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後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

元気が出る花々の話と写真

2009年02月26日 | 日記・エッセイ・コラム

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@高山植物の花々が裏庭にー1972年、スウェーデン、エケトルプ先生との会話ー

 イワカガミ、コマクサ、ミヤマウスユキソウ、チングルマに良く似た花々が裏庭一面に咲き乱れているスウェーデンの初夏。

 「エケトルプ先生、驚きました。日本では高山にしか咲かない花々が低地の野原に咲くのですね」「緯度が高いのでそうでしょう。でも良く見ると花々は日本のものとは違う筈です。植物は気候と土地の違いによって同じ種類でも違った外見に育ちます。名前も地方によって違うのが普通です」

 「西洋の花々は色鮮やかで派手な花が多いのにこんな素朴な美しさを持っている花々もあるのですね?」

 @可憐な美しさと、対照的に豪華な桜の花々

 「日本人は野生のニホンサクラソウやスミレ、ナデシコのように小さくて可憐な花が好きです。西洋人は薔薇やチューリップ、ガーベラのように派手で装飾的な花が好きなのですね。日本人の美意識は余計な装飾的なものを削ぎ落としたものに美の極致があると感じるのです。洗練された感覚と思います。西洋人には理解出来ない境地です」

「藤山さん、そう決め付けないでください。東京の花屋さんには派手で大きな薔薇やランの花々が並んでいましたよ。サクラソウなんて今日始めて聞く名前です。日本人の花の好みも欧米人と同じですよ。その上満開の桜の花々を熱狂的に愛しているではありませんか!」―――そう言って、エケトルプ先生は続けて話す、

 「この裏庭に可憐な花を咲かすには苦労が多いのです。雑草を根気良く取ったり、花々に合った肥料を秋の間に撒くのです。すると次の年の初夏にこのように一斉に咲くのです。小さな可憐な花も豪華に咲く花々も両方大切にすることは民族の違いによらないと思いますね」

  夕食後の庭は白夜で暗くならない。ほの明るい中、一面の花々が高山のお花畑のように輝いている。スウェーデンの初夏の夜。

@人類は皆、花々が好き

 花の咲かない砂漠や極寒の地に住む人々は別にして、世界中の民族はそれぞれの花を大切にしている。太古に人間が死者を悼むようになるのと同じ頃から花を好きになったのではないか? ただ好きな花とその楽しみ方は民族によって少しずつ違うと思う。

 春爛漫の川沿いに豊かに咲き誇る桜並木の美しさ。大勢の人々がその下で花見酒を楽しむのは日本人だけであろう。花の美しさに酔い、酒に酔う。酒と花を組み合わせて楽しむ民族はそんなに多くは知らない。東洋人だけと言ったら間違いになるであろうか?

上の3枚の満開の桜の写真は都立小金井公園で昨年の3月31日午後2時に撮影した写真です。今年も、もう少しで桜も咲きます。待ち遠しいです。

今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。  藤山杜人


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