後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「日本最大の猛禽類、天然記念物、絶滅危惧種オオワシの生態と写真」

2024年07月19日 | 日記・エッセイ・コラム

私共は豊かな野生の鳥たちに囲まれて生活しています。渡り鳥もいますし棲み着いている留鳥もいます。日本を通過するだけの旅鳥もいます。間違って日本へやって来た迷鳥もいます。
さらに渡り鳥の一部が日本に住み着いているものもいます。例えばコハクチョウ は霞ヶ浦や牛久沼やあちこちの湖沼に少しずつ棲みついて日本で繁殖します。
さて冬の日本で見られるオオワシは大変珍しい鳥なので少し調べてみました。
日本最大の猛禽類で、1970年1月23日にオジロワシと同時期に天然記念物とされましたが今や絶滅危惧種に指定されています。(http://www.kagiken.co.jp/new/kojimachi/bird-ohwashi_large.html )
オオワシ(大鷲)は、タカ目タカ科ウミワシ属の鳥です。
体は雌の方が大きいのです。 全身黒褐色地で、翼の付け根と尾羽、腿の羽毛が白く、嘴は濃い黄色で太くて湾曲しています。 夏はオホーツク海沿岸やカムチャッカ半島で繁殖し、冬季は北日本や朝鮮半島に南下して来きます。 海岸や河川、湖周辺周辺に生息し海面近くにいるサケやマスなどの魚や、水鳥を足で掴んで捕えます。 繁殖期には水辺の巨木に枝を集めて営巣します。このオオワシは冬の琵琶湖でも魚を獲って周囲の樹木の上で食べます。
そんな生態を23年間も続けて写真におさめた方がいます。
滋賀在住のワシタカ専門の写真家山岡和芳さんです。春から秋までは山でイヌワシ、クマタカを追い冬はびわこでオオワシ、オジロの写真を撮り続けた方です。
この山岡さんの写真はオオワシが琵琶湖の魚をどのようにして獲り、食べているか、そして夜はどんな山で過ごすかなどと生態が分かるように撮ってあります。
数枚の写真を山岡さんの「びわこオオワシ夢日記」(http://blog.goo.ne.jp/washi8008 )からお借りして示したいと思います。

1番目の写真は琵琶湖の湖北地方にある水田とオオワシの棲んでいる裏山の写真です。

2番目の写真はの写真は裏山の高い木の上に留まっているオオワシの姿です。

3番目の写真はいよいよ森を飛び立って魚を獲りに出発した光景です。

4番目の写真は琵琶湖の湖面に魚を見つけ大きく旋回して真っ逆さまに突っ込む直前の写真です。
5番目の写真は水面で魚を両足でしっかり掴んだ瞬間の写真です。

6番目の写真は魚を足に掴んで森に帰る途中の姿です。樹上でトンビなどに邪魔されながらも全て食べてしまいます。


このオオワシは1月中旬に飛来し、3月初旬まで琵琶湖で魚を獲っていますが、その後は北へ向かって何処かに飛んで行ってしまいます。
琵琶湖にいるのは1ケ月と少しだけです。このことからオオワシは渡りの途中で日本のあちこちで魚を捕食しながらゆっくり渡って行く鳥と私は推測しています。
しかしその個体数が非常に少ないのでなかなか写真には撮れないと思います。
開発による生息地の破壊や獲物の減少、羽目的の狩猟、害鳥としての駆除、鉛散弾によって狩猟された動物の死骸を食べたことによる鉛中毒などにより生息数は減少しているのです。日本では1993年に種の保存法施行に伴い国内希少野生動植物種に指定されているくらいです。1985年における全世界の生息数は約5,200羽と推定されていたのですが現在は非常に少ないようです。
琵琶湖で根気よくオオワシの写真を23年間も撮り続けた山岡和芳さんへ敬意を表して今日の記事の終りとします。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)


1 コメント

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オオワシ (bunchan)
2016-03-08 12:25:01
オオワシの写真~

すばらしいですね~
都会では、絶対に
見ることができませんので、
感激でした。
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