか鬼塚
完全にそう思っていた判定で、なんと鬼塚の勝利。テレビ放映は勝利を称え盛り上がっていましたが、逆に冷めてしまう私。。ホームでのタイトル戦ならではの判定のあやがあったとしか思えない試合でした。
で、その後4度目の防衛戦で、再度タノムサクとの対戦を迎えます。前回とは違い、前半から鬼塚ペース。ひいき目ではなく、今日はいける!と祈る気持ちで見ていました。
が、運命の9ラウンド終了時。
WBA J.バンタム級タイトルマッチ 鬼塚勝也 VS タノムサク・シスボーベー 9R

終了ゴングの後のタノムサクの強烈な反則ストレートでそれ以降のラウンドは完全にタノムサクペース。何とか判定で防衛はしたものの、強い鬼塚はこの日も見せる事ができませんでした。


結局鬼塚選手も辰吉選手も網膜はく離で引退を余儀なくされます。(辰吉選手は復活しますが。。。)打たれても打たれても倒れないその強さが逆に怪我を負ってしまうことになります。



当時鬼塚選手を見て、彼なら圧倒的な強さを持った世界チャンピオンに君臨し続けるだろうと思って期待していました。実際は怪我もありましたが、そうは行きませんでした。テレビ局も各局がヒーローと盛り上げ視聴率を上げる策を考えます。が、ある時期からぱったりテレビで放送しません。2000年に入った頃からでしょうか。。。
その前くらいから、そう鬼塚選手が90年から94年くらいが全盛ですから、95年くらいからなんでしょうか?タイトルマッチで日本人がことごとく勝てなくなってきていたように思います。もちろん、薬師寺保栄選手、畑山隆則選手、川島郭志選手、などなど強いチャンピオンもいました。が、何人もはいませんし、勇利アルバチャコフ選手のように、日本ジム所属の外国人チャンピオンが出て来るようにもなり。

そして、ボクシングは忘れ去られていったように思います。


一つはなんと言っても勝てなくなった事が原因です。当時単純に『ハングリーさが日本人からなくなったから』と思っていました。昔のボクシングの選手や、外国の選手は、とにかく勝てないと自分も家族も食べていけないと言う、とんでもなく厳しい環境で戦っていたと思います。それが、弾けたとは言えバブルを経験した日本の経済環境ではそりゃ強くなれないよなと思っていました。
また、K-1のような一発で試合が決まる大味なゲームを見た日本人が、12ラウンドを戦い抜くボクシングに魅力を感じなくなった、もしくはK-1に女の子が群がるようになり、マスコミがボクシングを視聴率が取れないものと考えるようになった事があるのでしょう。新井田豊選手なんて、7回も防衛しているんですよ。でも、ほとんどテレビ放送したないのではないでしょうか?(もしやっていても、月9の裏番組とか。。)


が、ここに来て何人もチャンピオンが出るようになっています。さすがに昔のように一人でゴールデンタイムに立てる選手は、今は長谷川穂積選手しかいないとおもいますが、それでも亀田兄弟、西岡利晃選手などなど、昨日で6人。
で、今日7人目。井岡一翔選手が日本人最短の7戦目で世界チャンピオンになりました。40戦全勝のチャンピオンを、なんと左ボディーでTKO勝ち 減量厳しかったのかな。。。ボディで負けちゃダメでしょう。チャンピオン。。
でも彼は強いチャンピオンになるでしょう。4階級制覇ガンバ


しかし、一時期弱かった日本人ボクサーが、ここに来て何でまた強くなったのかなあと思うわけです。

で、今日はここまで。 過去の人数推移も、もうちょっと調べてみます。